奈良線 簡易車内多言語案内

先日嵯峨嵐山駅の3か国語案内放送を取り上げましたが、京都駅周辺にはもう一つ、外国人の利用が著しく多い路線があります。
 
 
 
京都と奈良を結ぶ単線・複線の入り混じった路線で、現在、一部区間にて複線化工事の行われている、今後の成長の楽しみな路線です。
 
この奈良線では、1年ほど前から多言語案内放送の一環として、車掌に持たせてある携帯端末に音声データを入れておき、マイクに直接流すといった原始的な方法で、日中に英語を含めた他国語での案内を行っています。
 
今回は、みやこ路快速・奈良行きの車内で用いられている、5つの放送を録音してきました。
 
 
簡易な放送が5点です。
 
それぞれ
みやこ路快速の発車前案内(京都駅停車中)
・稲荷へお越しのお客様ご案内(京都駅停車中)
・宇治到着のご案内(宇治到着場面)
・奈良到着のご案内(奈良到着場面)
奈良駅でのドア手動操作のご案内(奈良到着場面)
で、乗り間違いが多発しているのか、稲荷へのご案内のみ英・中・韓の3カ国語で案内がなされます。
 
車内で座っていてもわかるレベルの音質の違いがあり、ポイントを渡る際など雑音の多い個所の通過時では、英語案内は全くと言っていいほど聞こえません。
 
 
一切ないよりはマシというレベルです。
 
また、車掌さんによっては一部を流さないので、ご注意を…。
 


稲荷停車の案内については、みやこ路快速のご案内時とは別に用意されています。
 
みやこ路快速自体の案内時には、
「Please be aware that this train will not stop at Inari.」
(この電車は稲荷には停車いたしませんので、お気を付けください。)
で、「will」を用いることでやわらかく案内しています。
 
これが稲荷へのご案内になると、
「Please be aware that this train does not stop at Inari station.」
(この電車は稲荷に停まりません。お気を付けください。)
と、「do not」(三人称単数なので「does not」)でかなり強調して表現されています。
 
英語通りに訳すなら「この電車は稲荷に停まることはありません」ぐらいの勢いで表現されています。
今回の車掌さんのように立て続けに流すと「will not...」「does not...」で良い感じに収まるよう、設計されているのでしょうか?
 
 
もう一つ面白いのが、半自動ドアについての放送が別途用意されているところでしょうか。
 
宇治到着時の案内がなかなか流れにくい部類に入りますが、これもなかなか流れにくく、放送開始後に数度乗車したことがありますが、聞いたのは今回を入れても2度だけです。
 
流れた瞬間に謎の達成感がやってきました(*´∀`*)
 


さてもう一つお話を。
 
動画説明文にも書いてありますが、この放送はボツ放送集へと残しておこうとした作品でした。
 
しかし帰ってから数日、聞いてみると…英語放送がどうこうではなく、
車掌さんの放送がすばらしい!
と気づいたため、あえて単発で投稿した次第です。
 
 
乗換案内などの詳細な案内を流したのち、軽く英語を挟んで、最後に到着の旨と開くドアについてを放送する。
 
他の方にぜひとも見習っていただきたい、すばらしい車内放送の技術だと思います。ここまで案内にこだわる方もめずらしいなぁ…。
(木津到着時には、大阪方面「大和路快速」に奈良で乗り換えるとホームの移動が発生する旨も案内したうえで、木津で乗り換えるよう案内もありました。)
 
 
今度は…ずっと放置してた関空紀州路快速の放送でも録りましょうか…(笑)
 
それでは~
 
 
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