SUNTRAS型放送の案内文面と呼称一覧

記事や動画によって放送の内容を記載する際の表記がばらけてきたので、ここでSUNTRAS型放送が流せる放送文の呼称をしっかりと区別しておきます。

 

あくまで私が勝手に呼び分けているだけなので、万人に通じるわけではありません。この点をご承知ください。

 

 

注意事項

SUNTRAS型放送は、「電車」と「列車」を独自の区別で厳密に使い分けます。

 

電車 ・・・ 電車車両で運転される普通・快速

列車 ・・・ 気動車で運転される普通・快速および、車種にかかわらず急行・特急・非営業列車全般

 

放送文例ではすべて「電車」と表記していますが、「列車」に読み替えることができます。

 

接近予告放送(通常列車)

f:id:Yata-Tetsu:20200803130335j:plain

 

次に入る電車の詳細な案内を行う放送です。基本的には入線する6分前から3分間隔で流れます。

 

列車案内(通常)

h時m分発、(種別・列車名)(行き先)行きは、n番のりばから発車します。

The (種別・列車名) departing at hh:mm bound for (行き先) will be leaving from track n.

 

列車案内(経由路線あり)

JR神戸・京都・琵琶湖線の駅放送のみ、経由路線がある列車の接近予告放送では文面が変わります。

 

次にn番のりばにまいります電車は、h時m分発、(種別・列車名)(経由路線)(行き先)行きです。

The train arriving at track n is the (種別・列車名) departing at hh:mm bound for (行き先) via (経由路線).

 

「次に2番のりばにまいります電車は、12時30分発、新快速 京都方面 湖西線経由 敦賀行きです」

"The train arriving at track 2 is the Special Rapid Service departing at 12:30 bound for Kyoto and Tsuruga via Kosei Line."

 

特例 京都駅・山科駅での湖西線経由の列車

京都駅・山科駅では、湖西線の列車接近時、路線名を付け足して行き先を案内します。日本語放送では行き先の前に「湖西線」と流します。英語放送での案内文は、経由路線を案内する場合と変わりません。

 

次にn番のりばにまいります電車は、n時n分発、(種別・列車名)(路線名)(行き先)行きです。

The train arriving at track n is the (種別・列車名) departing at hh:mm bound for (行き先) via (路線名).

 

次に2番のりばにまいります電車は、12時30分発、新快速 湖西線 敦賀行きです。

The train arriving at track 2 is the Special Rapid Service departing at 12:30 bound for Tsuruga via Kosei Line.

 

列車案内(種別変更を行う列車の場合)

種別1が現在の種別、種別2は変更後に変わる種別とします。

 

JR神戸・京都・琵琶湖線の場合:

h時m分発、(駅名)から(種別2)、(行き先)行きは、n番のりばから発車します。

The (種別1) departing at hh:mm bound for (行き先) will be leaving from track n. This train will be the (種別2) beyond (駅名).

 

それ以外の路線の場合:

h時m分発、(駅名)から(種別2)となります、(種別1)(行き先)行きは、n番のりばから発車します。

The (種別1) departing at hh:mm bound for (行き先) will be leaving from track n. 

 

JR神戸・京都・琵琶湖線では、日本語放送で現在の種別が案内されない代わり、英語放送で種別変更に関する案内がありました。2011年以降にSUNTRAS型放送が導入された各路線では、日本語放送で現在の種別が案内されるようになったものの、英語放送で種別変更に関する案内がなくなっています。

 

遅れ案内・到着まで案内

f:id:Yata-Tetsu:20200803130402j:plain

 

遅れ案内は3分以上遅れた場合に自動で流れます。基本的には15分遅れまで1分単位でカウント、15分以上は5分ごとにカウントです。ただしこれは原則で、システムや駅によっては15分以上の遅れも1分単位でキッチリ案内することもあります。

また120分を超えて遅れた場合には、正確な遅れ時分は案内せず「120分以上遅れて運転しております」と案内します。

 

 

f:id:Yata-Tetsu:20200803130741j:plain

 

到着まで案内は、当該の列車が30分以上遅れている場合に流れることがあります。正確な流れ始める基準は分かっていません。

所要時間が15分以上の間は5分ごとにカウント、15分以下になると1分ごとのカウントとなり、到着までの時間が2分を下回ると到着まで案内は流れなくなります。

 

3分を切ると流れなくなる仕様から、環状線のように列車間隔が短い路線ではとにかく流れにくいです。ある程度、列車間隔が開いている路線で狙いましょう。

 

約n分遅れて運転しております。到着まで約n分です。ご迷惑をおかけしますが、しばらくお待ちください。

本:This train is now operating approximately n minutes behind schedule. This train will be arriving in approximately n minutes. Please be  patient. We apologize for any inconvenience.

環:This train is now operating approximately n minutes behind schedule. It will be arriving in approximately n minutes. Thank you for your patience. We apologize for any inconvenience.

 

両数案内・乗車位置案内

電車はn両で到着します。(種別)(足元)(色)(記号)a番からb番で、2列に並んでお待ちください。

This train consists of n cars. Boarding locations are indicated by (色) (記号) and numbers a through b.

 

乗車位置の案内文は各駅の設定で変更できます。けっこうフレキシブルに変更できるようです。

 

・種別の有無

・「足元」という文言の有無(環状線大和路線システムでは削除不可)

 

1両の場合

電車は1両で到着します。(足元)(色)(記号)a番で、2列に並んでお待ちください。

This train consists of n cars. Boarding locations are indicated by (色) (記号) and numbers  b. Please form two lines to board the train.

 

・1両でも number"s" と複数形で読み上げます。

 

例1 大阪駅

電車は7両で到着します。白色丸印の、1番から7番で、2列に並んでお待ちください。

This train consists of 7 cars. Boarding locations are indicated by white circles and numbers 1 through 7. Please form two lines to board the train.

 

例2 高槻駅

電車は12両で到着します。「新快速」白色△印の、1番から12番で、2列に並んでお待ちください。

This train consists of 12 cars. Boarding locations are indicated by white triangles and numbers 1 through 12. Please form two lines to board the train.

 

例3 京都駅(~2019)

電車は12両で到着します。「新快速」白色△印の吊り下げ札、1番から12番で、2列に並んでお待ちください。

This train consists of 12 cars. Boarding locations are indicated by white triangles and numbers 1 through 12. Please form two lines to board the train.

 

号車番号案内・乗車位置案内

折り返し運転を行う場合は、出発時に先頭になる側が「前」となります。なおスイッチバックを行う場合には、号車番号の案内自体が省略されます。

 

前からx号車、y号車の順で、一番後ろがz号車です。自由席は~号車、/指定席は~号車、/グリーン車は~号車です。
(列車名)と表示した、各号車標のところでお待ちください。

 

本:Car x is the front of the train and car z is the end./Car(s) ... is/are non-reserved./Car(s) ... is/are reserved./Car(s) ... is/are the Green Car for passengers holding Green Car seat reservations.

環:Car x is the first car of this train and the last car is car z./Car(s) ... is/are for passengers without seat reservations/and car(s) ... is/are for passengers with seat reservations./and car(s) ... is/are for passengers with Green Car seat reservations.

 

・英語放送では特急列車の乗車位置を案内しません。

 

停車駅案内

停車駅は…です。

This train will be stopping at ... before arriving at (行き先) terminal.

 

(途中駅)までの停車駅は…です。

This train will be stopping at ... before arriving at (途中駅).

 

例 新快速・姫路行きの京都場面での停車駅案内

神戸までの停車駅は、高槻・新大阪・大阪・尼崎・芦屋・三ノ宮・神戸です。

This train will be stopping at Takatsuki, Shin-Osaka, Osaka, Amagasaki, Ashiya, and Sannomiya before arriving at Kobe.

 

 

長距離列車では停車駅等の案内を途中駅で区切る例があります。

例1:姫路以遠へ向かう列車の停車駅案内において、米原~山科間では大阪まで、京都~高槻間では神戸までの停車駅しか案内されない。

例2:京都~新大阪間の駅では、特急くろしお号の停車駅案内を白浜までしか行わない。

 

先着案内

本線システム(本)と環状線システム(環)で文面が異なります。

 

(駅名)にはこの電車が先につきます。

本:The train will arrive first at (駅名).

環:This train will be the first to arrive at (駅名).

 

(駅名)には、あとの(種別)が先につきます。

本:The (種別) will arrive first at (駅名).

環:The next (種別) will be the first to arrive at (駅名).

 

(駅名)には、n番のりばにまいります、あとの(種別)が先につきます。

JR神戸・京都・琵琶湖線の駅放送では:The (種別) will arrive first at (駅名).

JR宝塚・東西・学研都市線阪和線湖西線の駅放送では:The (種別) arriving at track n will arrive first at (駅名).

 

(駅名)には、(途中駅)で(種別)に乗り換えると早くつきます。

本:Passengers going to (駅名), please take this train and transfer to the (種別) at (駅名).

環:Passengers going to (駅名), please take this train. And then, change trains at (駅名) and take the (種別).

 

・「(駅名)には、n番のりばにまいります、あとの(種別)が先につきます」は、環状線大和路線系統の駅放送では流れません。異なるのりばから発車する場合でも、種別のみ案内されます。

・また「(駅名)には、n番のりばにまいります、あとの(種別)が先につきます」の英語放送文は、村山・よしいペアの放送でもシステムによって案内文面が違います(本線の駅放送では英語でのりばが案内されません)。

 

緩急接続案内

JR宝塚・東西・学研都市線の放送システムより実装。

 

この電車は(駅名)で、(種別)(行き先)行きに、連絡しています。

Passengers connecting to the (種別) bound for (行き先) can transfer at (駅名).

 

複数本連絡する列車がある場合は太字部分が繰り返されます。

 

この電車は鳳で普通・天王寺行きに、三国ヶ丘で普通・天王寺行きに連絡しています。

Passengers connecting to the local train bound for Tennoji can transfer at Otori. The local train bound for Tennoji can transfer at Mikunigaoka.

 

通過駅案内

本線システムと東西系統で若干放送文が違います。

 

本線システム

(駅名)には停まりません。ご注意ください。

This train will not stop at (駅名). Thank you for your understanding.

 

東西システム

この電車は、(駅名)には停まりません。ご注意ください。

This train will not stop at (駅名). Thank you for your understanding.

 

通常ダイヤで通過駅案内が流れるのは、朝ラッシュにある大阪駅始発・終着のJR宝塚線の普通電車(塚本駅を通過)、同じく朝ラッシュにある本線の上り快速(舞子・垂水・須磨を通過)のみです。

 

変更案内

f:id:Yata-Tetsu:20200803142452j:plain

 

本線システム(本)と環状線システム(環)で文面が異なります。

 

本日は当駅に臨時停車します。

For today, the train will make a special stop at this station today.

*↑の変更案内はJR宝塚・東西・学研都市線のシステムで初めて導入。

 

本日は行き先を(行き先)行きに変更しております。ご注意ください。

本:For today, the destionation of this train has been changed for (行き先). Thank you for your understanding.

環:Today, the destination of this train has been changed. It is now bound for (行き先). Thank you for your understanding.

 

本日は両数をn両に変更しております。ご注意ください。

本:For today, this train consists of n cars. Thank you for your understanding.

環:Today, the number of cars of this train has been changed. It is now composed of n cars. Thank you for your understanding.

 

本日はのりばをn番のりばに変更しております。ご注意ください。

本:For today, this train will be leaving from track n. Thank you for your understanding.

環:Today, the platform for this train has been changed. It is now departing from track n. Thank you for your understanding.

 

本日は(駅名)に臨時停車します。

本:For today, this train will be making special stops at (駅名).

(環状システムでは不明)

 

本日は(駅名)には停まりません。ご注意ください。

本:For today, this train will not stop at (駅名). Thank you for your understanding.

(環状システムでは不明)

 

複数の情報を組み合わせることが可能です。

 

行き先・両数と停車駅を変更した例(音声

本日は行き先を福井行きに、両数を9両に変更しております。武生・鯖江に臨時停車します。堅田には停まりません。ご注意ください。

For today, the destination and the number of cars of this train has been to bound for Fukui and consisting of 9 cars. This train will be making special stops at Takefu and Sabae. This train will not stop at Katata. Thank you for your understanding.

 

当駅臨時停車かつのりばを変更した例(音声

本日は当駅に臨時停車します。本日はのりばを、3番のりばに変更しております。ご注意ください。

For today, the train will make a special stop at this station today. For today, this train will be leaving from track 3. Thank you for your understanding.

 

付帯案内

上記に記した放送文は全て、システムで自動で生成されて流れる案内放送文です。初期設定のままなにもいじらなければ、ここまでの案内が全部自動で流れます

このほかにもSUNTRAS型放送には、駅の設定で文言を付け足すことができる付帯案内が用意されています。以下は接近予告放送に付帯させられていることが多い付帯案内の例です。これらの案内は設定しないと流れないので、駅によって流れる項目や内容が異なります。

 

それぞれの項目が流れる順番はある程度決まっているようですので、流れる順番通りにまとめています。

 

最終案内

駅側で設定すると最終案内を流すことができます。内容はかなり自由に設定でき、種別の案内があったり、複数駅名を案内したりなどが確認できています。なお、最終連絡の案内は用意されていないようです。

 

本線

本日の(路線名)線最終電車となります。

*英語なし

 

東西システム・阪和新システム・湖西システム

(行き先)行きの最終電車です。お乗り遅れのないようにご注意ください。

This is the last train bound for (行き先).

 

=================================

 

(駅名)方面の最終電車です。お乗り遅れのないようにご注意ください。

This is the last train bound for (駅名).

 

放出駅の例(→音声)「大阪天満宮、北新地、宝塚方面の最終電車です」(英語あり)

 

=================================

 

(種別)(駅名)方面の最終電車です。お乗り遅れのないようにご注意ください。

This is the last (種別) bound for (行き先).

 

関西空港駅の例(→音声)「関空特急、京都方面の最終電車です」

 

=================================

 

本日の(路線名)線最終電車となります。

*英語なし

 

環状

この電車は(行き先)行きの最終列車です。

*英語なし

 

環状線システムはこの最終案内しか用意されていないようです。

 

女性専用車両に関する案内

この電車には女性専用車があります。ご利用のお客様は、足元の女性専用車マークの位置でお待ちください。(本線)

 

この電車の(前から4両目)4号車は、女性専用車です。皆様のご理解とご協力をお願いします。(環状線

 

この電車には、女性専用車の設定はございません。

 

その他案内

ご乗車には乗車券のほかに、特急券が必要です。

In addition to a fare ticket, a limited express ticket is required to board this train.

 

次にまいります電車は、車内保温のため、ドアは自動で開きません。

 

立花・甲子園口方面へは、尼崎で普通電車にお乗り換えください。

For passengers going to Tachibana and Koshienguchi, please take this train and transfer a local train at Amagasaki.

 

大阪にはまいりませんのでご注意ください。

 

大阪方面へお越しのお客様は、尼崎駅でお乗り換えください。

For passengers going to Osaka, please take this train and transfer at Amagasaki.

 

一部列車とホームの間が広く開いているところがあります。乗り降りの際、足元にご注意ください。

 

ご乗車の際は、列車との段差にご注意ください。

 

降りられるお客様が済みますと、回送電車となります。

 

全車寝台車です。

 

停車駅にご注意ください。

 

接近予告放送(別のりば予告放送)

別のホームから出発する電車を案内するための予告放送です。

 

本線

▲標準的な放送

 

▲遅れ案内が付帯している場合

 

h時m分発、(種別・列車名)(行き先)行きは、n番のりばから発車します。

約n分遅れて運転しております。

ご注意ください。

The (種別・列車名) departing at hh:mm bound for (行き先) is leaving from track n.

This train is now operating approximately n minutes behind schedule.

 

遅れの案内は(当然ですが)遅延時のみ付帯します。ただし流れる条件は不明で、付帯しない場合も多いです。

 

環状線

標準的な放送

h時m分発、(種別・列車名)(行き先)行きは、n番のりばから発車します。

The (種別・列車名) departing at hh:mm bound for (行き先) will be leaving from track n.

 

のりば変更が重なった場合

h時m分発、(種別・列車名)(行き先)行きは、のりばをn番のりばに変更しております。ご注意ください。

The (種別・列車名) departing at hh:mm is the train bound for (行き先); today, the platform for this train has been changed. It is now departing from track n. Thank you for your understanding.

 

接近予告放送(非営業列車)

当駅止まり(本線・普通列車

次にn番のりばにまいります電車は、当駅止まりの電車です。お乗りにならないように願います。

May I have your attention, please? The train arriving at track n. (当駅駅名) is the final destination for this train. Passengers may not board this train.

 

英語放送では「(当駅駅名)がこの電車の最終目的地です」という放送文で、当駅止まりであることを示しています。なので駅によって文面が変わります。

 

松井山手止まりの場合の放送例

 

"Matsuiyamate is the final destination for this train."(松井山手駅がこの電車の最終目的地です)と放送していることが分かります。

 

当駅止まり(本線・特急)

急行や特急の当駅止まり接近時のみ列車名も案内します。現在急行は存在しないので、特急の文面例のみ記載しています。なお英語放送の内容は普通列車と変わりません。

 

次にn番のりばにまいります列車は、特急(列車名)号、当駅止まりです。お乗りにならないように願います。

May I have your attention, please? The train arriving at track n. (当駅駅名) is the final destination for this train. Passengers may not board this train.

 

当駅止まり(環状線普通列車

次にn番のりばにまいります電車は、当駅止まりです。お乗りにならないように願います。

This train will be arriving at track n. (当駅駅名) is the final stop. Passengers may not board this train.

 

通過(JR神戸・京都・琵琶湖線

この路線の駅放送では、通過列車の接近予告放送において、明らかに誤訳と思われる英語放送が流れます。

 

次にn番のりばを電車が通過します。ご注意ください。

May I have your attention, please? The train will be arriving at track n.

 

通過(環状・大和路線、JR宝塚・東西・学研都市線阪和線湖西線

次にn番のりばを電車が通過します。ご注意ください。

May I have your attention, please? The train will be passing through track n.

 

運転見合わせ放送

JR神戸・京都・琵琶湖線システム、大阪環状線大和路線ゆめ咲線・東線システム:

お知らせします。h時m分発(種別・列車名)は、運転を見合わせています。お急ぎのところ、大変ご迷惑をおかけします。

May I have your attention, please? The (種別・列車名) departing at hh:mm has been canceled. We apologize for any inconvenience.

 

快速電車が運休した場合は「快速は」、普通電車が運休した場合には「普通は」と種別をそのまま切り取って流すため、「普通は運転を見合わせています」と誤解を生みかねない放送文が流れます。

 

JR宝塚・東西・学研都市線システム:

お知らせします。h時m分発(種別・列車名)は、本日、運転を見合わせています。お急ぎのところ、大変ご迷惑をおかけします。

 

このシステムから、快速が運休した場合には「快速電車は」、普通が運休した場合には「普通電車は」と種別の案内に手が加えられています。また、どういうわけか英語放送が削除されました。

 

阪和線新システム・湖西線新システム:

お知らせします。h時m分発(種別・列車名)は、本日、運転を見合わせています。お急ぎのところ、ご利用のお客様には、大変ご迷惑をおかけします。

 

微妙に一言付け足されました。

 

接近放送

f:id:Yata-Tetsu:20200803143129j:plain

▲誤って快速が「列車」と表示されてしまった例

 

列車案内

普通列車の場合

まもなくn番のりばに、h時m分発、(種別)(行き先)がn両でまいります。危ないですから、黄色い点字ブロックまでお下がりください。

 

特急の場合

お待たせいたしました。n番のりばに、h時m分発、(種別・列車名)(行き先)がn両でまいります。危ないですから、黄色い点字ブロックまでお下がりください。

 

編成案内

前n両は(行き先1)行き、中ほどn両は(行き先2)行き、後ろn両は(行き先3)行きです。

 

a号車からb号車は(行き先1)行き、c号車からd号車は(行き先2)行きです。

 

*「中ほどn両」を定期で流す列車は存在しません。

 

*号車番号で案内する場合、該当する行き先に当てはまる号車数が2両・3両の場合は、すべての号車を列挙して読み上げます。4両以上では「○号車から○号車」とひとくくりにする放送文に変わります。

 

例:1, 2号車は大阪行き、3, 4, 5号車は京都行き、6, 7, 8, 9号車は姫路行きの9両編成の場合

1号車、2号車は大阪行き、3号車、4号車、5号車は京都行き、6号車から9号車は姫路行きです」

 

再警告

n番のりばに電車がまいります。ご注意ください。電車がまいります。ご注意ください。

 

付帯案内

接近放送にも付帯案内を設定することはできます。ただし、放送が長くなってしまいメロディの鳴動が遅くなるため、設定している駅はほとんどありません。

よく設定されているのは次の放送です。

 

ご乗車には乗車券の他に、特急券が必要です。

 

その他何でもくっつけて流せます。

 

英語接近放送

2011年以降にSUNTRAS型放送が導入された各駅では、駅の設定で接近放送でも英語案内を流すことができます。

 

Your attention, please? A train will soon be arriving at/passing through track n. For your safety, please stand behind the (dimpled) yellow line.

 

英語接近放送では種別や行き先は案内しません。

なお"dimpled"は村山・よしいペアのシステムでのみ読み上げられます。

 

注意!

付帯案内を設定しており、かつ該当する付帯案内に英語音声が用意されている場合には、上記の接近放送の定型文に加えて付帯案内も英語で流れるため、接近放送が非常に長くなります。

 

英語接近放送を使用し、さらに英語メッセージがある付帯放送を設定した例 →音声

 

到着放送

駅名連呼

(駅名)、(駅名)です。(お忘れ物のないようにご注意ください)

 

=================================

 

「大阪、大阪です。お忘れ物の無いようにご注意ください。乗り降りの際、足元にご注意ください」

 

「お忘れ物の無いように〜」という文言は、上記のように駅名連呼に続けて流す駅が多いので、あたかもプリセットされた文言のように勘違いされていますが、実は設定で消すことが可能であり、駅によっては流さないところもあります。

 

列車案内(システム既定)

到着放送の列車案内は2種類あります。1つが、設定に関わらず必ず流れる列車案内(以下、システム既定と表記)。2つ目が設定で追加されている列車案内(以下、設定追加と表記)です。

システム既定の列車案内は、次に挙げる特定の条件下に当てはまる電車では、必ず該当する放送文が流れます。

 

非営業列車の到着時

この列車は(n番のりばに到着の列車は)回送列車です。お乗りにならないように願います。

 

n番のりばに到着の電車は、当駅止まりです。お乗りにならないように願います。

 

折り返し列車到着時

この電車は折り返し、(種別・列車名)(行き先)行きとなります。

 

当駅仕立ての列車到着時

n番のりばに到着の電車は、(種別・列車名)(行き先)行きです。

 

特急到着時

2011年以降に開発・導入されたシステム限定です。それ以前に導入されているJR神戸・京都・琵琶湖線の各駅では流れません。

 

n番のりばに到着の電車は、(種別・列車名)(行き先)行きです。

 

列車案内(設定追加)

2011年以降に導入されたシステムのSUNTRAS型放送では、各駅の設定により、到着放送で駅名連呼に続いて列車案内を流すことができるようになりました。この設定を有効にすると、上に挙げたような条件にあてはまらなくても、到着放送で列車案内が流れるようになります。

なお列車案内が設定されている場合には、「お忘れ物のないようにご注意ください」という文言が必ず省かれます。

 

n番のりばに到着の電車は、(種別・列車名)(行き先)行きです。

 

付帯案内

(一部)列車とホームの間が、広く空いているところがございます。

 

乗り降りの際、足元にご注意ください。

 

お降りの際は足元にご注意ください。

 

只今より、電車の切り離し作業を行います。

 

乗り換え案内

駅の設定で乗換案内を付帯させることができます。

 

(京都駅の例)

JR奈良線嵯峨野山陰線関空特急「はるか」、新幹線、近鉄線、地下鉄線はそれぞれ乗り換えです。

 

天王寺駅で流れていた例。設定削除済み)

鶴橋、京橋方面へは、内回り11番、12番のりば。新今宮、弁天町、西九条方面へは、外回り14番、17番、18番のりば。久宝寺、王寺、奈良方面へは、16番のりば。新今宮、JR難波方面へは、17番のりばにお越し下さい。

 

正体不明の付帯案内

前8両、湖西線、新快速近江今津行き、後ろ4両、回送電車となります。

 

京都駅にて、土休日ダイヤのみ新快速・近江今津行きの到着時に流れる付帯放送です。どういう設定をすればこの案内が流れるのかさっぱり分かりません。

 

停車中放送

n番のりばに停車中の電車は、h時m分発、(種別・列車名)(行き先)行きです。

*1 お乗り間違いのないようにご注意ください。

 

本線システム

The train on track n is the (種別・列車名) bound for (行き先).

*2 Please make sure you are in the right car for your destination.

 

環状線システム

The train stopping at track n is the (種別・列車名) bound for (行き先).

*1 Please make sure you are on the right train.

 

付帯案内(特急券の案内等)が設定されている場合は、上記の放送文に加えて付帯案内も放送されます。

 

*1 ... 異なる行き先の電車をつないでいて、途中駅で切り離しを行う列車でのみ流れます。

*2 ... 途中駅で切り離しがある場合と、特急・急行電車の停車中放送で流れます。

 

停車中抑止放送

f:id:Yata-Tetsu:20200803130125j:plain

 

 2011年以降にSUNTRAS型放送が導入された駅では、列車が駅で抑止状態(運転見合わせ)となっている場合、特殊な停車中放送が流れるようになりました。ただし、どうやら出発信号が設置されている駅でのみ流れるようです。

 

n番のりばに停車中の(種別・列車名)(行き先)行きは、ただいま運転を見合わせています。

 

本線システム

The (種別・列車名) bound for (行き先) on track n is suspended at this time.

 

環状線システム

The train stopping at track n is the (種別・列車名) bound for (行き先). The train is suspended for now.

 

付帯案内(特急券の案内等)が設定されている場合は、上記の放送文に加えて付帯案内も放送されます。

 

放送例

18番のりばに停車中の、特急くろしお2号・新大阪行きは、ただいま運転を見合わせています。ご乗車には乗車券のほかに特急券が必要です。

The train stopping at track 18 is the Limited Express KUROSHIO 2 bound for Shin-Osaka. The train is suspended for now.

 

出発放送

出発放送(システムで自動的に流れる出発放送)

n番のりばから、(種別・列車名)(行き先)行きが発車します。ドアが閉まります。ご注意ください。

 

出発時刻の15~25秒前に自動で流れます。放送が流れるタイミングで列車が到着していなかった場合、出発放送は流れないことがあります。

 

簡易出発放送(遅延時に流れる簡易放送)

n番のりばから電車/列車が発車します。ご注意ください。

 

JR神戸・京都・琵琶湖線大阪環状線大和路線ゆめ咲線・東線のシステムでは、出発放送が流れるタイミングが「システムで自動的に流れる出発放送」で触れたように厳密に決まっており、その時間になっても電車が到着していない場合や、信号が開通しなかった場合には、出発放送が流れませんでした。

 

JR宝塚・東西・学研都市線阪和線湖西線のシステムでは、列車の出発時刻を過ぎて信号が開通した場合でも、簡易な出発放送が流れるようになりました。ただしこれは出発信号が設置されている駅限定で、かつ到着時にまだ信号が開通していなかった場合にのみ流れるものです。

ちなみに阪和線ではラッシュ時間帯、だいたいの快速列車が秒単位の遅れを抱えて運転しているので、退避を行う列車では、日常的にこの放送が聞けます。

 

押しボタン式

(ブザー音もしくは発車メロディ)ドアが閉まります。ドアが閉まります。ご注意ください。

 

大阪環状線の各駅(ただし一部駅の一部のりば*後述は除く)、学研都市線京橋駅・放出駅でのみ見られる特殊な出発放送。車掌のボタン押下で出発放送が流れます。

ただし押しボタンが設置されているのりばでも、回送や当駅止まりなど、非営業列車の出発放送は自動で流れます。

 

環状線の駅で押しボタン式を採用していないのりば一覧

天王寺駅 15~18番

新今宮駅 2・3番

西九条駅 2・3番

 

マナー啓発放送

 

駅ごとに内容、流す時間を設定できます。また接近予告放送に付帯させることもできます。単体で流れる場合には女声放送でしか流れませんが、接近予告放送に付帯させた場合には、男声放送も流れます。

 

 

降車優先(旧)

・・・ご利用のお客様にお願いいたします。電車が到着しましても入り口片側を開けて、降りられるお客様を先にお通しください。またご乗車の際、押したり割り込んだりせず、前の方に続いて順序良くご乗車ください。

 

降車優先(新)

・・・お客様にお願いいたします。電車が到着しましても、ドアが開きましたら、降りられるお客様を先にお通しください。またご乗車の際、押したり割り込んだりせず、前の方に続いて順序良くご乗車ください。

 

構内禁煙

・・・お客様にお願いいたします。当駅は終日禁煙となっています。駅構内でのおタバコはご遠慮ください。禁煙にご協力お願いいたします。

 

自由席車両への割り込み防止

・・・お客様にお願いいたします。特急列車指定席乗車口から自由席車両へのご乗車は、咲に並ばれているお客様のご迷惑となりますので、おやめください。お客様のご協力をお願いいたします。

 

物を落としても線路には降りないで

・・・お客様にお願いいたします。線路内は列車が来ますので、大変危険です。絶対に降りないでください。線路に物を落とした場合は、自分で拾わずに、必ず駅係員にお申し出ください。お客様のご協力をお願いいたします。

 

降車専用ホーム

・・・お客様にお願いいたします。このホームは降車専用ホームです。このホームからのご乗車はご遠慮ください。乗車マナーの向上にご協力をお願いします。

 

駅構内美化

・・・読み終えた新聞・雑誌、飲み終えたジュースの空き缶・空き瓶などは、お近くのくず物入れに捨てていただきますよう、駅の美化にご協力をお願いします。

 

運行情報放送

旧仕様

 

マナー啓発同様に、駅員が設定することで流れる放送です。なので遅れが発生したとしても流れないことがあります。

 

新仕様

 

湖西線新システムでは、駅員が設定しなくても、合成音声で遅延情報が流れるようになりました。

 

f:id:Yata-Tetsu:20190918035155p:plain

 

以上がSUNTRAS型放送で確認できている案内一覧(抜けの可能性あり)です。参考にしてくださいね。

Written by Yatatetsu ... All Rights Reserved