惜別・トワイライトExp弾丸往復
来春の廃止が決定してしまった、動くホテルの異名を持つ「トワイライトエクスプレス」号。 せめて最後の機会になるなら…! 寝台特急には乗ったことがあるものの、サンライズ出雲号の出雲市→大阪間だけ。夜を通して乗ったことはありませんでしたし、何より「…
近江塩津にて北陸本線との別れを告げて、短絡線である湖西線へと足を進める。 湖西線まで戻ってくれば、もう見慣れた景色が周りを支配する。旅の終わりはもうすぐそこまで、着実に迫っているのだ。 列車はまもなく東山トンネルへ──。 ▮現在地はこちら▮ ⇒⇒⇒ …
富山、福井と、徐々に見聞きになれた駅名が並び始める。 あと5時間とない乗車時間を惜しみながら乗車していると、いよいよ関西と北陸を分け隔てる敦賀に着いた。 新快速の始発駅絵でもある、ここ敦賀では機関車の付け替え作業を行うため、約16分間停車を行う…
おそらく人生最後になるだろう、客車寝台特急の乗車。 おそらく人生最後になるだろう、食堂車の利用。 おそらく人生最後になるだろう、開放式B寝台での就寝。 一つ一つが名残惜しい旅で、最後の夜を迎える。 ▮現在地はこちら▮ ⇒⇒⇒ 列車は青森を出ました。 残…
札幌を出てから早5時間。 列車はまもなく世界最長ではなくなる、青函トンネルへと足を進める。 なくなった竜飛(たっぴ)海底駅、吉岡海底駅の跡地、「定点」を眺めながら、約40分間の海底散歩へとまいろう。 ▮現在地はこちら▮ ⇒⇒⇒ 次の運転停車は五稜郭です。…
上りのトワイライトに乗車し始めて、早くも3時間。 数年前に火山噴火で大きな被害を受けた洞爺の街へと到着し、小休止を行う。 思い思いに撮影される方に混じって、自分も一枚──? ▮現在地はこちら▮ ⇒⇒⇒ まもなく洞爺につきます。 残り距離は約:1320km まも…
トワイライトエクスプレス 上り・大阪行き。 名物ともいえるランチ営業は行わず、大阪到着は昼過ぎ。青函トンネルは入ったことすらわからない。 そういった理由から旅行会社には不人気で、下りと比べて若干ながら券が取りやすい傾向がある列車。 復路はトワ…
前回と同じような質問をさせて頂こう。 もしあなたが札幌へ訪れた際、一食しか食べることができないとすると、なにを昼食に選ぶだろうか? どうせなら札幌の名物が食べたい。とすると、一つしかなかろう。 超短絡的思考の鏡だな、俺。 昼食へ 札幌といえば札…
人生初の北海道。人生初の札幌。 そんな初めてだらけの旅行で、一か所しか観光できないと聞いたら、あなたはどこへ行くだろうか? 札幌から30分以内で往復できる場所。時間を取らず、並ばなくても見れる場所。 一か所しかなかろう。親からも重々「行く価値の…
貴重な貴重な、4時間程度しかない札幌滞在時間。 刻一刻と迫る発車時刻を気にしつつも、はやる気持ちを抑えて、最低限の観光だけでもすることにした。 まずはわずかな時間だけでも札幌駅の構内を探索する。 札幌駅探索の巻 “録り”ながら“撮る”と文字通り手一…
「いい日旅立ち」で始まり、「いい日旅立ち」に終わる。 南千歳を出てからというもの、遅れを取り戻そうと必死なのかいざしらず、列車は快調に札幌へ向けてひたはしる。 農地が目立った周りの風景も、いつしか高架から眺める、見慣れた住宅街に変わっていた…
五稜郭を出ると、運転停車こそないものの、これまでと比べてちょっと多めの駅に止まることになる。 洞爺、東室蘭、登別、苫小牧と順に止まり、北海道の空の玄関「新千歳空港」が見えたころ、南千歳に着く旨の案内が入る。 だが、それは同時に旅の終わりも知…
長い夜もあけ目を覚ますと、列車は本州を抜けて五稜郭で機関車の付け替えを行っていた。 ここからけん引は海峡線専用の機関車から、道内用のディーゼル機関車が担う。 この列車交換にかかる時間は通常ダイヤだと13分間。だが、この日は特別遅れており、目の…
トワイライトエクスプレスの楽しみは、夕焼け、朝焼けだけではない。 夜のトワイライトもまた、楽しいひと時が味わえるのだ。 夜の楽しみ編、今回は「パブタイム」や、上下列車のすれ違いをお楽しみいただこう。 ▮現在地はこちら▮ ⇒⇒⇒ 次は翌朝、洞爺まで客…
直江津を出た列車は、柿崎から柏崎にかけて日本海最後の美景「日没」を乗客に篤と堪能させ、信越本線沿いに山間部へと入っていく。 新津を過ぎると、次の朝、洞爺到着まで約11時間30分間客扱いを行わない、日本最長の通過区間へと入る。 ここからは夜の車内…
流れる車窓を、寝ころびながらぼーっと眺める。 今やこの列車を除き、することすら難しくなったことが、おおっぴらにできるのもまた一興。列車はかつての交通の難所 親不知をトンネルで通過し、ついに直江津に到着する。 ▮現在地はこちら▮ ⇒⇒⇒ まもなくJR東…
金沢を出ると、自分にとって未知の世界へ進んでいく。 先ほどまで頻繁に顔を見せていた521系はどこへやら。噂には聞いていたものの、初めて見た真っ青な413系ばかりも味があってなんとやら。 変わって頻繁に顔をのぞかせるようになったのは、まだまだ内装は…
湖西線から北陸線と次々路線を変え、列車はついにトワイライトエクスプレスで最も景色が美しいとされる日本海沿いの区間へ。 鯖江、福井、金沢、高岡…と聞きなれた駅名は、いつしか直江津、長岡、新津…と聞きなれない駅名に変わっていきます。これぞ旅──とい…
日本の大幹線“東海道”に別れを告げ、列車は北陸と近畿の短絡線“湖西線”に入る。 その名の通り琵琶湖の西側を結ぶ路線で、乗車日の7月20日は40周年記念日だった。 湖西線の40周年は、トワイライトの中からささやかに祝うことに。 ▮現在地はこちら▮ ⇒⇒⇒ 列車は…
「皆様の夢をのせて、トワイライトエクスプレス、大阪駅を発車いたしました。」 いい日旅立ちとともに流れてくる特別な放送を合図に、北の大地まで1500km、22時間にも及ぶ長旅が、満員の乗客を乗せて発車する。 まさしく「夢の特急」、トワイライトエクスプ…
「トワイライトエクスプレス」 それは、動く豪華ホテル。 落ち着いた深緑の車体色、まるでホテルのようなシャワー付きの個室、豪華なフランス料理のフルコースディナー。 他のどんな列車とも一線を画した観光列車の代表ともいえるそのデザインは、多くの人を…