関空/紀州路快速の車内自動放送に変更が見られましたので、記事でまとめておきます。
▲動画です
今回変更されたのはタブレット端末で流す放送(以下「タブレット放送」)ではなく、車両に搭載されている自動放送装置から流れる自動放送(以下「車載放送」)です。
↑車載放送の例
人気は根強いものの、タブレット放送の登場によりほぼ日中は出番をなくしており、このまま衰退の道を辿るかと思いきや、ここにきて大幅な放送更新が実施されました。
変更箇所1/2 和泉府中発車後に切り離しの案内が追加
タブレット放送では、三国ヶ丘発車後と和泉府中発車後に種別、行き先と、何号車がどこ行きかを案内する切り離しの案内放送が入ります。車載放送でもそれに合わせるように、和泉府中発車後にほぼ同じ文面の切り離し案内が入りました。
タブレット放送では
「次は東岸和田、東岸和田です。東岸和田を出ますと、次は熊取に停まります。この電車は関空快速・関西空港行き、紀州路快速・和歌山行きです。前寄り4両…」
といった具合で、次駅と次々停車駅を案内してから切り離しの案内を行いますが、
車載放送では次のとおりです。
関空/紀州路快速の車載自動放送更新後の音声。英語に続いてタブレット放送の中国語・韓国語の音声が流れるようになりました。ただしタブレットより文章量は短めです(続く) pic.twitter.com/uNVuWSETQy
— やたてつ (@yyyy_yatatetsu) 2020年7月9日
「今日もJR西日本をご利用いただきまして、ありがとうございます。この電車は関空快速・関西空港行き、紀州路快速・和歌山行きです。前4両…」
停車駅の案内はないため、自動放送が流れ終わってから停車駅を肉声で案内する必要があり、あまり使い勝手が良い代物とは言えなさそうです。
そして注目ポイントがもう一つ。
変更箇所2/2 中国語、韓国語放送が追加
日本語、英語放送はそのまま、タブレット放送で流れる中国語、韓国語の音声をそのまま車載放送の方にも収録して、4か国語で放送が流れるようになっています。
4か国語放送が確認できたのは
・天王寺発車後
・和泉府中発車後(新規追加された放送)
・日根野到着時
の3つで、天王寺発車後と和泉府中発車後に流れる放送では号車ごとの行き先が、日根野到着時の放送では「関西空港へは前4両にお乗り換えください」という短いメッセージが流れます。
タブレット放送の天王寺発車後に流れる放送では、停車駅まで細かく中韓でも流すのに対し、車載放送は中韓言語では、天王寺発車後の放送でも号車までしか案内しない(停車駅は流さない)ため、かなりコンパクトに収まっています。
ちなみに。
実はタブレット放送は、紀州路快速が和歌山以遠へ行く場合の案内に対応していないのです。日中の使用しか想定していなかったことから、朝夕にしか存在しない「湯浅行き」「海南行き」「御坊行き」は飛ばしたのでしょう。
これが3年の時を経て祟っています。たとえば海南行きの場合、「紀州路快速、海南行きです」と案内できないものですから、行き先の案内がまったく出来ないのです。残念すぎます。
なので紀州路快速が和歌山以遠へ行く列車では、天王寺や和泉府中発車後に流れる放送がかなり短くなります。このあたりも注目して聞いてみてください。
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以上、関空/紀州路快速の車内放送に見られた変化をまとめておきました。
関空/紀州路快速といえば、朝の天王寺発 関西空港/湯浅行きは、車両の自動放送が対応していないという欠陥があります。
今回のROM更新でこちらに対応するようになったのかもいずれ調べたいところです。