和歌山線の車内放送


この記事では和歌山線万葉まほろば線のワンマン車内放送について、メモ書き程度にまとめておきます。

■英語放送が入る駅について

この2年ほどの間に放送のROM更新が行われ、一部主要駅では簡単な英語放送が流れるようになっています。

英語放送は前の駅を発車後に流れる放送(以下、次駅放送)で流れるものと、該当の駅に到着する場合に流れるもの(以下、到着放送)の2種類が存在します。

次駅放送では乗り換えが存在しても流しませんが、到着放送では乗り換え案内まで行います。また高田到着時には行き先も併せて流します。


奈良行きの場合、英語放送が流れる駅は次の通りです。

到着放送で放送

岩出
橋本
五条
吉野口
高田
桜井

次駅案内で放送

三輪

両方で放送(2回放送する)

天理



以上9駅で流れます。奈良到着時は一切、英語放送は流れません。

■放送文面

次駅放送で流れる場合

The next stop is Miwa/Tenri.


到着放送で流れる場合

Attention, please. We will soon make a brief stop at (駅名).
Passengers transferring to (路線名、冠詞なし), please change trains at (駅名).



これが定型文です。

"We will soon be making a brief stop at ○○."
(まもなく○○で少しの停車を設けます)はJR西日本における「まもなく○○です」の定型文で、こちらでも曲がることなくこれが使用されています。


なお高田到着時には、下記のように行き先も同時に流します。


Attention, please. We will soon make a brief stop at Takada.
This train is bound for Nara via Mahoroba Line Sakurai, Miwa, and Tenri.
Passengers transferring to Kashiba, Shizumi, and Oji area, please change trains at Takada.


transferring to(~に乗り換える)のあとに路線名が来ていないという、まさかの初歩的なミスで乗り換えの英語文が少しおかしくなっておりますが、そこはご愛嬌ということで…(^^;;

■次駅案内時に流す駅について

三輪と天理では次駅案内放送時に英語放送が流れるようになっていますが、これは今回取り上げた2年以内の放送更新で導入されたものではなく、3年ほど前の時点ですでに導入がなされていたものになります。

これから紹介する到着放送時のものとは別物ですので、切り離してお考えください。

■到着放送時に流す駅について

到着放送時に英語放送が流れる駅は、まだ仮説でしかありませんがおそらく、日中もしくは終日駅員が配置されている駅が該当するものと思われます。

しかし無人駅が大半の和歌山線。駅員が居るということは当然、その駅は主要駅ということになりますから、「主要駅到着時に流れる」と言っても差し支えないものと思われます。ここでの“主要駅”の定義が「駅員が居るか居ないか」というところだということです。

また到着放送で英語放送を実施する駅(=主要駅)発車後の放送では、列車の行き先とマナー啓発を促す案内が併せて流れます。これが次駅放送でのみ流す三輪駅との違いで、三輪駅発車後に列車案内は流れません。

■五条を境に案内が変化

五条を境にして近畿統括本部と和歌山支社が分かれていますが、これにより車内放送もわずかに変わります。

一番わかりやすい事例が出口の案内です。


これより和歌山側、和歌山支社が管轄する範囲では出口の案内が非常に簡潔で、「前の車両に行けばわかる」の姿勢を取っています。

対して近畿統括本部側では、前一箇所しか開かない場合でも左右どちら側を開けるか放送します。

他にも小さな違いが多々ありますので探してみてくださいね!


■深刻な不正乗車問題

和歌山駅では現在、和歌山線ホーム上に中間改札を設置する工事を行っています。ちょうどダイヤ改正から使用開始するとかでしたでしょうか。

中間改札の設置といえば、最近JR西日本では姫路駅の播但線姫新線ホームにも中間改札を設置したことが記憶に新しいですね。


どうやら和歌山線も例に漏れず、不正乗車の被害は相当深刻なようで、各駅到着時に必ず「切符は目的地までお買い求めください」の案内が流れます。

言うだけでは無駄となったのか、ようやく本腰を入れて取り締まりを行うようです。



以上、和歌山線の車内放送についてメモ書き程度にまとめておきました。

和歌山線は快速なども存在しますから、そちらの車内放送も収録できれば、また新しい発見があると思います。

分かりましたらまた記事でお伝えするかも…です。


それでは~!

Written by Yatatetsu ... All Rights Reserved