国際会館行き急行リベンジ


3月末に投稿した国際会館行き急行の車内放送ですが、今回ROM更新されたということで諸所の案内が流れやすくなっているはず…!というわずかな期待を胸に、国際会館行き急行の放送を再収録してまいりました。

まずは動画からお聞きくださいませ。



今回はシリーズ21の運用にあたり、音質が約束されそれだけでも満足だったのですが、それ以外にも新たに収録できたパーツが複数ありますのでそちらもご紹介いたします。

平城宮跡観光案内

お客様にご案内いたします。まもなくこの電車は平城宮跡を通過いたします。
左側には朱雀門、右側には大極殿がご覧いただけます。
奈良時代を身近に感じる平城宮跡にぜひお出かけください。
ありがとうございました。

Attention, please.
This train will soon be going through the Heijo Palase Site.
You will be able to view the Suzaku Gate on the left and the Daigokuden Hall on the right.
We highly recommend visiting the Heijo Palase Site where you will be able to feel the atmosphere of the Nara period.
Thank you.



日本語のパーツは前回収録できましたが、英語の部分については初収録となりました。

「ご注目ください。この電車はまもなく平城宮跡を通り抜けます。左側に朱雀門が、右側には大極殿を見ることができます。奈良時代の雰囲気を感じることのできる平城宮跡への来訪を強くおすすめいたします」

英語部分はこのような感じです。日本語とほぼ同じ内容ですね。

同じ車両にいらっしゃった外国人の方も"on the left"と流れた瞬間に窓の外へ目を奪われていましたから、効果は抜群のようです。


あと今回、初めて英語放送を収録できたことで気づいた点が1つございまして。
日本語放送では「大極殿」を「だいくでん」、対して英語放送ではDaigokuden Hallと異なる読み方をしているんですね。

で、調べてみたところ英語放送の「だいくでん」の方が正しいことが分かりましたので注釈を入れさせていただきました。

竹田到着時の乗換案内時にのりばの情報が追加

竹田、竹田です。近鉄京都方面はお乗り換えです。
この電車は地下鉄線を通り国際会館行きです。竹田からは地下鉄の乗車券が必要です。
近鉄京都方面は向かい側、4番のりばの電車に乗り換えです。

This is Takeda, station number B-5.
Please change here for trains to Kintetsu-Kyoto.
This train is bound for Kokusai-kaikan via the subway line.



以前はこれで終わりでしたが、今回のROM更新でさらに以下のような英語でののりば案内が追加されました:
For Kintetsu-Kyoto, please transfer to track 4 on the opposite side.

注目すべきは"on the opposite side"の表現。「反対側の」というパーツが英語で初めて登場いたしました。

同じ竹田で京都行き→烏丸線への乗換、鶴橋での大阪線上本町行き→奈良線や、逆方面の奈良方面行き→大阪線への乗換案内などにも使えそうですが、今のところ使われているのはここ竹田のみ。
非常に有能なパーツですので使用駅を増やしてほしいところです。



京都線の急行停車駅はその大半が退避設備のある駅のため、結局開扉方向を選択する駅が多いのも特徴。
今回のROM更新では開扉方向の決まっている駅到着時、それがあらかじめ組み込まれるようになったという特徴がありますが、京都線では…あまり変わった感じが見られません。

それでもしっかりとROM更新は生かされており、前回は収録できなかった丹波橋到着前の英語放送もしっかり録ることができました。
やはり選択が不要になった点は、駅間の短いところでは非常に有効な変更になったようです。


また特に強調したいのが、奈良→大和西大寺間を担当されている車掌さんの案内へのこだわりようです。

そもそも特急以外ではめったに流されないことからご存知の方も多いとは存じますが、実は大和西大寺へ向かう列車で平城宮跡の案内を有効に流すのは、かなり至難の業なんです。

大和西大寺は言わずと知れた乗換ターミナル駅ですから、乗り換え方面を案内する都合上かなり放送が長くなってしまうんですね。

さらに不運なことに、新大宮発車から平城宮跡に差し掛かるにはそれほど時間を要しません。

ということは平城宮跡の案内を英語付きで流し、かつタイミングよく車窓に平城宮跡が広がるタイミングで通過するように工夫しようとすると、大和西大寺の最初の案内を削る必要が出てくるんです。


そこでこの車掌さんは新大宮発車直後から観光案内を流しているのですが、そのあと「まもなく」だけ肉声で補うという工夫をしています。

近鉄の車内自動放送では駅間の長い区間では「次は○○です」と「○○、○○です」の2つが用意されていますが、駅間が短い区間ですと放送は1回にまとめられ、かつ「まもなく○○、○○です」のように「まもなく」から放送が始まるという特徴があります。
この車掌さんは次駅案内を流さなかった分「まもなく」を入れて仕様があうように調節されてらっしゃるんですね。

久しぶりにうならせる放送をされる車掌さんでした。



今後もしばらく動画投稿は近鉄の車内放送が続きますのでご了承くださいましm(_ _)m

この先も中心となるのは南大阪線の放送です。できる限り早く編集して、余裕ができたところで他社線へも久しぶりに繰り出したいところです。


それでは~!

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