でもあれは夢ではありません。確かに地震が襲い、大阪中の交通が麻痺した一日が存在しました。
全路線の運転再開見込みが立たず、他社線も壊滅的な状況で、唯一動いていたのは谷町線のみ。
「電車のりば」としての機能を半日以上も失った大阪駅の様子を、記録として写真で残しておきます。
人一人いない大阪環状線ホーム。昼間でも人でごった返しているあのホームがこの有様です。
すべての路線が止まっているため、真昼間なのに隣のホームの放送も聞こえず、無音に近い空間だったという点がさらに不気味さを強調しています。
221系に並んで設置されていた抑止表示機は、かれこれ4時間以上も「抑止」を表示し続けていたようです。
連絡橋改札。いつもは人の往来でまともに歩けないあの連絡橋が、再開を待ち地面に座り込む人もまばらな状態でした。
地下改札。再開を階段に座って待つ方々と、「しばらくお待ちください」から一切表情を変えない発車標。
路線の長さが長さなだけあって点検に相当の時間を要し、結局再開できたのは日も暮れた21時台以降でした。
大阪駅でも少なからず震災の被害が発生しており、御堂筋口を出てすぐのコンコースのタイルが数枚破損していました。
震度5以上の大きな地震が発生すると、鉄道では必ず安全確認を行い線路の幅が規定値内であるか、架線に異常はないか…などを点検し、そして試運転を行って安全が確認できないと運転再開ができません。
特にJRは安全基準が厳しく、点検も広範囲に及びますので再開まで相当な時間を要します。
大きな地震が発生した場合、電車は動いていないものと考えて行動すること。これを頭に入れておきましょう。
これで収まってくれればいいのですが…。何かまだ不完全にしか起きていない感じがしてなりません。
対策はしっかりとしないと…ですね。
それでは~!