新大阪駅1番のりばに停車中の287系。
新大阪止まりの「くろしお」号? いえいえ、臨時特急「まほろば」号です。
2019年11月から12月まで2ヶ月間の土休日のみ、新大阪と奈良を結ぶ臨時特急列車が運転されています。
臨時特急の名前は「まほろば」。なんと2010年にわずかな期間だけ設定された臨時列車が、東線の延伸を記念して9年ぶりに復活したというのです。
2010年に設定された当時は新大阪から梅田貨物線、環状線を経由して大和路線に乗り入れるルートで運転され、途中天王寺と法隆寺に停車していました。
今年設定された同列車には途中の停車駅は一切ありません。新大阪を出ると奈良までノンストップで行く攻めた設定となっています。
今回は奈良駅と新大阪駅でそれぞれ「まほろば」号の電光掲示板表示と放送収録をしてまいりました。
新大阪駅にて
接近予告放送が英語の途中で途切れていますが、"Mahoroba"は録れているので問題なし。「まほろば号」の部分だけ妙に声が高く後から録りなおした感が否めない放送となっています。
JR神戸・京都・琵琶湖線の駅放送では次の停車駅が終点の場合、停車駅案内が流れません。奈良までノンストップの列車で停車駅案内が流れないというのは…少し心配ですね。
録音に際し
新大阪駅では1番のりばから出発します。
9:50に到着する特急くろしお10号が引き上げてからすぐの入線となります。なのでくろしお号が遅れると動画のように接近予告が途中で途切れるため、出かけるたびに列車の遅延を呼び寄せる私みたいな体質の方は遅れないよう必死に祈っておきましょう。
1・2番ホームには待合室があり、室内のスピーカーからは都合よく1番線の放送しか流れませんので、室内環境さえ良ければ狙い目です。なお、4つあるうち1番線寄りの2基からしか流れませんのでご注意を。
接近予告放送は入線3分前の1回のみです。なお新大阪駅では停車中放送は流れません。
電光掲示板の表示
9年ぶりに表示された「まほろば」の文字。当時と表示は変わっておりませんでした。
奈良駅にて
奈良駅では3番線、男声放送ののりばから出発します。
新大阪駅の放送と異なる点として、経由路線が案内される点が挙げられます。
環状線から梅田貨物線を経由するルートか、おおさか東線経由かが分かるようになっているわけですが、どうせ途中駅に止まらないのならルートを案内する必要もないのでは…?という疑問を素直にTwitterに流したところ、運賃計算が変わるし乗車経路によってはルートも重要だというご指摘をいただき納得しました。
また大和路線の駅放送では次駅が終点の場合でも停車駅案内がきちんと対応しております。
特急まほろばは、新大阪まで停まりません。
The Limited Express MAHOROBA will be making no stops before arriving at Shin-Osaka terminal.
眼福ならぬ耳福です。
録音に際し
16:51に3番のりばに入線します。
最後に3番線から出発する列車(奈良線から来た当駅止まりの普通)と10分以上間隔を開けて入線しますので、接近予告放送についてはよほどのイレギュラーがない限り流れるでしょう。
接近予告放送は6分前から3分間隔です。停車中放送は到着放送から起算して1分後に1回目、その後3分間隔で流れます。
待合室は木津寄りにありますが、室内のスピーカーから3番線の放送は流れません。ホーム端での録音をお勧めします。
駅表示
改札コンコースの表示。5文字幅の表示が使用されています。
ホーム階では4文字幅の表示が用意されています。
こうして見比べると英語表示については4文字幅と5文字幅の表示で差がなく、使いまわされていることが分かりますね。
まさかまさかの復活劇。熱が冷める前に通い詰めて目的は全て果たしてきました。
明日、12日には久宝寺駅で収録しました、運転停車するまほろば号の駅放送も投稿いたしますのでぜひぜひご期待を。