大変長らくお待たせいたしました。走り始めておよそ1ヶ月、ようやく323系の車内放送を投稿し終えましたのでご報告から。
▲環状線内回り(同じく)
車内LCDを再現する様子やその過程で気づいたことはいつか別の記事でご紹介するとしまして、まずはこの放送の特徴をご紹介いたします。
独特な言い回し
通例として、駅発車後に次の停車駅を流す場合は「次は○○です」という言い回しで放送を流すことが多いですが、323系では「次は○○に停まります」と少し独特の言い回しをし、さらに乗換案内などを次駅案内時に行いません。
あとこちらは223系、225系の関空快速などでもよくいらっしゃいますが、車掌さんによっては日本語の案内は全て自前で行い、英語の案内だけ自動放送に頼る方もいらっしゃいます。
マナー啓発放送
寺田町ー桃谷間「車内で迷惑行為を見かけた場合と非常ボタンの取り扱いについて」
京橋ー桜ノ宮間「優先座席のお願い」
福島ー野田間「携帯電話のマナー」
大正ー芦原橋間「危険物持ち込み禁止について」
Kindly be aware that the priority seats are primarily for the elderly, the physically challenged, expectant mothers, and passengers carrying infants. Thank you for your cooperation.
簡単に訳すと「優先座席は主にお年寄りや身体の不自由なお客様、妊娠中や乳幼児をお連れの方向けの座席です。ご協力をお願いします」といったもの。
いわゆる固定概念的な捉え方で言うと優先座席の英語案内は日本語を直訳するものが一般的ですが、この放送はきちんとして欲しいことを明確に伝えるような文章となっています。
英語放送としてはかなり簡潔にまとめられていて、通勤時間帯でも聞いてる方のストレスにならないよう配慮されておりなかなかすばらしいものなのです…(*´ω`*)
他社にもぜひ見習ってもらいたいですね。
「左右両側のドアが開きます」
ホームが両側にあるという特殊な構造がなかなか紛らわしいことで有名な西九条駅。
残念ながら英語放送は流れませんが、もし流れるとすれば
「Passengers transferring to Shin-Imamiya or Tennoji, please get off from the doors on the right side.」
といった具合でしょうか。
ただ西九条駅の放送には少し癖がありまして。
乗換案内を聴いていただくと引っかかった方も多いかもしれませんが、
と。天王寺方面「と」阪神線とすべきところ(英語放送はそのようになっていますが)をつなげてしまったおかげでまるで新今宮、天王寺方面へ延びる阪神線が乗換のようになってしまっています。これは桜島行きでも同様です。
もし近々ROM更新があるとすると真っ先に更新されるのではないかなーと( ・ω・)
消えてしまった名物案内
「ホーム上の改札口は近鉄線への乗り換え口です。地下鉄線、駅出口へは階段を下りて地上改札口へお越しください。」
とか、主要駅発車後に流れる
「本日も大阪環状線をご利用くださいましてありがとうございます。」
など。趣向を凝らした多種多様な専用の案内が存在します。
残念ながらこれらの案内は323系の自動放送の初期ROMでは淘汰され、さらに今後も変更がなければ聞くことができなくなります。
悲しかな、長年にわたって少しずつ培われた職人技がここでも自動化、機械化によって今まさに消えようとしているのです。
以上、323系の車内放送に関してまとめてみました。
かなり趣向が凝らされているすばらしい一級品です。関西を代表するという重役に恥じない素晴らしい物と言っても過言ではないでしょう。
どうかもう一歩、少し長くなるのは覚悟で案内を追加できないものでしょうか。
人情の街大阪を走る路線として、決まり文句だけではなく人間味ある放送も残していただけないでしょうか。
…ご検討期待していますね(*´∀`*)
それでは~!