昨日18日、近鉄の新ダイヤの概要が発表されました。
以下で近鉄の新ダイヤについてより詳細にまとめておきたいと思います。
※繰り上げ…時間を早めること。繰り下げ…時間を遅くすること。
同区間は駅間が長く、利用客は極端に少ないことから、あえて急行に速達性を持たせる意味が見出せないとなったようです。
最終の繰り下げ、始発の繰り上げを実施
運行時間の幅が広がることで、より利用しやすくなります。
主なものとしては大阪上本町から榛原までの最終がおよそ10分ほど遅くなります。
詳細はプレスリリースをご覧ください。
急行が南が丘、桃園にも停車。同区間の普通は取りやめに。
急行が新たに南が丘と桃園にも停まるようになります。これにより急行は江戸橋、津から伊勢中川まで各駅に停まることになります。
同区間の普通は運転を取りやめ、名古屋方面からの電車は津新町折り返し、賢島方面からの普通は伊勢中川折り返しとなります。
名古屋方面から伊勢中川までの最終が大幅に繰り下げへ!
津駅発の伊勢中川行き普通電車が12分繰り下げられます。
これにより名古屋から伊勢中川行きの最終が約30分遅くなります。
これまで名古屋から伊勢中川行きの最終は22:45発の松坂行き特急でしたが、津駅発の伊勢中川行き最終が12分繰り下げられることで、名古屋23:10発の津行き特急から乗り換えることができるようになります。
深夜時間帯の準急を増発、終電も繰り下げへ
深夜時間帯の準急を現行の4本から、平日6本、休日5本に増発します。また富田林、河内長野への最終がそれぞれ10分ほど遅くなります。
同時間帯の準急、普通は大変混雑するため、南大阪線の利用客にとってはかなり大きな改善となります。
通称「化け急」が復活?!
古市から先は急行にしたいけど、同じ時間に準急も走らせたい、でも別に仕立てるほど利用者もいない…を叶える夢の設定でしたが、併結準急の廃止とともに姿を消します。
これが今回、橿原神宮前行き急行を置き換える形で復活する形となりました。
特急関連
京都線の併結特急を分離、併結特急消滅へ
以前から切り離し作業により長時間線路をふさいでしまうことが問題となっていたため、解放作業を廃止することで遅延を最小限に抑えること、また京都線の京都―大和西大寺間を毎時4本にすることで、利便性をあげるのが狙いです。
これにより近鉄からは定期の併結特急が完全消滅します。
京伊特急、大阪線からの京都行き特急が増発
急行の停車駅増加で嘆いている方も多くおられますが、増えたのはたかが知れています。2駅です。乗車券のみのサービスに大きな期待は抱かず、速く行きたければ特急を使いましょう…( ˘ω˘ )
しかし今後記録しておかなければならないものとしては、やはり停車駅が変わってしまう急行の案内表示、放送類です。
特に大阪線では大和朝倉行きの新設も重なるため、パタパタの一斉撤去が行われる可能性があります。
現在、大和朝倉以西の区間でパタパタが残っているのは河内山本、高安、五位堂、大和高田の4駅です。急行と重なる五位堂、大和高田は特に注意が必要です。
また急行の停車駅増加によりアナウンスの方式が変わって、現行の全駅を読み上げる形から「桜井から榊原温泉口までの各駅と」に改められる可能性があり、そうなると放置されている旧型放送もいよいよまずくなってきます。大阪線の案内設備更新には細心の注意を払う必要がありそうです。
そしてついに姿を消してしまう併結特急も欠かせません。現在近鉄で異なる行き先を同時に案内する表示、放送は、定期ダイヤではこの電車でしか聞くことはできません。
今後同じような設定がなされる可能性はほぼ無いでしょうから、こちらも要記録です。
悔いのないようにダイヤ改正をお迎えください。
それではー!