先日より奈良線にて車内自動放送が使用開始されました。さっそく収録してきましたので、まずは放送の仕様などで分かったことをまとめておきたいと思います。
まずは動画をご覧ください。
■みやこ路快速 奈良行き
■放送の流し方
もうすっかり主流になりつつあるタブレット端末を用いた自動放送です。
入力端子がない場合はマイクに直接近づけて流す原始的な方法を用います。
GPSで走行位置を探知して自動で流すシステムももちろん搭載されており、端子を接続できた場合はそのまま放っておくだけ。あとは設定された通りに放送が流れます。
■放送の内容について
まず通常の放送内容として始発案内、次駅案内(次は〇〇)、到着案内(まもなく〇〇)がすべて用意されています。
快速系では稲荷に停まらないことが繰り返し案内されるようになっており、誤乗防止につながりそうです。
さらにこの放送からの新音声として、足元に注意するよう促す放送、行き違い列車を待ち合わせる放送、快速列車を待ち合わせる放送や、ドアを手動扱いとする案内などが追加されています。
通常の放送内容では始発案内と、普通電車のみ稲荷到着時の放送で4ヶ国語放送を確認しています。
またマナー啓発やこの放送から追加された音声は、すべて4ヶ国語が用意されています。
やはり観光客が多く乗る路線とあって4か国語案内が用意されていますが、近鉄と違い何から何まで4か国語で用意したわけではないというところで「あくまで案内は日英2か国語のみで十分だ」という大きな違いが出ています。
このため中韓の放送では途中で声優が入れ替わることがあるなど、少し残念な感じです…( ・ω・)
■ラッシュモード追加?
収録した電車のうち1本で興味深い流し方がありました。あくまでこの内容は推測ですので、事実ではない可能性があることをご承知ください。
その流し方というのが、
・他言語案内は英語と中国語のみ、かつ到着時一回のみ実施
(中国語は4ヶ国語対応の案内時。ただし稲荷到着時は英語のみ)
・英語放送が長い場合(木津到着時など)は流さない
・英語放送もかなり短く整理されており、最低限の内容しか流さない。
…というものです。
英語放送が短く整理されているというのは、たとえば京都到着時の放送でいえば乗り換え案内で放送が終わり、”Thank you for using JR-West. Kyoto. Kyoto. This is the final stop.”はカットされるなどです。
最初は車掌さんの好みで(といっても英語放送をあえて切るという悪趣味な好みですが)逐一止めているのかなと思いましたが、どうやら電子ノイズを聞く限りは途中で切られたわけではなく、最後まで流れきっているようでした。
それゆえあえて英語は頻繁に流さないようにするというモードも付いているのかなと推測しました。
ただもしラッシュモードだとしたら、真昼間の一番観光客が利用する時間帯に設定していたというのも少し嘆かわしい話です。
以上、簡単にですが奈良線新放送についてまとめました。
まだ使用開始されたばかりでわからないことも多い放送ですが、また機会があれば収録したいと考えておりますので、何か別にわかったことがあれば記事にしたいと思います。
ちなみに今回の収録では
・みやこ路快速 奈良行き
・区間快速 京都行き
・普通 奈良行き
・普通 京都行き
を収録しました。うちラッシュモード(?)を流したのは普通 京都行きです。
動画の方は現在鋭意制作中です。もうしばらくお待ちください…(*´∀`*)
それではー!