5年間お疲れ様でした 近鉄特急発車メロディ「縁を結いて」

2012年3月20日近鉄初のアーティスト楽曲を用いた発車メロディ「縁を結いて」が登場しました。

原曲を作詞・作曲された堂本剛さん本人が監修のもと制作されたメロディで、明るいアレンジと落ち着いた曲調、それでいて耳に残るリズムの良さから大変好評を博しました。

当初1年だった予定に延長を重ね、馴染みのメロディとなって今年で5年。

今週末でついに使用停止となります。



メロディが流されていたのは近鉄奈良駅、京都駅、大阪上本町駅大阪線ホームのみ)、大阪阿部野橋駅と、橿原神宮前駅(橿原線ホームのみ)の5駅のみ。

それぞれ発車1分前の発車予告放送のあとに流れ、必ずフルコーラスで流れるようになっています。


5年という歳月は大変長いもので、この間に主要駅では英語放送が導入され、さらに大阪上本町大阪阿部野橋に至っては放送の更新がなされています。

グローバル化で激変する近鉄をずっと見守ってきたこのメロディが先立つのは、導入当初からなじみ深い自分としても大変悲しいものですが、世の中には大人の事情というものが存在しますので明るく見送りましょう。

最終日は3月19日です。今度こそ延長はありません。


今回の動画では5駅分すべてで6本、過去の動画より抜き出しました。

宇治山田行き特急より。新放送更新後の物です。

■京都駅
橿原神宮前と奈良行き特急より。英語放送追加後の物です。

難波行き特急アーバンライナーより。英語放送初期タイプです。

吉野行き特急さくらライナーより。新放送更新後の物です。

橿原神宮前行き特急
西大寺行き特急より。

大阪阿部野橋駅
吉野行き特急さくらライナーより。旧放送の頃の物です。

メロディが流れるタイミング

近鉄の発車メロディは先述の通り、特急の発車1分前の発車予告放送のあとに1回だけ流れるようになっています。

発車予告放送の終わるタイミングですが、駅によって放送の内容が異なるため次の物を参考にしてください。


■英語放送導入駅(橿原神宮前を除くそのほかの駅)

To board a limited express train, a limited express ticket IS NEEDED in addition to a regular ticket.

英語放送の終わりに共通で、「特急へのご乗車には普通のきっぷに加えて特急券が必要です」という旨のこの文章が流れます。

「イズニーディーッ」(文章中の大文字部分)を合図に録音を始めるといい感じに録れるかと思います(*´ω`*)



この駅のみ発車1分前に流れる放送が日本語のみになっています。

「まもなく1番線から○○行き特急が発車します。途中の停車駅は…でございます」

この後にすぐ流れます。


ただし大阪上本町駅は非常に高所にスピーカーがありますので、スマートフォンの録音にはかなり不向きかと存じます。

近隣で言えば大阪阿部野橋駅天王寺駅すぐ)など、それ以外の駅での記録をお勧めします。

ちょっとだけ豆知識

あと数日でなくなるものの特集を組んでも…と言うところですが、少しだけ豆知識をご披露させていただきますね。

自分の動画をご覧の方であれば「またあの駅が何かネタを持ってたか」とおっしゃられるかもしれませんが、その通り“また”です。連結放送に飽き足らずネタを作ってらっしゃいました。

橿原神宮前という駅なんですけどもーー……


実は橿原神宮前駅だけ放送装置が古いのが災いしているのか、再生速度が少し遅くなっています。1.01倍速で再生すると他と遜色なく聞こえましたので、0.99倍速ぐらいの速度になっているものと思われます。

音声波形をご覧いただくと流さ自体異なるのがはっきりわかるかと。

イメージ 1

明らかに他駅と比べて放送装置だけ年季の入りようが違うあの駅ならではの欠陥と言いますか、特徴と言いますか…。

実は自分も動画編集時まで気づかず、他駅と並べて聞いたときに明らかな違和感を感じ、音声波形を見て初めて気づきました。

そしてJR宝塚線のメロディの件があって再生速度違いで実験してみたら見事に一致しましたとも。テープを使っているわけでもないのにいまどきこんなこともあるんですね…。


以上、「縁を結いて」特集でした。

5年間本当にお疲れさまでした。


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