遅延レポ(2015,07,17)(2日目前編) 炎天下で「大雨の影響」

増えぬ本数 増える旅客

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一夜明けた18日、「さすがにもう復旧しただろう」と安堵に浸った利用者を襲ったのは、関西全域のJR路線が午前中運休するという文字通りの“宣戦布告”でした。

昨日までの大雨が嘘のようなカンカン照りの青空に変わり、そんな状況で「大雨の影響」による遅延。

未明まで降り続いた雨のおかげで、運転再開はJRの安全基準の一つである「雨が止んだ後4時間は運休」というルールに基づき延長され、早くても午後までは持ち越しとなっていました。
国鉄時代の盛り土区間が崩れる恐れがあるため…だそうです。今年4月から施行されました。

しかも運の悪いことに、南海や近鉄、京阪、阪神など総じて南側の路線は通常ダイヤでの運転をしていたのですが、淀川を渡った北側、阪急や山陽は同じくダイヤが乱れており、JRからの振り替え輸送依頼を拒否(´・ω・`)

最悪のシナリオが見事に成り立ったところで、土曜朝の通勤ラッシュがスタートしました。


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今回は珍しく阪和線は始発列車から日根野以北にて運転を再開し、午前までには全線遅延しながらも再開に。

大和路線も一時王寺以東で運転を見合わせていましたが午前中に復旧。

大阪環状線は昼前まで運転を見合わせながらも、11時40分にはようやく重い腰を上げて徐行運転にて運転再開が発表されました。


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そんなわけで大阪環状線が復旧する前の間、大和路線の列車は全列車がJR難波発着に。(大和路快速は運転を取りやめていました)

今回はいち早く復旧した阪和線は、これまた得意げに1番のりば折り返しを発揮していました。


とりあえず大阪駅まで行こうにも環状線が止まっている為、ひとまずヒーローインタビューよろしく阪和線を見に行きましょう(`・ω・´)

新システムの本領発揮?

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昨日は蔑まれた阪和線新システムですが、ダイヤが乱れているにしろ「大阪環状線との直通運転を全列車打ち切った」となると話は別。

新システムならではの案内の緻密さと応用力高さで、旧システムではなし得なかった事まで平然と成し遂げていました。

特に旅客案内の面での「本日はのりばを1番のりばに変更しております」と自動で案内する点などは、胸を張って誇って良い物でしょう。こんなもの、全国のどの会社でもJR西日本でしか流せやしない。


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あともう一つ新システムで新しく発見できたものが、こちらのスクロール表示。
 
車両交換をシステム自らが設定し、
「車両交換を行います」という文面をシステム自らが自主的に流す。
 
…すばらしいじゃありませんか、新システム。
これで大規模遅延時も柔軟になってくれたらなぁ(笑)

初めて見ましたが、こんな表示も流すことができるんですね!


この後十数分待ってみると、ようやく再開後一本目の環状線内回りが到着しました……が、この先も徐行運転を行うために大阪まで相当時間がかかるとの案内が。

──と同時に「市営地下鉄で振り替え輸送もやってる」との案内も。

一応切符は新大阪まで購入していたため全区間を代行輸送で行くこともできましたが、 あ え て 梅田駅から大阪駅へ行き、JRで行くことにしました。

大阪駅にて

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運転している列車も少ないながら存在するため、画像のように2台並んでいる個所では、片方の券売機は稼働させるようにしていました。

この張り紙も上部のみでしか固定されてませんので、普通にめくって切符を買ってらっしゃいました(笑)

想像通り大阪駅は大混乱。

ちょうど私の着いたタイミングでサンダーバードの終日運休も発表されたため、ある意味での地獄絵図と化してましたとも…(´・ω・`)


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遅延証明書も意味があるやらないのやら、ご覧の有様です。完全にフリーです。

「周囲入きょう(=鋏:はさみ)のとおり列車が遅延しました」の証明文にあわず、入っているのは日付だけ。…でもご安心を。

遅延時分の証明なしの遅延証明書()はこういったダイヤ乱れ時に稀に見かけますが、遅延時分を入れてほしいときには駅係員に申し出れば応じた時分で切ってもらえますので、ご参考に。
ただし当然ながら水増しはできません( ・ω・)

なおこの画像ではわかりにくいかもしれませんが、今回配布されていたものの中には平成20年に刷られたもの平成23年に刷られたものがごっちゃになって置かれていました。
まだ平成20年に刷られたものなんて残ってるんですね…(笑)


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語るまでもないと思いますが、電光掲示板はこの通り。本線系統の全のりばが「調整中」です。

現在時刻は12時半を少し回ったばかりで、唯一表示されている環状線の直通列車も13時過ぎまで一本も運転計画がないとのこと。

じゃあ環状線の本数はどうなってるのか、と聞かれると…


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直通列車が入ってこないため、本来の周回運転のみで15分間隔運転を実施していました。

ゆめ咲線大阪環状線より一足も二足も早く運転を再開していますので、台風通過から半日以上もかけてようやく大阪の南半分と北半分、それから工業地帯がつながった形となります。


回復の兆しすらも見えない本線系統ははたして復旧するのか!?

次回へ続きます。


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