また今年も台風のシーズンがやってきましたね。
昨年台風21号でこれでもかという被害を食らった大阪では“台風は大災害”という認識が強まり、早い段階から休業になる店が多くなったのが印象的でした。
台風21号の一件で大きく賞賛された計画運休は今回も実施され、湖西線で「和邇(わに)」行きが走るなど賑わったようです。
台風が過ぎ去った本日も安全確認や雨量規制に伴う運転見合わせが各線区で見られました。
紀州路に行かない紀州路快速
阪和線の日根野以遠が8時まで運転見合わせとなったため、紀州路快速が日根野止まりとして運転されました。
関空/海南行きや朝にある単体の紀州路快速も日根野止まり。なかなか珍しい設定です。
なお今回は関空/紀州路快速が12両に化ける誤設定は見られませんでした。
3桁号数のサンダーバード号
滅多に見られない号数が3桁の臨時サンダーバードが運転されました。
号数が異常に大きいサンダーバードが設定されるのはかなりレアケースで、そのうえ3桁ともなるとレア中のレアです。
電光掲示板では100号までは表示があるものの、101号, 102号については号数部分が無表示となっていました。
電光掲示板の表示で対応しているのは100号までということが判明した非常に大きな一件です。
では放送の方も見ていきましょう。
先日も「100号」が設定されましたが運転されていることを知らずに録りのがしてしまい、その悔しさと期待を胸に意気揚々と録音に行ったところ、
残念ながら到着前に号数なしの扱いとなり、放送は
「特急サンダーバード号 大阪行き」
のみとなりました。
しかも写真もぶれる。いいとこなしです。
「ふだん号数がある電車で号数なしの列車名が流れる」というのは、わかる人が聞いたらとてつもなくレアな出来事なんですが、ほとんどの方には何が珍しいのかわかりづらいですよねえ…。個人的にも「100号」のままにしておいて欲しかったです。
録音できた放送はこちらからお聞きいただけます。
100号が設定される条件は?
今回のケースで100号が設定される条件を見ていきましょう。
まずは昨日の段階で台風の被害を見込んで、本日は終日サンダーバードを運休する予定でした。しかし思ったより被害が小さかったため、昼以降の列車は復活することに。
ここで普通に再開をしてしまうと、少なくとも午前に走るはずだった8便が運休となっているため、午前の便の旅客が再開後1本目に集中してしまうことが考えられます。
そこで再開後1, 2本目については定期の列車を取りやめ、代わりに同じ時刻で臨時特急を仕立て、全車自由席とすることで救済を行った、というのが設定された経緯です。
しかしここまでの条件しかそろっていない場合だと、臨時が仕立てられても90番台となる可能性が高いのです。
100号台が設定されるには90号台がどうしても使えない条件が必要です。今日はたまたまそれが上下線で発生していたため、こんなに3桁の号数が量産されてしまったのです。
今回復活の対象となったのが上り13号以降、下り14号以降でしたので、その手前各2本(上り9号と11号、下りの10号と12号)が臨時で仕立てられる対象となりました。
臨時列車の号数は下1桁を定期列車と合わせるように設定しますので、
9号と99号とする → 11号が101号となってしまった
これが上り101号ができたからくりです。繰り上がる都合で101号が発生しました。
対する上り100号、102号はそれぞれを90号、92号とすれば解決しそうなものですが、
なんとサンダーバード92号は本日、金沢15:31発ですでに設定されています。
90号代のサンダーバードは普通に多客期の臨時で設定されることもあり、まさに今日がその日でした。12号を92号にしてしまうと一日に二回も92号が走ることになってしまうため、やむを得ず102号にすることになり、
それに合わせて10号の代替列車も100号と定められた、というのが今回の経緯のようです。
全列車運休 → 復活運転 → 救済 、そして救済の対象が8→10や9→11など1の位が繰り上がる列車であったり、同じ下1桁で90号台の臨時列車がすでに設定されている。
この条件が成り立てば今後も100号代の号数が設定される可能性はありますので、条件は厳しいですが根気強く狙ってみたい所存です。
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そういうわけで、取れ高としてはあまりよろしくない収録となりました。
本日録音した放送は順次YouTubeの方に投げていきますので、またご確認いただけますと幸いです。