新快速 敦賀・米原行き‪ 車内自動放送

平日朝だけ走る特殊な新快速の車内自動放送を録音することができました。

 

f:id:Yata-Tetsu:20190820085952j:image
f:id:Yata-Tetsu:20190820085949j:image

 

その列車というのが敦賀米原行き。

湖西線経由 敦賀行きと琵琶湖線経由 米原行きを併結し、京都で切り離しを行う、という非常に珍しい列車です。

 

朝ラッシュに運転されることから自動放送を使用する車掌さんが少なく、そもそも放送が用意されていないのではないかと疑ってしまうほど聞くことができなかったのですが、この度、無事録音することに成功しました。

 

youtu.be

 

タブレット自動放送が導入されている併結列車は他にも

関空紀州路快速 関西空港/和歌山行き

大和路快速 奈良/五条行き

が該当します。これら二本の列車と比べると非常にお粗末な放送です。

 

それぞれの主要駅発車後の放送を比べてみましょう。

 

関空紀州路快速

今日もJR西日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。
この電車は関空快速関西空港行き、紀州路快速・和歌山行きです。
前寄り4両、1号車から4号車は関西空港行き、後ろ寄り4両、5号車から8号車は和歌山行きです。
途中、日根野で切り離しをいたします。お乗り間違えの無いようご注意ください。

堺市三国ヶ丘、鳳、和泉府中東岸和田、熊取、日根野の順に停まります。
日根野を出ますと、関空快速関西空港行きはりんくうタウン、終点関西空港の順に、紀州路快速・和歌山行きは、長滝、新家、和泉砂川の順に終点和歌山まで各駅に停まります。

 

あいさつ → 種別・行き先 → 号車案内 → 終点までの停車駅

の順に放送します。

 

大和路快速

今日もJR西日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。この電車は大和路快速・加茂、五条行きです。
久宝寺、王寺;王寺から先、加茂行きは法隆寺大和小泉、郡山、奈良、平城山、木津、終点加茂の順に、五条行きは畠田、志都美、香芝の順に、高田方面 終点の五条まで各駅に停まります。

次は久宝寺久宝寺です。お出口は左側です。久宝寺を出ますと、次は王寺に停まります。お乗り間違いのないようご注意ください。

 

あいさつ → 終点までの停車駅 → 次の駅

の順に放送します。

 

新快速

今日もJR西日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。この電車は新快速・京都方面 米原敦賀行きです。

新大阪、高槻、京都の順に停まります。京都から先は後ほどご案内いたします。

次は新大阪、新大阪です。お出口は左側です。

 

あいさつ → 京都までの停車駅 → 次の駅

 

 

(;゚Д゚)

 

なんと停車駅は3駅目までのご案内。“後ほど”のご案内も高槻発車後まで流れません。

 

何両がどこ行きかという案内もなく(これは大和路快速もですが)、とてもではないですが親切とは言えない内容です。自動放送のみに案内を任せられる案内の質ではありません。

 

別個になっている両数案内

敦賀米原行きの両数案内は列車案内とは別個になっています。流れないこともありますが、用意されていないわけではないのです。

 

お客様にお客様にご案内いたします。この電車の前寄り4両、9号車から12号車は、湖西線経由敦賀行き、後ろ寄り8両、1号車から8号車は、琵琶湖線経由米原行きです。
途中、京都で切り離しをいたします。お乗り間違えの無いようご注意ください。

 

Attention, please: this train will be uncoupled at Kyoto. The first 4 cars, cars number 9 through 12 will travel to Tsuruga via the Kosei Line; and the last 8 cars, cars number 1 through 8, will travel to Maibara via the Biwako Line.
Please check your car number displayed above the side doors or on the digital displays and make sure you are riding in the correct car.

 

きちんとこのように前後の行き先を案内する放送が備わっています。

 

ただ関空紀州路快速のように固定メッセージとして流れるのではなく、敦賀行きの近江今津切り離し、米原切り離しや、播州赤穂行きの姫路切り離しなど、途中駅での解放と同様に別個の案内として存在します。車掌さんが流すか否かを選択できるため、人によっては切り離しに関する案内がまったく流れないという状況も起こりうると思います。

ではなぜ別個になっているのでしょうか。

 

答えはきっとものすごく簡単で、敦賀行きが前に付いてても後ろに付いてても案内ができるように設計されているのでしょう。

 

新快速は4両と8両をつないでいますので、繋ぎ方によっては前後の行き先が入れ替わる可能性があります。

従来前8両が米原行き、後ろ4両は敦賀行きだったものが今年の改正から逆転したという件もあります。

 

万が一米原行きと敦賀行きの順番が逆転した場合にも放送ができるよう工夫された設計なのでしょう。

 

=================================

 

朝ラッシュの真っ只中に走るこの電車では特にタブレット放送の使用率が悪く、さぞかし素晴らしい放送が聞けるのだろうと思っていましたが、あまりに自動放送の質が悪すぎて使われていなかっただけというオチでした。

 

・両数案内をスムーズに選択できるようシステムを変更する

・大阪発車後の放送の内容を充実させる

 

などの工夫が必要だと思われます。

今後の改善に期待したいところです。

Written by Yatatetsu ... All Rights Reserved