数回にわたってお届けしております、天王寺駅に新しく整備された液晶ディスプレイを用いた発車標の紹介記事、3作目は遅延時の様子をお届けします。
こういったイレギュラーな状況ならではのイレギュラーな表示も数点みられましたので、今回はそちらをまとめておきます。
【バグ表示】 大和路快速・加茂行き
SUNTRAS(運行管理システム)では、大幅に遅延して運用などがバラバラに散った場合に、本来の行き先にかぶせて設定している行先表示がどういった条件でか適用されなくなり、「○○方面」といった表示が出ないことがあります。
画像の場合では3段目の「奈良方面加茂」が正規の表示ですが、1段目の列車はバグで「加茂」のみの表示になっています。
液晶ディスプレイの表示に移る前に、ここで「設定で変えられている行先」についてご説明しておきます。
ここで通常であれば「桜島」と表示したいところではありますが、そうしてしまうと西九条乗り継ぎをせずに遠回りしてしまい、不便になる可能性があります。
そういった混乱を避けるため、天王寺駅の時点では便宜上の行き先である「普通 環状」が出されます。
これがなぜか遅延時に、ごくまれに「桜島」と表示されてしまうんです。
※同様の例として、内回りを経由する快速は全て「普通・環状」と表示されます。
…で、なぜ通常ダイヤで表示することの無い行き先を持ってるんですかね()
(通常ダイヤに存在する「関西空港・海南」が表示できないのに…(笑))
てっきり「関西空港・海南」の例のようにビットマップ出力されているだろうと思ったら、予想外の準備済みとは…。
このバグを想定して作ったのか、はたまた別の駅にも導入する予定があるのか、気になるところです。
英語表示もありますか…(笑)
それはそうと、もう一つのネタが遅れ表示ですよ、遅れ表示!
遅れ表示は「X minutes behind」で統一されており、遅延時分が1ケタか2ケタかで異なるイメージを用いているようでした。
(後ほど1ケタ遅れの画像をご用意しております)
普通・(内回り)京橋行き
こちらは通常ダイヤにも存在しますが、遅延時では運転整理時に頻繁に出てくる列車です。
これはだいたいが到着までに正しい行き先に変わりますので、そこまで問題ではないでしょう。
もちろん通常ダイヤでの行き先ですので、表示が存在します。
なおこちらが1ケタの遅れの場合の表示で、2ケタの場合と比べると数字の枠が少し小さめになっています。
英語表示はこちらです。
こちらも同様、数字のスペースを小さくして「minutes behind」を横に拡大して表示されています。
遅れが目立つ色で非常にわかりやすく表示されており、なかなか画期的ですね!
1番のりば発の関空/紀州路快速
通常ダイヤで1番のりばから発車する営業列車は存在しませんが、多客期の臨時特急やこういった遅延時に限り、1番のりば発着の列車が設定される場合があります。
この場合の液晶ディスプレイの表示がこちらです!
もちろん、のりばの部分が「1」に変わります。
阪和線のシステムから情報を得ていますので、きちんと先発の普通の先着案内も「1番のりば」に変えられている点もグッド(*´ω`*)
必要ないかもしれませんが、いちおう英語表示も添えておきますね( ・ω・)
なおこの変更については1番のりばに案内が映るだけでなく、15番のりばの方ではのりばを変更する旨の案内が英語放送付きで案内がなされています。
SUNTRASさん、超有能。
関空/紀州路快速・日根野行き
皆様、大変長らくお待たせをいたしました。
こちらについては液晶ディスプレイを紹介する必要もない気がしますが、一応対応してましたってことで軽くご紹介しておきますね!
「これやったら後の快速・日根野行きと変わらんやん」
という、誰しもが思う疑問を察したのか、到着した列車はこのようになっておりました。
「[R]快速」「日根野」
…と。
多少の誤解は生じるかもしれませんが、逆にこっちの方があっさりしててわかりやすいかも?
…うーん、でもこれは……どうなんだろう(汗)
便宜を図るべきか、時刻表通りにするか…。この辺りは現場ではどのようにするよう言われているんでしょうかね( ・ω・)
以上、液晶ディスプレイによる遅延やそのほかの案内の様子でした。
最後に液晶ディスプレイとは何ら関係ない、遅延時のお茶目なSUNTRASさんをお届けして終わります。
「8両でまいります。」
「大和路快速・奈良行きが、…
…8両でまいります。」
あれ…(((((((
※停車目標の両数に注目。
たまによくある。
大和路線の列車に遅れや運転取りやめがででています。」
「ででています。」
…ドンマイ!()
ちなみに、ホームの電光掲示板でもバッチリ間違ってました。
(同じテキストを表示していますので、当然といえば当然ですが…)
それでは~