「しまかぜ」に続いて近鉄第二の観光特急の車内放送を収録してまいりました。
吉野線内の行き違いの都合で30分間隔でしか特急を設定できないため、通常の特急1本を取り消して運転しています。このため停車駅はそのほかの特急と全く同じになっています。
短区間の運転ですので運転本数は多めで、現行ダイヤでは1日2往復、朝と昼過ぎの便に分けて設定されています。
なお毎週水曜日は、多客期もしくは祝日の場合を除いて運休日となっております。ご注意ください。
流す言語は指定なし
観光列車ということで4か国語の指定があるところも多いのかと思いきや、そこは南大阪線です。外国からの観光客が押し寄せるということはめったにありません。
英語では「Blue Symphony」と英訳した列車名が用いられていますが、中韓では「あおのしんふぉにー」と日本語の読みそのままで流します。どうやら中韓では、固有名詞は固有名詞として読み上げる主義のようです。
大阪阿部野橋停車中は4か国語放送が非常に流れやすくなっておりますので、ぜひそちらを狙ってみてくださいませ(*´ω`*)
観光案内はタブレットに登録
観光案内は以下の区間で流れます。
大阪阿部野橋行き
観光案内は有田さんが吹き込んだものではなく、女性ナレーターによる簡単なものが流れます。
車掌さんによるとこれもタブレットに収録されているものだそうです。
車掌さんによるとこれもタブレットに収録されているものだそうです。
内容は上下で微妙に変わりますので、そのあたりを聞き比べながら車窓を楽しむと面白いかもしれません。
「青の交響曲」専用パーツ
「しまかぜ」号の車内放送についてご紹介した記事で、終着駅到着時の放送に「またのご利用をお待ち申し上げます」と自動放送で設定してもよいのでは、と書かせていただきました。
「しまかぜ」ではこれを補うため乗務員さんの挨拶が入るようになっておりますが、なんと「青の交響曲」では上記の案内もあらかじめ自動放送に組み込まれております。
また中韓では同様の案内は流れません。
Thank you for taking the Kintetsu Limited Express BLUE SYMPHONY. We all look forward to your next ride with us.
look forward to で「~を心待ちにする」という意味になります。
「ラウンジスペースとバーカウンターは準備中でございます」
これも微妙な差のお話ですが、始発駅停車中の案内放送のうち大阪阿部野橋駅停車中のもののみ、2号車のバーカウンターが準備中である旨を流す放送が流れるようになっています。
なぜ吉野停車中には流れないのか少々謎ですが、実は「しまかぜ」も往路では同様の内容が流れるものの、復路では上記の内容が流れないようになっているなど、なにやら共通点がありげな構成です。
吉野発車後の無茶な放送
「青の交響曲」の吉野発車後の放送でも同様で、わずか3分の間に列車の詳細な案内のほか停車駅、車内の案内、記念乗車証についての案内を無理やり詰め込んでいるのです。
この放送は原則2か国語で流すものとされていますが、正直不可能です。どう頑張っても日本語を流しきるだけで精一杯です。
何とかこの辺りも案内を削るなどして英語までは流しきれるようにしていただきたいところです。
以上、「青の交響曲」の車内放送についてご紹介いたしました。
「しまかぜ」と比べると影が薄い存在ですが、内容の濃さでいえば負けずとも劣らないレベルです。
それでは~!