台風21号による浸水被害でいまだ完全復旧のめどが立たない関西国際空港、漂流してきた大型船によりゆがんでしまった連絡橋、架線柱が倒壊したことにより一部の車両が使えなくなった日根野の留置線…などなど、不幸にも阪和線の日根野周辺を狙い撃ちしたかのように被害が集中しており、阪和線は関西空港直通列車を差し引いても通常通りの運転を行うことができていません。
各時間帯での運行状況は以下の通りです。
朝ラッシュ時
上り
下り
日中以降
上り
下り
日根野~和歌山間は別列車を仕立てて運転。(連結作業を省くため?)
■設定ミス?放送上の3層建て列車
大阪環状線や阪和線の放送や表示は、SUNTRASという列車運行管理システムに連動した旅客案内システム(以下、面倒なのでSUNTRASと書きます)によって管理されていますが、このSUNTRASが残念なことにダイヤが乱れるとだいたい変な案内をします。
過去には
・真逆の方向の電車を併結していると言い出す
・「王寺にはあとの回送が先に着きます」という誰に向けてかわからないスクロール表示
など、ありとあらゆるパターンで数えきれないほどの前科を犯してきました。
今回の事件はこちらです。
乗車位置案内が流れないためおかしいなーと思っていたら、接近放送で何をやらかしたかネタ晴らししてくれました。
「8両でまいります」と言いながら「前4両は日根野行き、中ほど4両は和歌山行き、後ろ4両は日根野行き」の12両で設定がなされており、何番がどの行き先なのかシステムもわからなくなって案内を放棄した様子です。
とはいえこれはプラスに考えれば、通常設定されるはずがない3層建て列車が万が一に備えて想定されており、そして設定できるほど高性能だという裏付けにもなります。
正しい用途で再び出会える日が来ることを願うばかりです。
■関空快速は消え切っていない?
どうやら三層建て列車として設定されていたため、正しく案内が生成されなかったようです。SUNTRASも奥が深いですね。
■めったに設定されない東貝塚行き
東貝塚駅の折り返し設備は阪和線の運行管理システム更新に合わせ、2013年に整備されました。ところがめったに設定されず、今回の列車を含めても発生した日はまだ2,3日程度というかなり希少な設定です。しっかり放送も表示も記録しました。
変更されたのが運よく3ドア車の運用だったので表示も回収することができました。225系5100番台の充当でした。
「東貝塚」という見慣れない行き先に表示を二度見したり、戸惑っている方も多かったように思いました。次に見ることができるのは果たしていつになるのでしょうか。
以上、9月7日に偶然回収できた2つのネタをまとめて更新させていただきました。
それでは~!