湖西線 種別変更を行う列車の放送(山科から新快速、高槻から快速)

湖西線の新システムが本稼働され始めてから、早くも1週間が経とうとしています。今回は新システムの放送を把握するため、朝に設定されている特殊な列車はどのように案内されるのか、収録してきました。



先日投稿しました、新システムの放送をざっくり集めた動画の音声を収録したのが2月6日の水曜日のこと。その翌日、7日から堅田駅では英語放送が流れるようになったとのことで、リベンジも兼ねて堅田駅で収録してきました。

堅田駅では接近予告時のみ英語放送が流れます。接近放送、停車中放送は日本語のみです。なお接近予告放送は、到着時刻から起算して6分前から3分間隔で流れます。

種別変更を行う電車

列車の概要をまとめておきます。

山科から新快速になる 快速・姫路行き/大阪行き

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湖西線の快速は上下線とも各1本、計2本しか設定されていません。そのうちの1本がこの電車です。
本数が少ない理由は、快速と新快速で停車駅の違いがほとんどない(おごと温泉に停まるか否かのみ)ためです。実はおごと温泉駅の利用者数は比較的多く、滋賀県内でも上位に入ります。朝ラッシュ時の混雑緩和、利便性確保のため、湖西線内はおごと温泉に停まる快速として運転し、湖西線を抜けた瞬間に新快速に変わります。

平日は姫路行きですが、休日は大阪までの運転です。

高槻から快速になる 普通・大阪行き

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平日に1本のみ設定されています。

大阪行きですので、快速運転する区間は高槻→大阪のみとなります。各駅に停まる区間が長く、一見遅そうに見えますが、京都駅で琵琶湖線からの新快速に乗り換えても大阪には1分しか早く着けませんので、非常に優秀な列車です。

堅田駅では特急サンダーバード号の退避を行いますので、停車中放送も聞くことが可能です。

各放送の比較

新システムでは各放送がどのように変わったかを、SUNTRAS型放送の中では最古参である、JR神戸・京都・琵琶湖線システムの京都駅の放送と比べてみました。

最初の放送文は京都駅で聞けるもの、2つ目が湖西線新システムの放送文です。

接近予告放送

n時n分発、①高槻から快速、姫路行きは5番のりばから発車します。
電車は8両で到着します。足元黄色↑印、3番から10番で2列に並んでお待ちください。

The local train departing at xx:xx bound for Himeji will be leaving from track 5. ②This train will be the Rapid Service beyond Takatsuki.
This train consists of 8 cars. Boarding locations are indicated by yellow arrows and numbers 3 through 10. Please form two lines to board the train.

n時n分発、①高槻から快速となります、普通・大阪行きは3番のりばから発車します。
電車は8両で到着します。足元白色△印、1番から8番で2列に並んでお待ちください。
③停車駅は高槻までの各駅と、茨木、新大阪です。

The local train departing at xx:xx bound for Osaka will be leaving from track 5. ②
This train consists of 8 cars. Boarding locations are indicated by white triangles and numbers 1 through 8. Please form two lines to board the train.
This train will be stopping at every station before arriving at Takatsuki. After leaving Takatsuki, it will be stopping at Ibaraki and Shin-Osaka.


①現在の種別を流すように
JR京都線のシステムでは「高槻から快速」のみが強調され、現在の種別が流されないようになっていました。環状線以降に導入された放送では、「高槻から快速“になる○○”」のように、現在の種別も流せるように改善されています。

②英語での種別変更案内が消滅
これに合わせてなぜか英語での種別変更案内がなくなりました。残しておいてほしかったところです。

③停車駅案内が追加
たとえ種別が普通でも、その先の区間で通過駅がある場合、停車駅案内が流れるように設定が変わっています。少なくとも阪和線新システム以降に導入された放送ではこのようになっています。

本来「普通」は各駅に停まる電車のことですので、この設定が適用される列車は非常に少ないです。
現在のところこの列車のほかに確認できているのは、関西空港駅での南海線普通車のみです。

接近放送

特に変更点はないため割愛

停車中放送

5番のりばに停車中の電車は、n時n分発、普通・姫路行きです。

3番のりばに停車中の電車は、n時n分発、高槻から快速となります、普通・大阪行きです。

接近放送と同様、こちらでも現在の種別が案内されるように改良されています。これまでは列車の種別、行き先と先着案内程度しか流せなかったため、地味ですが大きな進歩と言えます。

出発放送

特に変更点はないため割愛



以上のように、細かいところが多数変更されています。英語での種別変更案内が残されてさえいれば完璧と言える放送でした。

徐々に細かい仕様が判明してきた湖西線新システムですが、幸運なことにまだ大きな遅れを経験していません。運転取りやめなどが大規模に発生した際にうまく動くかなどに注目して、今後も見守りたいと思います。

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