御所駅の自動放送は…新放送!?

「ややこしい自動放送」という印象が強い、南大阪線の自動放送。
誰が「ややこしい」って印象を押し付けたか張本人かって話ですけどね((((
 
 
実は数年程前、数駅だけ近鉄の気まぐれで、新放送が導入された駅が存在します。
 
それが土師ノ里、道明寺、河内長野の3駅。
土師ノ里駅の橋上駅舎化、古市駅のソラリー撤去→もともと設置されていた電光掲示板を道明寺駅へ転用する時期が重なり、それと同時に導入されています。
 
河内長野駅に関しては本当に気まぐれです。
改修までは「危のうございますから」の超古参放送が残っていたのですが、故障もしてないのに改修工事に踏み切られています。
 
 
さてその新放送ですが、特徴を述べますと…
 
 
①放送冒頭に「まもなく」というパーツがない。
いきなり「X番のりばに」(通過の場合は「Y番のりばを」)から始まります。
 
②妹尾さんボイス健在
津田英治氏がバリバリに活躍していた2012年ごろ導入にもかかわらず、今や絶滅危惧種並みに貴重な妹尾さん放送を増やすという“荒業”を披露しました。
 
③文面が大阪線
「X番のりばに、◯◯行き(種別)が~」→「黄色い線までお下がりください」→「途中の停車駅は~」
 
④ようやく「大阪阿部野橋行き」に対応
しかし肝心の大阪阿部野橋駅がいまだに「あべの橋あべの橋でございます」と駅名連呼する始末。
 
⑤「です」「ます」口調に変更
南大阪線の唯一にして最大の特徴でもあった「ございます」口調を廃止。
「途中の停車駅は、土師ノ里、藤井寺、河内松原です。」と、やっとまともな言い回しになった。
 
 
…と、こんな感じです。
 
ただ、この新放送には一つだけ欠点がありまして…それが、折り返し駅では「この駅までです」と言い切ってしまう、と言う点です。
 
つまり河内長野駅では、基本的に全列車が折り返してあべの橋行き準急に変わりますが、入線時には「電車がまいります」のみ。到着後は駅名連呼ののち、「この電車はこの駅までです」と言い切ってしまうのです。
 
※想像しづらい方へ:こんな感じです。
☆なおこの放送となっている理由ですが、単純に夜間停泊する電車への配慮です。
「この電車はこの駅までです」と放送したうえで、発車時にのみ種別と停車駅を放送することで、夜間停泊にも対応できるようにしています。
 
てっきり以上3駅だけかと思っていたのですが、御所線で通学されているという方にお伺いしたところ、
 
「電車がまいります」しか言わへんで
 
という情報を頂いたので、新放送に期待を膨らませつつ録音に行ってきました!
 
 
 
 
 
見 事 な 「 新 放 送 」 !
適当さが半端じゃないです。
 
これだけ従来の放送より劣ったものを「新放送」として導入する、近鉄の無能さがまたすばらしいっす(殴蹴刺
 
これとかこれのような親切さのかけらもない放送が、南大阪線の将来を担う新放送なんですぜ…。
これが冷遇され続けてきた路線の成れと思うと…(汗)
 
 
最後に入れている通り、この駅では発車承認合図器のブザー音もおかしく、
プゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥ゙ゥウ↑ン
と、いわゆる「変音」のブザー音になっています。
 
同様のブザー音異常は古市駅の1,2番線でも発生していますが、ここまではっきりとは鳴ってないです…(笑)
 
だいぶ拍子抜けするブザー音ですよね…。
 
 
以上、御所駅の新放送でした。
 
それでは~
 
 
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