りんくうタウン行き、日根野止まり。

連絡橋損傷のため運転を見合わせていた関西空港線ですが、9月8日より日根野りんくうタウン駅間のみ運転を再開しました。りんくうタウン駅から関西空港間では臨時のシャトルバスが運転されており、関西空港への交通路がようやく復旧したことになります。

9月8日からの運行形態は

シャトル 日根野りんくうタウン間(全列車運転)
関空快速 大阪方面~りんくうタウン
関空特急はるか 京都・米原日根野

となっています。

今回はこれら特殊な運行形態になっている電車を録音・撮影してきました。


日根野始発・終着のはるか号


関空紀州路快速りんくうタウン/和歌山方面行き

関空快速は全列車がりんくうタウン折り返し運転を行っています。「りんくうタウン行き」自体は過去にも強風で連絡橋の通行規制がかかった際などに設定されてきましたが、これほど長期にわたって設定されるのは初めてとなります。


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今回、併結の組み合わせとして「りんくうタウン/和歌山」、「りんくうタウン/海南」、「りんくうタウン/湯浅」、「りんくうタウン/御坊」の4パターンが運転されていますが、車両側の表示はすべてに対応しています。駅の表示は以下の通りです。

環状線 2018年9月11日から対応
阪和線 「りんくうタウン/湯浅」以外は表示可能

自動放送は全パターンに対応しています。


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また行き先表示がながらく行方不明になっていた、環状線でのりんくうタウン関連の併結列車の行き先表示ですが、9月11日より表示が追加され各列車とも表示できるようになりました。

関西空港・○○」の「関西空港」部分のみを差し替えたお手軽更新となっています。

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早朝、深夜に設定されている紀州路快速を併結しない関空快速の場合です。
(日中でも日根野で切り離し作業後にわずかな間だけ見ることは可能です)

車両形式によって前面表示がゴシック体で表示される場合があります。この堂々としたゴシック体、美しいドット打ち、芸術的な曲線を描いてつながった「り」…なかなかそそるものがありますね(*´∀`*)

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関西空港線普通列車、「シャトル」もりんくうタウン折り返しで運転されています。

種別にも行き先にも漢字が一文字も存在せず、すべてひらがなとカタカナで構成されている例を見ない特殊な組み合わせです。

■はるか・日根野止まり

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りんくうタウンでは折り返しの清掃時間が確保できないこと、折り返し設備の使用回数に制限があることから、特急はるか号は日根野折り返しで運転されています。

SUNTRASの何個目かわからない沼要素として、同じ日根野止まりのはるか号でも、通常ダイヤで日根野に停まるかどうかで放送が変化するという仕様を発見しました。

当初から停車予定の電車では「関空特急はるか○号、当駅止まりです」と流したうえ、運休を案内する予告放送が入りますが、停まらない列車の場合は列車名も流さず「回送電車」と案内がなされ、それ以外の案内は流れません。

■はるか・日根野始発京都方面行き

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個人的に一番収穫として大きいと感じたのがこちら、日根野始発のはるか号の表示です。

こちらもその列車が通常ダイヤで日根野に停まるかどうかで放送や表示が変わります。通常停車する列車の場合はそれほどおもしろいものはありませんが、停まらない列車の場合は臨時停車の扱いになるため、いろいろとレアな案内を見聞きできます。

たとえば「本日は当駅に臨時停車します」という放送であったり、「臨時停車」と堂々と表示されていたり。

滅多に出現しないものばかりですので、見に行かれても損はないと思います。


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なおはるか号についても、日根野折り返しである点以外は通常ダイヤ通りであるため、米原行きのはるか号も日根野始発で運転されています。

通常ダイヤで米原行きの「はるか」は阪和線内の駅に停まらないため、「京都方面米原」行きが阪和線新システムで表示されるのは、今回が初めてです。





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さすがに空の玄関口、関空が長期間使えないことはまずいということで、国も自治体も関空も全力を挙げて復旧工事に取り組んでいます。

タンカーの衝突で損傷してしまった連絡橋については、本日12日よりずれてしまった橋げたの撤去作業に取り掛かり、速ければ今月中に鉄道線を復旧させる見込みとのことでした。

できる限り早い復旧をお願いしたいところであります。


それでは~。

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