ダイヤ改正というものは音鉄にとって二重の出会いと別れの行事です。
これは単に行き先や種別が消えるから聞けなくなる場合のほか、駅放送そのものが変わってしまうことで聴けなくなってしまうことがあるためです。
今回はその中でも特に印象強い大和八木駅の新放送を収録ついでに調査してきました。
放送の詳細をまとめておきたいと思います。
■完全な放送更新ではない
担当声優自体は大阪線型新放送とまったく同じですが、特急接近時に案内復唱を行わない、なぜか旧放送と同じ言い回しを採用している(詳しくはこの先の「吉野連絡」問題にて)、など完全な新放送とは差異が見られます。
ただこれは言い換えると旧放送の良さを残したまま放送更新されたわけですから、ある意味で喜ばしいことかもしれません。
■流すことができる情報
以下の内容は流れることを確認しました。
・特急の列車名(しまかぜ含む)
・大阪上本町行きの途中駅での緩急接続
(伊勢中川方面行きの伊勢中川での連絡は流れません)
・伊勢中川方面行きの先着案内
・京都行きの先着案内
以下の案内は未確認です。
・名張での切り離し
・平城臨時停車
名張での切り離しに関する案内は旧放送でも未確認のため流れるか不明ですが、平城臨時停車の案内は流れるかと思います。
■橿原神宮前行きは種別を省略するように
特急以外はすべて「橿原神宮前行きがまいります」で統一されています。
…が、どういうわけか英語放送では”A train bound forKashiharajingu-mae”ではなく、普通と急行を分けるという謎仕様です。
直前で仕様が変わったものの、英語放送は変えられないまま残った…とかでしょうか。
■「吉野連絡」問題
もう一つ気になる点は「吉野連絡」という表現です。
西ノ京でも同じ男声の吉野方面接続案内を聞くことはでき、そちらは「吉野行き連絡」と流します。ところが八木駅は同じパーツを使うわけでもなく、旧放送に準じた「吉野連絡」です。
いったいなぜパーツを使いまわさなかったのか、不思議なところです。そこまでこのパーツに思い入れがあったんでしょうか。
次第に消えていく津田・もとむらペアの放送。
消えていくのはさみしいものですが、それも時代の流れです。
近鉄が駅放送の更新で事前告知を行うというのは聞いたことがありません。昨日までいつもの放送だったものが突然姿を変えます。
いつかそれが来た時に後悔しないよう、しっかり日ごろから収録を行いましょう…(*´ω`*)
それでは~!