四日市行き普通と平田町行き急行




かつて名古屋線から鈴鹿線に直通する電車、逆方向に乗り入れする電車は多数設定されていました。

時代の流れで利用者が減るにつれその本数は減り、今では四日市発の平田町行き急行1本を残すのみにまで減少。
レア設定として名が上がるほどにまでなりました。

今回はその残された1本、四日市発平田町行きの急行と、その電車に化ける四日市行き普通電車の車内放送について、特徴などをまとめておきます。

概要

平田町行き急行は時刻表では四日市始発となっていますが、実際には名古屋06:41発の四日市行き普通電車から続けて運転されます。いわゆる「化ける」電車です。

普通電車からの化けですので3両編成が充当されます。

化ける案内は完璧!

名古屋方面の放送の特徴として、四日市での種別変更については自動放送が案内できるという特徴があります。

多い例としては四日市行き準急から津方面行き普通電車になったり、逆方面で四日市行き普通から名古屋行き準急に化けたりなどですが、それらはもちろんのこと、平日朝一本しかないこちらもしっかり対応しております。

もともと列車の案内パターンに組み込まれているようで、スポット放送などを操作している様子は特にありませんでした。

なぜ四日市だけ流すんだ…と最初は考えましたが、実際に四日市での化けは近鉄で群を抜いて多く、毎時2本あることから必要と認められたのでしょう。


なおこの化け放送ですが、なぜか平田町行き急行への化けは案内できるものの、名古屋行き急行への化けは案内できないという不思議要素もしっかり盛り込んでおります。

またこの放送ですが、川原町→四日市間、もしくは新正→四日市間が特段長いわけではないため、最初の放送を切ってでもしないと英語放送すらも流れにくいという難点があります。

中韓でも対応しているはずですので、お暇な方はぜひ4ヶ国語チャレンジをしてみてください。

始発案内と4ヶ国語放送は絶望的

始発駅停車中に流れる案内では、4ヶ国語が扱われる可能性が非常に高くなっています。

ですので平田町行き急行もそれを狙いたいところ…ですが、流れることは絶望的なほど見込めません。


まずこの電車が四日市に着くのは7時50分、発車が52分で、停車時間がわずかしかありません。

これだけでも相当厳しいところですがまだ理由はありまして。2つ目の理由としては四日市で行われる乗務員交代です。
当然タブレットをつなぎ直す時間が必要ですから、2分の交代ではよほど放送に熱を入れてる方でないと厳しいでしょう。

そして最後。この電車はラッシュの真っ只中を走ります。
混雑は川越富洲原から四日市くらいのわずかな区間で、混雑具合も激しくはありません。しかし多少ながら遅延は発生します。所定の2分すべてを使えるわけではないのです。

実際に収録した際も51分に到着し、乗務員交代をすぐに済ませて出て行くような感じでしたので、4ヶ国語放送を録るのは至難の技でしょう。

鈴鹿線に分岐する案内

普段見慣れない行き先ゆえに誤乗は起きなさそうなものですが、それでも「急行」という文字につられて伊勢志摩方面への客が誤乗しないよう、伊勢若松到着時にはしつこく白子、津方面には行かないことが案内されます。

塩浜発車後の次駅案内と伊勢若松到着時の放送で内容が微妙に変わっている(増えている)という細かい芸もポイントが高いところ(*´ω`*)

最後まで急行

停車駅は塩浜、伊勢若松、柳、鈴鹿市、三日市。
伊勢若松から先は各駅に停まりますが、伊勢若松到着時の放送で「各駅に停まります」と流すことはなく、また伊勢若松発車後も堂々と「急行」と名乗ります。

これもまた大阪側のタブレット放送に慣れていると聞き慣れない表現ばかりですが、どうやら名古屋方面のタブレットでは途中で種別を省いたりすることは一切無いようで、すべて最後の駅まで正規の種別を流しての案内でした。

ちなみに伊勢若松より先の駅では、各駅に停まるということを暗示するようにしれっと「〇〇の次は〇〇に停まります」の案内が消えています。



以上、平田町行き急行関連の放送についてのまとめでした。

期待を裏切らない内容でかなり推せる一本です。あとは車両が放送をフェードインさせるものでなければ完璧でした。

また機会があればリベンジしたいところですね。


それではー!

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