動画は映像・音声とも、どちらで見ても同じです。好きな方でご視聴ください。
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今回の動画は初めて、妥協なしのオールイングリッシュで臨みました。
オールイングリッシュに挑戦した動画は過去作にもあったんですが、刻みが全然思い通りにいかなかったのと、間を埋められず中国語・韓国語放送に逃げてしまったところがありました。
この反省点を活かし、今回ちゃんと対策して取り組んでいます。
刻みに関しては、洋楽を歌って見たりなんかしちゃって、英語を歌う場合のテンポの取りかたと発音をちょっと実習。
間を埋められないのはどうしようもないので、短い曲に内容の濃い放送を掛け合わせることで間延びを防止。
いろいろ工夫して再挑戦した作品になります。
刻み方
今回実践したのは次の2点。
1.音節でリズムをとる
2.音の連結・脱落を有効活用する
詳しく説明しますね。
音節でリズムをとる ーー 子音は原則無視して母音でリズムをとる
音節とは、母音と子音のセットのこと。母音とはa, i, u, e, oの音、子音はそのほかの音です。
音節の数は母音の数で決まります。たとえば「おおさか」は、O-o-sa-kaなので、母音が4つの4音節となります。
母音は単体でも音節を作ることができます。一方、子音は基本的に、母音とセットで読まれるものであるため、単体で音節を作りません。
今回のポイント。
母音なし、子音だけで1拍使っちゃうと、とたんに英語っぽくなくなるのです。なので、刻む時には音節単位で切り分けて刻みます。
音節ってどうやって調べるの?
慣れたら聞いただけで分かります。だって母音とそれにくっついている子音のセットのことですからね。
でも慣れるまでは辞書を使ってみましょう。
たとえば"technology"(テクノロジー;技術)を調べてみましょう。日本語だと「テ」「ク」「ノ」「ロ」「ジ」「イ」の6音節ですが、英語では、
「テク」「ノ」「ロ」「ジー」の4音節だと書かれています。つまり4音で刻めばよいのです。日本語の間隔で「テク」の「ク」だけを切り離すとテンポが悪くなります。
こういう感じで、日本語と英語で比べたときに母音の数が減るケースに注意しましょう。
で、これの厄介なところが、必ずしも悪いわけではなく、いいアクセントになることもあるんです。
たとえば、動画最後の"We will arrive at Tokyo terminal in a few minetes."の部分。最後の"s"は、子音だけですが一音分使っています。
余韻を持たせるときには、あえて子音で1音節使うのも有効な手段です。でも、基本は音節単位で切って刻みましょう。
音の連結と脱落を有効活用する
まずは音の脱落について触れます。
日本語と違い、英語にははっきりと発音しない子音があります。たとえば
We will soon make a brief stop at Shinagawa.
であれば、soonの"n"、briefの"f"、そしてatの"t"。いずれも単語の最後の子音で、後ろに母音ではなく子音が続く文字です。こういった、発音する際に消えてしまうことを、音の脱落と言ったりします。
この音は完全に無視して刻みましょう。間違っても、これらの音で1音使ってはいけません。
そして音の連結。子音で終わっている単語で、その後ろに母音が続くような場合には、最後の子音と次の母音が繋がって発音されます。
We will soon make a brief stop at Shinagawa.
今回の文だとこの2か所。(makeの最後のeはそもそも読まないので、最後の音はkになります)
これらの音はつながって発音されるので、切り分けちゃいけません。"stop at"を「ストッ」「プ」「アッ」の3音で切っちゃうとダメなのです。「ストッ」「アッ」の2つで刻みましょう。
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では練習。"next stop"は何音で刻めばいいでしょう。
さあ辞書を引いて音節を調べて。……なんてしなくても、まずは単語を見てください。
"next stop"
そもそも母音が2つしかありませんよね。区切るまでもなく、音節は2つ。正解は2音です。
「ネ」「クスト」「スト」「ップ」の4音で区切ってはいけません。「ネクス」「トップ」の2音で刻むのです。
こういう感じで、音節を意識しながら刻んでみてくださいね。
歌詞
実際流れているそのままの放送文を無加工で刻んでいるとさすがに曲に収まらないので、けっこういろんなところで音節を切り継いで創作しているところがあります。たとえば
The ← This is the NOZOMI superexpress ...
next ← except in the designated + (cars) fifteen and sixteen
station ← all stations
is ← smoking is not allowed on this train
→"The next station is"
みたいな、キメラ化している文面も何か所か。
相当洋楽で耳になれていて、かつ英語に慣れていないと聞き取れないんじゃないかと思います。
でもリスニングテストじゃないので、別に単語が聞き取れる必要なんてありません。今回は音を心地よく楽しむというところに焦点を置いていますので、音を楽しんでくださいね。
ちなみに道中はずっと駅名と乗換案内を繰り返しているだけです。
歌詞コメ挑戦する方、書くのは自由ですが、途中で投げ出さないようにだけ気を付けてくださいね。