天神祭花火納涼に伴う京阪本線 臨時列車

去る7月25日、蒸し暑い大阪の夏の夜を彩る大きな花火大会の一つ、天神祭花火納涼が行われました。


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毎年100万人を超える来場者数をたたき出す、文字通り大阪最大のこの花火大会では、その桁違いの来場者を裁くためにいくら増発しても事足りることはなく、慢性的な遅延に悩まされています。
※ちなみに近鉄南大阪線 PL花火芸術(富田林市)の来場者数は30万人前後です。

そこで問題になってくるのが、それぞれ最寄駅を持つ4路線。JRでは大阪環状線 天満、桜ノ宮の2駅とJR東西線 大阪天満宮駅が。
地下鉄では谷町線堺筋線との交点にあたる南森町駅と扇町駅が。

そして京阪では本線と中之島線との分岐駅である天満橋駅がそれぞれ該当します。

それぞれ臨時の区間便を増発するなどでなんとか対応をする中、運行形態が異なり郊外へと放出することに専念しなければならない京阪ではなんと…!


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「臨時」を冠に付ける種別が大量増発されると。
※画像は祇園祭臨で運転された特急です。

何を隠そう、臨時列車の放送が好物な私。祇園祭に引き続き、今回も行ってまいりましたのでご覧ください!



放送を集めた動画はこちらから。臨時のみに限らず上下線で録れるだけ録り、入れれるだけ詰め込みました。

20本近くの放送を収録しているのに出町柳行きの放送が一本もないって不思議ですね(*´∀`*)


快速急行・三条行き

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まずは快速急行の三条行きから。

こちらは臨時…というわけではなく、定期の快急・樟葉行きが三条まで延長運転を行う形で設定されました。

「延長区間では臨時快速急行と流す」と風のうわさで聞いたものの、実際に乗られた方曰く「終点まで駅放送は「快速急行」だった」とのこと。


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1本目は放送の収録に回したため、2本目をどうぞ。

今回は「臨時」種別が合計で3本運転されましたが、いずれも幕車が充当されたため車両側の表示はございません…。

臨時準急・枚方市行き

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京阪電車では準急以上のすべての種別で「臨時」を頭に付ける種別が用意されていまして、中でも特に設定されにくいのがこちらの「臨時準急」です。

定期の準急でも設定がそれほど多くない、枚方市を出すあたりがなかなか…(*´ω`*)


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なお英語表示では定期列車と同じものが用いられ、「Extra」や「Temporary」などが入ることもありません。

この辺りもこだわってほしかったかなー…と(;´・ω・)


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車両の方がこちら。

登場からまもなく40年、廃車も始まっている2600系の7両編成が充当されました。

臨時急行・樟葉行き

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続いてはこちら、臨時急行の樟葉行きです。

あえて臨時をつける急行は全国的に見てもかなり珍しいはずですが、臨時準急の後にご紹介すると珍しさも半減しました…でしょうか。


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臨時急行は2本運転されましたが、両方とも香里園で退避を行うダイヤが組まれていたため男声放送しか流れず…。

一本目は先程の車両よりもさらに歴史の長い2400系が用いられました。


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2本目は6000系の第一編成が充当。

6000系では一部編成において行き先表示のLED化、車内表示・自動放送の整備が行われていますが、奇しくも改造前の車両に当たるという…。

区間急行・樟葉行き

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こういうレポート記事では後に行くほどネタがコアなものになるのは通例。
こちらは同じく臨時で設定された区間急行・樟葉行き。

区間急行自体の本数は多いものの、それらは寝屋川車庫への回送を兼ねているため萱島止まりとなるのが通例で、萱島を越えて運転されるものは定期では土休日の朝に1本しかございません。

京阪電車では区間急行をその特性上、区間急行を準急よりも下位の種別として扱いますので、臨時付の種別が用意されていません。


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車両は2200系のこちらの編成。

中之島線 中之島駅で「ホーム酒場」と題し、ホームに留め置き内装を施され、車内を文字通り「酒場」に仕立てたイベントの際に用いられた編成でした。

区間急行・枚方市行き

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最後は区間急行の枚方市行き。

なにぶん京阪線には長くかかわってないため存じ上げませんが、少なくとも現行ダイヤでは定期設定がなくそこそこレアな組み合わせ…「のはず」です。


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車両はこちら。

こちらは7200系の7両編成が用いられておりました。


以上、天神祭花火納涼に伴い運転された臨時列車についての記事でした。

京阪電車の駅自動放送は非常に質素な放送ながら、かなりの情報量を持っていますのでこれからも注目していきたい所存です。

それでは~


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