基本情報
近江今津駅は滋賀県高島市に位置する2面4線の高架駅です。すべての普通列車が停車するほか、朝ラッシュ時間帯には一部特急も停まる主要駅です。
この駅を境に運行系統が分離されており、当駅より京都寄りと敦賀寄りで運転本数が倍ほど違います。
また有効長の都合で新快速は終日連結・切り離し作業を行います。
乗り換えの鉄道路線はありませんが、駅前から小浜へむけては未成となった国鉄路線「若江線」(じゃっこうせん)を引き継いだJRバスが発着しており、到着時の車内放送ではバスへの乗り換え案内が行われます。
放送について
湖西線システムのSUNTRAS型放送が導入されています。
導入当初は日本語放送のみでしたが、現在では英語放送も使用されており、英語放送は接近予告と停車中放送に付帯します。
待合室内にもスピーカーが設置されていますので密着録音も可能です。
待合室内のスピーカーはのりばによって音量がまちまちで、2番のりばだけ音量が極端に大きいので入力音量にはご注意を。
この駅でしか聞けない放送特集
「この電車はワンマン列車です」
湖西線システムからはワンマン列車関連の案内が実装され、ワンマン列車に対しては「この電車はワンマン列車です」という案内が付帯するようになりました。この放送は接近予告放送、到着放送、停車中放送にて流れます。
湖西線でワンマン列車が乗り入れるのはこの駅のみですので、聞くことができるのも必然的にこの駅だけというかなりレアな案内となっています。
なお英語放送では特に案内はありません。
福井行き
近江今津を境に運転系統が変わるため、近江今津より北寄りの区間では新快速が乗り入れない時間帯はワンマン普通列車が運転されています。
そのうち1本のみ、08:14発の列車は敦賀を超えて福井まで直通します。
SUNTRAS放送が導入されている区間で福井行きが発着するのはこの駅のこの列車のみ。列車は7:50ごろに入線するため、京都06:31→近江今津07:35の列車には乗らないと録れないという非常にハードルが高い放送となっています。
ちなみに2番のりば側では別のりば予告が流れますので、その気になれば男女声両方を録音することが可能です。
米原行き
近江塩津でスイッチバックし米原へ向かう普通電車も設定されています。こちらも1日1本のみの運転です。
進行方向が変わる旨に関して特殊な案内はありません。
快速(山科から新快速)・姫路行き
1日1本のみ設定されている山科まで快速、山科から新快速となる姫路行き。(休日ダイヤでは大阪行きとなります)
この駅で敦賀からの編成の前に8両つなぎ、当駅から12両で運転しますが、
増結される8両が先に入線する都合で放送では敦賀からの編成が増結されるような案内になっています。
山科から新快速となる旨、そして当駅で連結する旨が組み込まれて内容盛り沢山な放送です。
切り離した車両が折り返しの増結編成となる運用
日中の新快速では少し興味深い運転を見ることができます。
1.新快速・敦賀行きが12両で到着する
2.後ろ8両を切り離して4両で出発
3.敦賀からの新快速・姫路行きが4両で到着
4.停車中の8両をつないで12両で出発
という流れです。切り離された車両がそのまま別の編成に繋がれて折り返していくという運転を見ることができます。全国的にみても珍しい運転ではないでしょうか。
自動放送は……というと、特に面白い放送は流れません。切り離される8両はいったん回送となるため、「前4両は敦賀行き、後ろ8両は姫路行きです」とかいう案内にもなりません。
ただし切り離し後、敦賀行きが出るとしれっと「停車中の電車は新快速・姫路行きです。後ろに4両つなぎます」という案内が流れます。
連結案内が含まれる停車中放送が流れる駅はあまりない(*)ため、録る価値はありです。
*……停車時間が短いため流れないだけで、どの駅でも流すことはできます。
乗り換え案内
近江今津駅では乗換でのりばが変わる場合、「堅田・京都方面は○番のりばにお越しください」という乗換案内が流れるようになっています。駅で設定しないと流れない案内ですので、放送の設定に慣れた駅員さんがいないと流れない案内です。
今回は録音できませんでしたが、京都方面からの近江今津止まり到着時でものりばが変わる場合は
という案内が流れていました。
ワンマン列車は福井行きなど「この駅限定」の放送が複数あり、特に福井行きはその両方が流れる列車ですので録りに来る価値はあると思います。京都に前泊しておけば間に合いますので、ぜひ行かれてみてはいかがでしょうか。