近鉄御所駅のソラリー

故・丹波橋駅(上下連動)
「し…しまかぜが入らないよ~。゚(゚´Д`゚)゚。」←わかる
 
故・阿部野橋駅(上下独立)
「臨時列車とか、列車名も入れてたしけっこうツメツメだったぜ」←わかる
 
故・古市駅(上下連動)
「往時はギリギリだった」←連結・解結があるし、まだわかる
 
現役:ブラック御所駅(上下連動)
「空白ばかりとか何甘ったれたこと言ってんの?
空白コマ残り1つしかないけど??」←は!?
 


ということで、ここで補足説明を。
 
近鉄のソラリーには、動作の面において2つのまわり方があるのですが、ご存知でしょうか?
 
 
「連動」タイプと、「独立」タイプです。
 
ご紹介しましょう。
 
 
イメージ 1まず連動タイプですが、こちらは本案内(上部)と雑案内(下部)が連動して動きます。
 
1つの雑案内に対して必ず1つは本案内が必要となるため、駅によってはダイヤ改正のたびにコマが足りなくなり、更新が必要だった…という駅もあります(笑)
 
ほとんどの駅がこの連動タイプであり、今はない大和八木や丹波橋のほか、橿原神宮前もこのタイプが用いられています。
また先ほどもご紹介したとおり、御所駅もこのタイプです。
 
 
では「独立」型は…簡単ですよね。上下のコマが“独立”して別々に動くタイプです。
 
今はないですが大阪阿部野橋駅や布施駅、大和八木駅名古屋駅、賢島駅他、停車駅や連絡列車が複雑な駅や、運行上で非常に主要な駅では、少々高価なこちらが用いられていました。
 
 
しかしみなさん。
 
いくら連動タイプと言え、御所駅において必要な本案内の内容を考えてください。
 
 
・普通 尺土
・普通 古市
・普通 阿部野橋
・準急 阿部野橋
・急行 阿部野橋
 
最低限であればこの5つのみで、ソラリーなんて設置しなくても行灯(あんどん)式で十分持ちこたえれる量です。
 
 
では雑案内がどういったことになってるのか。
 
ご覧いただきましょう。
 
 
…これが「カオス」というものか……((((
 
「◯◯まで先着」などが占めているわけではなく、連絡列車の都合で59コマも使う羽目になってるという、前代未聞の状況が生まれているではありませんか。
 
 
これを表にしてみますと…
 
 
イメージ 2
  ワケ     ワカ     メ♪
  ∧_∧   ∧_∧    ))^)
 ( ・∀・)  ( ・∀・)   (( (
⊂ ⊂  )  ( U  つ   )) )
 < < <    ) ) )   (( (
 (_(_)  (__)_)    )) )
スマホではきっと崩れてます。ご了承ください。
 
その案内の緻密さよ!!
 
肝心の旅客は…たぶんそこまで求めてないと思う。
 
イメージ 3
 
しかも長年にわたって書き換えられているためか、コマによって「大阪阿部野橋」だったり、「あべの橋」だったりとまちまちです。
 
文字も一部は縮小すぎて読めないという、本末転倒な結果に。
 
もうこれ、完全に自己満の世界でしょうに…(笑)
 
 
おもしろいことに、本案内と雑案内ではどちらにするかが統一されており、本案内が「あべの橋」なのに雑案内が「大阪阿部野橋」となっている箇所は一コマもありません。
イメージ 4
また、御所駅には1番線にあるこの1基しかソラリーは設置されておらず、それも「先発」「次発」と表示できる筐体ではないため、このような特殊なコマも存在します。
 
おそらく近鉄中を探しても、このような上下コマの使い方をするのは御所駅のみなのでは…(笑)
 
 
ただ近鉄さん、一つアドバイスがあるとすれば…
 
適当に英単語を並べれば英文になると思ってはいけない(戒め)
「1st train departs from track 2.」くらい書こうぜ…。
 
 
…にしても新しいコマから古いコマまで、全てフォントが統一されているというのは非常にすばらしいですね。
 
丹波橋のソラリーが役目を終え、来年の近鉄鉄道まつりに売り出されるであろう中、一番のやんちゃ坊主が現役で働いているのも驚きです。
 
ソラリーのコマの更新ってそんなに安価なんでしょうかね?
安価でなければとっくの昔に撤去されていそうですけども…。
 
ぜひともこのソラリーには、「最後の1コマ」に「ありがとう御所線」とかざる、御所駅の最後まで末永く頑張ってもらいたいところです。
 
 
それでは~
 
 
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