東京駅で“鉄道ファンによる”暴動発生

本日発売の東京駅100周年記念デザインSuica発売に伴い、また東京駅で一悶着…どころか、警察・機動隊が出動するレベルの暴動が発生したとか。
 
 
 
JR東日本では本日、100周年Suicaを販売するに当たり1万5000枚の記念デザインSuicaを用意。
 
ここでJR東日本は徹夜での待機を禁止していたものの、なぜか実際に並び始めた徹夜組を暗黙の了解で放置してしまい、そこから歯車がゆがみ始めます。
 
早朝から並び始めた人が目にしたのは、禁止されていたはずの徹夜組の長い列。
仕方なく並ぼうか…とはならず。
JR東日本は整理券を配ることも無ければ、列を仕切ることも無かったため、割り込みなどですでに高揚状態。
 
徹夜で並んでいた人や、早朝からの待機列がとんでもないことになり始めたため、無視することもできず、本来の発売時刻よりも45分ほど早く発売を開始しました。
 
この時二つ目の問題が発生します。
何を思ったかJR東日本、徹夜組、始発組、7時・8時台からの待機組をすべて混同させて並ばせ、ここでさらに反感を買うことに。
 
「でも1万5000枚もあれば買えるだろう…」と安堵に着くのも束の間。
3000枚ほど発売したところで、予想をはるかに上回る9千人の来場者に安全確保が厳しいとの判断を下し、警察との協議の結果発売中止を決定。
 
これに激怒した方々が暴徒と化し、100周年記念で展示されていたヘッドマークや模型などを次々と破壊の限りをつくし、駅長室に詰め寄るわ、駅員を見つけては抗議するわと大混乱に。
 
10時過ぎには駅員があらかじめ用意していた販売コーナーの机を投げ倒し、駅長室に強行突破し、完全に“暴動”状態になったとか。
 
最終的に警察・機動隊の出動及び駅員による謝罪、「時期は未定ですが再販する予定です」の一言にようやく波が沈静化しはじめた、とのことです。
 
 
つまるところ…転売屋が怒り荒れ狂った感じです(((
 
ではここでヤフオクにて、貴重な3000枚のうち販売されているものの値段を見てみましょう。
 
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えーと…?
何らかの形で再販…される予定…なんですよね?
Suicaは2000円で発売される予定でした。
 
何があったし。
俺だったら再販待つけどなぁ…。世の中にはお金を持て余す方々がたくさんいらっしゃるようで(笑)
 
…ま、昭和の某事件のように駅の中の通信機器を壊したり、発車標を壊して中身をもぎとりだしたりしなかっただけましか……。
 


さて今回の件ですが、鉄オタ側の落ち度はもう自明の理ですので省くとして、JR東日本の「とるべきだった対策」を上げていきましょう。
 
 
まず、やはり深夜の時点で徹夜組を排除すべきだった。
 
結局警察と連携するのであれば、徹夜組を「業務妨害」なりで適当にこじつけの理由で検挙し、そのあとの徹夜組に見せつけを行うことがやはり得策だったのではないでしょうか。
 
 
しかし、それをJR東日本は渋った。
であれば整理券位は配布すべきだったはずです。
 
 
整理券配布時に希望購入枚数を聞いていき、そうすると「もう待っても買えません」という明確な枚数をたたき出すことができます。こうすることで待機列を消せるわけですし、待つ側も「待ったのに買えない」という最悪の事態を阻止することができる為、双方が得をするのです。
 
実際近鉄ではしまかぜ運行開始時に、大阪難波にて午前7時の時点で整理券を配布し、待機列を拡散させるという技を使っています。
 
 
でもそれすらもしなかった。
列すらもつくらないどころか、徹夜組から何から何までひっくるめて一つの列としてしまった。
 
そういう点を考慮すると、「JR東日本にも落ち度がない」とは言い切れないんですよね…。そりゃ破壊に強行突破は擁護できませんけども。
 
 
東京駅100年目の第一歩は、鉄道ファンによる暴動で文字通り“最悪の歩み”となったようです。
 
ただでさえ鉄道ファンをあまり好ましく思わないJRグループ会社にどのような悪影響を与えるのか、ちょっと心配ですよね…(汗)
 
 
それでは~
 
 
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