【車内放送】富田林行き急行

今回は2014年秋に行われたダイヤ改正で設定されました、平日朝一本だけの富田林行き急行の車内放送を収録してまいりました。

設定当初から「誰得設定」と話題に上がりましたが、そうそう深い意味はなく8両で来た準急を送り返しつつ、富田林からの列車にいち早く戻すためにリレーしている役割と捉えるのが妥当でしょう。

まずは動画からどうぞ。



停車駅は古市、喜志、そして富田林のたった3駅ですが、古市での切り離しがあるおかげで動画は少し長めです。
…あ。古市切り離しの案内はまだ導入されてないのでございません。

それでは恒例の見所をまとめたいと思います。

ありそうでなかった「先へお越しのお客様は」

奈良線などの接続路線がその路線単体しかない途中駅止まりの電車として、たとえば東花園行きなどが挙げられますが、それらの列車が終着駅に着く際、特に乗換案内があるかと言われれば存在しません。

ところが富田林行きでは「富田林西口から先へお越しのお客様はお乗り換えです」という案内が備わっており、こちらは英語付きで流れます。

ただ「富田林西口から先、河内長野方面へお越しのお客様は〜」の方が観光客にもわかりやすいはずですが、不思議と出されるのは富田林西口のみでした。

古市の押し売り

お待たせしました。近鉄をご利用いただきありがとうございます。この電車は富田林行き急行です。
途中古市と、古市から先の各駅に停まります。
次は古市古市です。
御所、橿原神宮前、吉野方面はお乗り換えです。
この駅から富田林まで各駅に停まります。



この一節。

単に次の古市から各駅に停まると流すだけなのですが、わずかな間に古市がなんと4回。非常に強調されて流されます。
「次の古市からは各駅に停まる」のですから、停車駅の案内はそれほど重要ではないはず。内容をもっとまとめて

近鉄をご利用いただきありがとうございます。
この電車は富田林行き急行です。
次は古市、古市です。
(乗り換え案内割愛)
次の古市から富田林まで各駅に停まります。

だけではダメだったのでしょうか…。

食い違う英語放送

内容を簡潔にしよう、短く流そうとした努力の跡は見られるのですが、それが帰って空回りしてしまっているところがございます。

大阪阿部野橋を出て一発目、先ほどと同じ場面ですが、

This train will be stopping at Furuichi and every station beyond Furuichi.(←停車駅)

This train will be stopping at every station until Tondabayashi.(←古市を出てからの停車駅)

両者とも冒頭の部分に一切変化がなく、これではどちらも「この電車」の「停まる」駅を流していることになってしまいます。

後者の手前にAfter leaving Furuichiなどを付けて、しっかりと区別して欲しいところです。



というわけで富田林行き急行の車内放送でした。

ちなみに今回は古市停車中、種別なしで富田林行きの案内が流れたため動画にも収録していますが、実はこの放送、この電車ではすごく流れづらいものなんです。

お聞きいただくとわかる通り大阪阿部野橋から富田林まで通しで同じ車掌さんが乗務されていますが、古市で後ろ側車両が切り離される都合で移動が生じるんです。

古市での停車時間は5分ですから、移動も合わせると非常に際どいところを攻めてるんですね。

ただこちらは富田林行き準急でも流れますから、どうしても録りたい方はそちらを狙いましょう。


それではー!


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