高さ40cm、横幅120cm、奥行き30cm、重さ30kg。これ、何かというと信号機のプロフィールです。
小学3年生の児童の平均身長が130cm程度、体重30kg程度とのことなので、まったく動かないが、スイッチを入れると光る小学3年生が部屋にいるとイメージしてください。
底なしの収集癖と、およそ人に話せない特殊な趣味を患ってしまった私の自室には、当然のように信号機が床に転がっています。
何なら床に落ちているお菓子の空袋よりも、置き場がなくなって床に放置されている信号機の方が多いです。
で、そんな我が帝国(自室)に、お菓子のゴミではなく信号機が増えました。
テンション爆上げ。
どこをとっても映える曲線美。それを際立てる睨みを効かせた深いフード。これこそコイトの電球信号機です。
コイトの1H3Dという型番の信号機は、ある時期を境にフードの形状が大きく変更されています。
前期のフードを「浅フード」、後期を「深フード」といったりします。
数ヶ月前に入手したこの子は「浅フード」でした。確かに欲しかった信号機ではあるものの、私が欲しいのは「深フード」の方で、フードの形式が違うのです。
フードは妥協したつもりだったのですが、今回、欲しかった信号機が割と相場に近い値段でヤフオクに上がっていたのでつい落札しちゃいました。
貴方のお名前は?
「U形車両用交通信号灯器」
形式「1H3DN」、2002年製造。ここで、前回入手した信号機の銘板と比較してみます。
「金属製車両用交通信号灯器」
形式「1H33DN」、1999年製造。
1999年から2002年までの間にマイナーチェンジが加わっていたようで、同じ形をした信号機ながら名称が変わり、フードの形状が変わったほか、表からは見えない内部にも手が加えられています。
小糸工業製の信号機のうち、形式の末尾に「N」が入っている信号機は、西日対策レンズを装着した灯器になります。
この「1H3DN」信号機も西日対策レンズが組み込まれているのですが、レンズ内に組み込まれている遮光板の性能が全然違います。
「1H33DN」信号機(上図画像2枚目の黄色レンズの方)では単なる金属板が仕込まれているだけでしたが、「1H3DN」(1枚目、赤色レンズの方)では“おろし金”のような、複雑な形状をした遮光板が入っています。不気味ポイントが非常に高いです。
また「1H33DN」信号機では、偏光板の固定が甘いので、少しでも揺らせば遮光板が中で「ガシャガシャガシャガシャ……」と異音を奏でて存在感を主張するのに対し、「1H3DN」信号機ではしっかり固定されていて、故意に揺らしても音はなりません。
でも遮光板とフードの形状が違う以外は全く同じ信号機です。
完全に資材置き場になってしまった部屋の一角で、新参者に「お前も光るようにいじってもらえよ」と語りかけるような先住民たち。そのうち配線して光るようにしてあげましょう。
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↑到着時
↑庇を力業で戻したあと
庇が信号機の下敷きになって配送されたため、庇が変形して、若干平べったくなって到着しました。
そこで力業で戻してみたところ、意外とすんなり曲げることに成功しました。もし配送中に不慮の事故で庇が曲がって届いた方、力業でなんとかなるので試してみてくださいね。
斜め下から見上げたフォルムのかっこいいこと。いい買い物しました。