天王寺駅 液晶ディスプレイ 稼働開始!

イメージ 1何度か取り上げてきました、天王寺駅の液晶ディスプレイがついに稼働を開始していましたので、取り上げておきます。
 
動画で動作をご覧になりたい方は、次のリンクからYouTubeへ飛んでください。
(今回は動画の貼り付けは行いません。ご了承ください…)
 
 

【ディスプレイ再現をされる方へ】
次のリンク先の記事に、方面別のラベルを高画質で置いておきました。
有効活用してくださいな( ・ω・)
 
 

西改札口

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こちらではかつての電光掲示板が完全に撤去され、液晶ディスプレイが6基で1セット、合計2セットで12基設置されています。
 
並びは共通で、それぞれ左側から
大和路線 王寺・奈良方面
大和路線 JR難波方面・特急くろしお/はるか 京都方面
環状線 外回り
環状線 内回り
阪和線 特急くろしお/関西空港線 はるか 白浜・関西空港方面
阪和線 普通列車(快速含む)
となっています。
 
 
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天井には、後輩の姿を見ることなく旅立っていった、あの電光掲示板の後がずらり。
 
十数年間、お疲れさまでした。
 

西改札口コンコース 西側通路

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このコンコースは駅ナカ施設をはさんで2つに分かれており、片側では全路線が並べられていますが、片方は通路の制約があるため、分けて設置されています。
 
これは阪和線ホーム側から見た場合です。
 
手前左側から 阪和線(特急含め) 、 環状線内回り の順、
奥は左側から 環状線外回り 、 阪和線(なぜか二個目) となっています。
 
大和路線の案内が一つもありませんが…奥か手前の阪和線の案内は、表示の設定ミスでしょうか?
 


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続いて同じ通路を反対側(改札側)から見た場合です。
 
こちらは手前が一基のみとなっており、こちらは大和路線が表示されています。
奥側はそれぞれ左から、 環状線 外回り 、 阪和線(特急含め) の順です。
 
コンコースには以前から発車案内がないため、乗換の際は時刻が分からないことがありましたが、今回の改善でかなりわかりやすくなりました。
 

西改札口 コンコース 東側通路

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こちら側は先述の通り、全ての路線の発車案内が設けられています。
 
ただし西側通路と異なり、東側通路から環状線ホームへ降りることはできません。
このため、反対側から見た場合、環状線内回りの発車案内が省かれており、3基のみの設置となっております。
大和路線ホームから出発する環状線直通の快速の案内を兼ねて、環状線外回りについては両面共に設置されています)
 

阪和線ホーム

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阪和線ホームの案内はこちらです。
 
阪和線から阪和線へ乗り継ぐ客はさすがにいないため、乗換案内は阪和線以外の4方向となっています。
 
ホームの並び順から言うと、大和路線の奈良方面行きとJR難波方面行きの配置が逆ですが…(汗)
 

表示の仕様について
(動画では同様のまとめを、実際の動画を用いて解説しています)

阪和線の列車

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表示の色はそれぞれ、ラインカラーではなく種別色に準拠しており、普通は白字・黒地で、快速は黒字・橙地大和路快速白字・緑地関空紀州路快速など、空港関連の列車は白字・青地で、特急は白字・赤地です。
大和路線区間快速および、単独の紀州路快速直通快速と、B快速については調査できていません)
 
 
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なお、京都行きの「はるか」は空港関連ではありますが、関西空港行きとの誤乗を避けるため、✈のマークがなく、白字・赤地で表示されます。
 
 
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英語表示はこちらです。
 
どうやら、打ち込んだテキストがそのまま圧縮されているようで、「Haruka 36」と「Kuroshio 30」で文字の大きさが若干異なります。
 
なおフォントは、日本語:「新ゴ」、英数字:「Frutiger」となっており、JR神戸線JR京都線などの一部駅に設置されているものとまるで異なります。
 
また、種別部分には独特のロゴデザインは採用されていません。
 
どうやら最近、JR西日本さんはあの方向幕の独特のフォントデザインに興味がなくなったようで、少しずつですが数を減らしつつありますので、まだ当分消えないでしょうけども記録はお早めに。
 


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少し表示を観察していて、「これはひどいだろう」と思ったのが、この魔の3列車です。
 
関空快速」はともかく、「関空特急はるか」を快速と同じ背景にしてしまったり、ましてや乗り間違いが問題視されている関空紀州路快速を真っ青にしてしまうというのは、いかがなものでしょうか。
 
 
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実はこの表示、注視しないとわかりずらいですが、若干黒縁がつけられています。
 
「はるか」のみ赤縁にするとか、関空紀州路快速については「紀州路快速」の部分だけ字をオレンジ色にするとかしないとさらに乗り間違いが頻発しそうです。
 
 
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英字になるとこんな感じです。
 
案の定、Kansai-airport & WakayamaではなくKansai-airport, Wakayamaときましたか( ・ω・)
(※英語では「地名A, 地名B」という表記をすると、「地名Bの中の地名A」になります。大阪府大阪市」といいたい場合は「Osaka city, Osaka pref.」です。…とするとこの場合、「和歌山県関西空港行き」に…。)
 
しかも二段にせず一段で全部書いてしまうものですから、遠くから見ると何を書いてるかわからなくなっちゃってます(汗)
 
時刻とのりばをそこまででかくしなくても…。肝心の行き先がつぶれてしまっていては、本末転倒でしょうに…。
 


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特急列車の表示をご紹介しておきます。
 
西改札口では特急だけで別に表示されていますので、こちらで撮影をすることをお勧めします。ただし改札外にでないと電灯が反射しますのでご注意を…。
 
たまたま「和歌山方面紀伊田辺行き」が出ていたので、撮影してみました。
英語表示は「Kii-Tanabe」のみだったため、割愛させていただきます。
 


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その他もご紹介しておきます。
 
表示は(これも後ほど詳しくご説明しますが、)完全に運行管理システム制御の電光掲示板と同じ文言を表示しますので、「日根野・和歌山」表示ももちろん存在します。
 
 
「停車駅」には文字通り停車駅を表示しますが、先発列車が普通の場合、何も表示されません。
 
「ご案内」には、普通・快速の場合は先着案内や切り離しの案内などが、特急の場合には号車案内が表示されます。
 

大和路線と、新大阪・京都方面の特急

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大和路線の表示はこんな感じです。
和歌山線への直通列車もありますので、「王寺・奈良・高田方面」となっています。
 
体裁は阪和線と全く同じですが、スクロールの文章が数点異なります。
これについては後程、詳しくご説明いたします。
 
 
ここも以前の電光掲示板と同じく、新大阪・京都方面の「特急はるか」、「特急くろしお」はJR難波行きと同じところに表示されます。
(早朝のB快速・新大阪行きもこちらに表示されるはずです)
 
 
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「はるかでレア表示」と言ったらこれでしょう、京都方面米原行き!
 
停車駅ももちろん米原まで流されており、号車案内もスクロールするおかげで情報の氾濫が発生していました。
(スクロールする速度がかなり速めなので、慣れないと見逃しそうです)
 
 
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英語表示はもちろん「Maibara」。
 
電光掲示板に表示されない内容は、こちらでも反映されません。
いくら自由度が高いといっても、「京都」を英語表示に入れる気はないようです…。
 

環状線

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環状線の表示については…特にないです()
 
英語表示も一応貼っておきますね。
 
 
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こちらも「電光掲示板で表示される以上の内容は表示しない」を貫いており、「行き先」は「Loop-Line」となっています。
 

システムの違いはスクロールの違い

最後に、動画では時間の都合上、この部分の説明が不十分になってしまったので、ブログにて詳しく書いておきます。
 
 
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こちらは先ほどもご紹介しました、阪和線の分割を行う快速列車、「日根野・和歌山行き」です。
 
この列車では、号車ごとの行き先の案内は「前4両」などの単語は用いず、乗車位置「△1~4」「△5~8」と書かれており、おそらく関空紀州路快速に慣れた阪和線の乗客にはわかりやすいであろう案内になっています。
 
 
では大和路線では、こういった分割列車を、いったいどのように表示しているのかというと…
 
 
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(※動画から切り出しました)
なぜか最下段に案内が流れ、肝心の「ご案内」は案内を一切流していないのです。
 
これだけでも非常に面白いでしょう。
つまり、大和路線の列車だけなぜか設定ミスが発生しているんです。
 
 
もう一つ、大きな違いをご紹介しましょう。
 
 
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こちらは阪和線を代表する誤乗誘発多層建て列車関空紀州路快速の停車駅文章です。
 
関西空港行きの停車駅は…です。和歌山行きの日根野からの停車駅は…です。」までがひとまとめになっており、これがずーっと流れるようになっています。
 
 
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この2つの文章が交互に表示されています。
 
 
この電光掲示板は、1文が枠内に収まる場合には固定表示を、収まらない場合はスクロールになる設定にですので、これだけの文字数だと当然スクロールするはず。
 
「和歌山行きの日根野からの停車駅は、和歌山までの各駅です。」だけでしたら、固定表示にできるはずです。
 
でも現に阪和線ではスクロールとなっており、また、1文として続けて表示されています。
 
 
しかし大和路線では、行き先別に交互表示になっています。…不思議ですね。
 
ではこれから、その違いの謎を簡単にご説明しましょう。
 


SUNTRAS、「運行管理システム」と一言に言っても、細かくわけて4つの大きなシステムに分類されます。
 
JR神戸・京都線システム、JR宝塚・東西・学研都市線システム、大阪環状・大和路線システム、阪和線システム(新)の4つがあり、それぞれ上から順に導入され、導入の度にそれぞれの路線に合わせた改良がなされています。
 
 
たとえばJR京都線JR神戸線では、かつては長距離列車のメッカでしたから、停車駅案内は「○○までの停車駅は」と言えるよう、英語案内は全て「before arriving at ○○」で終わっています。
 
 
続いて導入されたJR宝塚・東西・学研都市線システムでは、運転見合わせ時の案内放送が
「12時34分発 普通は、運転を取りやめております。」
のように、語弊が生まれかねない表現となっていたため、「普通電車は」に改められ、同時に快速も「快速電車は」に変わっています。
 
また、JR京都線のシステムでは、経由路線がある場合は案内放送が「次に○番のりばにまいります電車は」と始まっていましたが、「JR東西線経由」が多い路線には不向きなため、これも改められています。
 
 
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そして大阪環状線
 
ラッシュ時には2分、3分で次々と列車が来る過密度運転に備え、独自の案内システムが導入され、案内放送は早口でも聞き取りやすい津田・向山ペアが採用されました。
 
 
続いて、阪和線運行管理システムが更新。
こちらはJR京都線のシステムがベースにされています。
 
分割列車が15分に1本走る上に、日根野切り離しまで存在する路線ですので、切り離し関連が(※それ以外の路線と比べて)わかりやすいように改良が施されました。
 
 
数分に1本が着発する路線向けに設計された大阪環状線システムは、まさに大阪環状線向けのシステムと言えるでしょう。
 
主要駅を除いて2段式の発車標しか設置されていないのを鑑み、こちらではスクロールの一文は短くなるよう考慮されており、また、一文ごとに最下段の列車が一度表示される設定になっています。
 
 
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↑一続きではなく、「五条行きの」から別の文章になっている様子


このため、停車駅の文章は行き先別に分けられており関空紀州路快速を例にすると
関西空港行きの停車駅は…です。」
「和歌山行きの日根野からの停車駅は…です。」
のそれぞれが一文になっています。
 
 
では阪和線は…?
 
そう、長距離列車ベースで開発されたJR京都線のシステムがベースですので、過密度ダイヤには不慣れ…とまでは言いませんが、少なくとも阪和線のダイヤには見合わないシステムです。
 
なぜなら。
 
長距離列車は頻発運転なんて絶対にしませんから、たとえ2段しかない発車標で、2段目がスクロールでかき消されてしまっても、次の列車まで余裕がありますから、2段目はそれほど重要ではありません。
 
この考えで作られたシステムのため、行先別に区切る必要はないと判断されており、あの長いスクロールになっているのです。
 
 
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この関連で、もう一つご紹介しておきます。
 
上側は環状線システムの情報が、下側は阪和線システムの情報が、それぞれ反映されているものです。
 
 
環状線のシステムでは文字数を極力削減するため、分割を行わない列車の停車駅案内では、行き先は省かれます。
 
阪和線のシステムでは、文字数が多かろうと考慮しませんので、分割の有無にかかわらず、行き先が入れられます。
 
 
それぞれのシステムの性格がここ天王寺駅で、同じ媒体、同じフォントを使っていながらも、わずかな違いを出しています。
 
 
あと、これについてはシステムの改良の加減なので仕方ない部分もありますが、阪和線では上級→下級種別への緩急接続の案内が導入されている為、そちらも含めて案内されます。
 
ただ、それよりも前に導入された環状線ではこの部分が補われておらず、案内はありません。
 
必要不可欠って訳ではないので、特に問題は起きていないようですけども…(笑)
 
 
それぞれのシステムの生い立ちを考えると、非常に面白い面もあります。
…まあ普通、こんなところの文言の違いなんて、気づきませんけどね(笑)
あと、大和路線の分割列車の案内が「ご案内」に出ない不具合、早く直してくださいね(*´∀`*)
 


以上、天王寺駅の液晶ディスプレイについて、まとめてみました。
 
それでは~
 
 
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