近鉄大阪線 長瀬駅にやってきました。長瀬駅と言えば日本一の受験者数を誇る近畿大学の最寄駅としても有名です。
そんなわけで、近隣の駅と比べて乗降客数は桁違いに多く1日の乗降客数が3万人を超えています。これは準急停車駅の河内山本や高安よりも多い数字です。
講義終わりの時間に何度も利用が集中することからホーム上の混雑緩和は当然の課題です。
狭いホームで整列乗車が徹底できるよう乗車位置はこうなっています。
ステッカーで並び列を指示する形態の乗車位置です。
足形のイラストが2列につけられており、水色のステッカーでどのように並べばいいかが指示されているため容易に整列乗車を徹底することが可能です。
導線が緑のステッカーで確保されている点もGoodですね!
天王寺駅の床がまた進化してる pic.twitter.com/Wr0QYFJzfg
— やたてつ (@yyyy_yatatetsu) 2019年12月4日
ちなみにJR西日本では、すでに同様の整列乗車が環状線の数駅で実施されています。
近鉄で導入されたのは当駅が初めてでしょうか。
線路側には「通行禁止」と大きく書かれたステッカーも貼られています。奥へ進むなら通路を通れと言うことでしょう。
ホームの中程に架線柱があるため通路が遮られていますが、これも整列ラインを曲げてさらに通路を無理くりつなげることで、ホームの後ろの方まで均等に並ぶよう工夫されています。
3扉の車両が混じる3番から6番の乗車目標では△印と◯印が両方整備されています。
なおどの列車に3扉車が入るかと言う案内は一切ありませんでした。せっかくなので案内をしてみてもいいのではないでしょうか。
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以上、長瀬駅の乗車位置をご紹介いたしました。
このように床に大きくステッカーを貼り付けて誘導する乗車位置では、どのように並べばいいかが無意識に分かるようになっており、整列乗車を徹底しやすいという非常に大きな利点があります。
一方でこの形式の乗車位置では、導線をどのように組み立てるかという非常に緻密な設計と大掛かりな工事が必要です。
また通路と整列ラインの枠をキッチリ分けてしまうため、大阪難波、鶴橋、大阪阿部野橋といった、ホームが狭く臨機応変に列を変えないといけない駅では導入が難しいという難点もあります。
今後他の駅にも導入が進むのか、長瀬駅だけに留まるのか注目したいところです。