大阪阿部野橋駅 多言語表示に

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あべのハルカス」の真下に位置し、春は吉野の千本桜、夏はPL花火大会、秋は葛城山へのハイキング、冬は……置いておきまして。
 
近鉄でも屈指の乗降客数を誇る南大阪線ターミナル駅大阪阿部野橋駅」(あべの橋)が今回、駅構内表示の多言語化が行われましたので、少々様子を見てまいりました。
 

「普通」のりば

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あべの橋駅では、始発や終電間際の一部を除いた列車の発着ホームが各種別ごとに分けられており、1番・2番のりばは各駅停車が発着します。
 
10分毎に交互のホームから発車するようになっており、遅れがない限りは常にどちらかのホームに普通が止まっています。
 


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表示はこちらです。
 
先発の準急が発車すると「河内松原・藤井寺には後の準急が先着します」のスクロールが流れます。
(自動放送はターミナル駅という性質上、先着案内には対応していません)
 
 
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英語表示はこちら。
 
毎回思うのですが、この内容であれば「Stops: every station.」だけでも通じるのに、なぜわざわざ文にして表示しているんでしょうか…(汗)
 
 
近鉄の飛び地のような扱いをよく受ける南大阪線では、路線記号は「E」の名古屋線に次いで「F」が与えられています。
 
仮にも関西空港から近鉄バスやJR線で大阪市内入りした場合、一番初めに近鉄に乗り換えれるポイントがここ、天王寺駅の目の前にある大阪阿部野橋駅なのですが…やっぱりそこまで重要ではないと(´・ω・`)
 

「準急」「急行」のりば

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続いて3番、4番のりばです。
 
こちらは普段、南大阪線で最も混雑度の著しい「準急」と、ラッシュ時の「河内長野行き急行」のほか、日中は「吉野行き急行」が発着します。
 


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準急の主要な行き先は2つあって、1つは南大阪線の「橿原神宮前」、もう一つが南大阪線の支線である「長野線」の終点「河内長野」です。
 
古市から南大阪線を外れますので、路線記号も「F」ではなく「O」にかわります。
 
 
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英語表示はこちら。
 
「and」を使いすぎてすごく読みにくい感じになってますね、これ…(汗)
最初の「and」は「,」でもよかったのでは…?
 


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他に夕ラッシュのみ設定されている行先として、「富田林」行きも存在します。
 
こちらも長野線の駅で、古市から2つ先に存在します。
 
 
ところで「富田林」って…読めます( ・ω・)?
 
そのまま素直に「とんだばやし」と読むのですが、なぜか大阪府外の方には少々読みづらいと言われることが多いそうで。
 
 
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英語表示はこちらです。
 
 
大阪阿部野橋駅の液晶ディスプレイは、南大阪線で一番の主要駅ながら整備は非常に遅く、すべて変わったのは2014年のこと。
 
このため、先行整備された終端側に整備されているものと、ホームの中ほどから進行方向にかけて設置されているものでは2年ほどスパンが開いているため、改札口側の発車標は少々発色が鈍くなってきてるんですよね…(汗)
(富田林行きの画像が終端側の発車標で、準急の緑色が濁っているのが分かるかと思います)
 
ちなみに2014年にすべて取り替えが終了するまでは、近鉄では「ソラリー」と呼ばれているパタパタタイプの発車標が設置されていました。
 
 
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あと発車標の備考に常に日本語で書かれている「後ろ○両を切り離します」という文章についてですが、南大阪線の準急では割と頻繁に切り離しが発生します。
 
日中でもおよそ30分に1本が、ラッシュ時には全ての準急が古市で切り離しを行う場合がありますので、ご利用の際はご注意を。
 


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そして「急行」ですね( ・ω・)
 
ちょうど接近していたので、噂の「かみ合わない接近表示」も写っちゃいました。
 
 
以前質問されたことがあったので、いちおう「なぜ電車がまいりますという英語表示にしないのか」というのに簡単に答えておきますね。
 
 
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近鉄では電車が入線する際も発車する際も、液晶ディスプレイは日本語では旧表示の時から「電車にご注意ください」と表示をします。
 
つまり発車標は「入線なのか発車なのかは識別していない」わけで、放送と連動して注意喚起を流す表示を出しているだけです。
 
 
日本語表示で識別しないわけですから、当然英語表示でも分けれるはずがなく、結局「Be careful! Moving train!」になってしまうわけです。
 
 
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急行の英語表示はこちらです。
 
コンマ(,)をつけない癖、直っていませんねぇ…(´・ω・`)
 

「急行」のりば(ラッシュ時専用)/「特急」のりば
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5番のりば、6番のりばは同じ線路をはさんで位置しており、普段は特急のりばとして機能していますが、ラッシュ時に限り乗客を分散させるため5番のりばが急行の発着ホームとなります。
 
日中は5番のりばの発車標は何も表示していません。
 


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5番のりばの発車標がこちら。
 
この発車標の表示は自動放送に準拠するようで、自動放送と同じく「当駅止まり」も「回送」と案内されます。
 
 
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英語表示はこちら。
 
わざわざ「This train is not in service」(この電車は非営業です)なんて書いていただかなくても、上にでっかく書いてますが…(汗)
 


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特急のりばの表示はこちら!
 
さくらライナー」の場合のみ列車名が表示されるようになっており、新表示でも引き継がれています。
 
 
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英語表示はこちら。
 
下に突き出る文字(「y」や「j」、「g」など)がない行き先はかなり大きく表示されますので、「Yoshino」だけ存在感がすごいです。
 
特急券に関する英語の案内は停車駅の部分に出されるため、大きさを小さくして3行にして表示されています。
 

改札口

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各改札口にも、先発列車から6本を一覧で表示する発車標が設けられています。
 
 
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改札口の発車標では、先発から6本のうちに吉野行き急行か特急、もしくは区間急行のどれかが含まれていない場合は、6段目に列車の発車案内が表示されます。
 
 
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なお、英語表示はありません(*´ω`*)
 
 
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また、東改札にのみ存在するこちらの発車標では、停車駅などの雑案内はいっさいなく、純粋に発車時刻、種別、行き先と、のりばだけが表示されます。
 
定期列車で御所行きは設定されていませんが、臨時急行にも対応できるようにということなのか、ただ単に御所方面へ行けるということをアピールしたいだけなのか、御所線の案内も書かれていました。
※ただ1本も直通列車がないわけではなく、「河内長野行き準急の後ろ側車両が古市で切り離されて、切り離した編成が御所行きに変わる」という少々難解な電車は存在します。
 


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正面にある改札口でも大型の発車標が、同じようにまとめて表示しています。
 
いまではすっかり改装されて跡形もなくなってしまいましたが、ここにも昔はソラリーが6基も並んでたんですよね…懐かしい(*´∀`*)
 

区間急行」の表示(おまけ)

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最後に、一日2,3本しかない「区間急行」の表示もおまけ程度に載せておきます。
 
ご覧の通りホーム端から撮影したため、画質はかなり劣化してます。ご了承を…。
 
 
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「表示が変わった」という情報はTwitterで入手しまして、「てっきり放送も変わったものだ」と思い込んでその日のうちに出向いてみたのですが、自動放送は変わっておらず今まで通りでした。
 
「更新されてから数日経っても放送は変わらず」なんてことは大阪阿部野橋駅以外の更新では行われておらず、また南大阪線の放送は本線と異なる仕様になっています。
 
…ということは、現行の放送に英語を組み込もうとしたところ、諸事情で出来なかった…とかで、現行の放送とは全く異なる新放送が用意されてる可能性が高めです。
 
 
あらかたは録りつくしましたが、どうしても録れない放送(臨時停車の案内など)を除いた取りこぼし(特急の連結案内など)を、近々収録しに足を運んでみます。
 
それでは~
 
 
Written by Yatatetsu ... All Rights Reserved