旧型放送が好きな人にとって、今年は嫌な知らせが続くかもしれません。
南大阪線の名物ともいえる古市駅の放送が更新されました。どうやら1/25から新放送に切り替わったようです。尺土に続いて南大阪線では5例目の新型放送導入駅となりました。
さっそく新放送をまとめた動画を投稿いたしました。お楽しみください。
男女の声が真逆に
旧放送のころは1, 3番線が女声、2, 4番線が男声となっていましたが、新放送ではぜんぶ入れ替わって1, 3番線が男声、2, 4番線が女声となりました。
名物放送は残存!
まずは簡単におさらいしておきましょう。古市駅で行われる連結は3パターンあります。
・当駅仕立ての編成を前につなぐ
・当駅仕立ての編成を後ろにつなぐ
古市名物の名放送が流れるのは当駅仕立ての編成を後ろにつなぐパターンです。この場合には他方面から来た編成が先に入線しますが、改札がホーム後ろ寄りにしかないことから、ホームの後ろの方でいったんドアを開けて降車客を降ろしたのち、再度ドアを閉めて前のほうに移動します。
これを旧放送では律儀に「電車は◯両位置でいったん止まりますが、すぐに扉を閉めて△両位置まで移動します」と流しておりました。
新放送に変わる時には大抵、極限までその駅の“個性”を削ぎ落として画一的な案内に変えるためどうなるものかと思いましたが、無事残っていることを確認しました。
この特殊な運転を案内しようとしたらこれ以外の文言が見当たりませんし妥当ですかね。
先着案内
先着案内は不便になった例も。
上り、下りとも(河内長野行きを除いて)普通、準急が先発になってから入線した場合は先着案内が付帯します。これは旧放送のころから変わっていません。
変わったのは上りの普通、準急で急行を待って発車する電車の場合です。旧放送では普通や準急が次発で入線してきても
「あべの橋へは3番線のあべの橋行き急行が先に発車いたします」
のような案内が流れていました。
急行が入線していなくても音で「急行が先着する」と知らせてくれる、すごく親切で画期的な案内だったと思うんです。個人的に好きなポイントの一つでした。
継承されなかったのが残念でなりません。
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個人的に気になるのがはたして最終列車の案内が追加されたかどうかという点。大阪線新型放送が導入された駅では基本的に追加されているようですので、暇を見つけて聞きに行ってみたいと思います。