今春、湖西線では運行管理システムの導入が予定されています。
各駅でも今後の導入に先立ち駅放送と案内表示の更新が始まりました。
2月5日から本稼働が始まったようです。発車標も放送も正常に作動していました。
阪和線新システムの導入過程などから推測すると、一駅でも本稼働に入ると全駅への導入も秒読みの段階です。
これから日読みの速さで順次稼働させる駅が出てくると思います。
(なお、すでに堅田以南の駅はすべて切り替わっていました)
放送の仕様
まずはこれまで導入されてきた各システムの放送と、今回導入された湖西線システムとの違いをまとめてみました。
阪和線新システムとの違いとしては
・車内設備は自由席以外もすべて案内する(JR神戸・京都・琵琶湖線と同様)
・先発列車が非営業列車の場合、先発が発車する(通過する)前でも次発の営業列車の案内を流せるように
・折り返しの案内が岡山CTCに倣った流し方
(n時n分発、普通・京都行きは、“折り返し”2番のりばから発車します)
また放送の再生速度も異なります。
野崎や東淀川など、最近になって駅舎が移転した駅では旅客案内装置の更新が行われ、放送の再生速度が速くなる現象が発生していましたが、湖西線では最初から速い速度で再生されています。
動画の音声を聞かれて「声が若くなったように感じる」と思われた方は正常です。
なお英語放送に関してですが、6日に確認した段階では、英語放送を使用していた駅はありませんでした。各駅で放送をカスタマイズしていく中で使用し始める駅も出てくるかと思いますので、それまで我慢です。
合成音声の放送が追加
通常の案内はこれまで通りよしい・村山ペアによるものですが、運行情報の案内放送は合成音声が行うように変更されました。(トップに張り付けた動画を参照)
これまでは運行情報を自動放送に案内させる場合、駅員が手動で流す内容を設定する必要がありました。今回から導入された合成音声システムは、発車標のスクロールで流れる内容を自動で取得し読み上げているようです。
そういった人が介在しない仕組みですから、調音が行われていないため、発音はかなり無茶苦茶です。流せないよりマシということでしょうか。
表示
やはり運行形態が一体化していること、使いまわせる表示も多いことからでしょう。
特記することとして、堅田駅の設定が非常に特殊です。改札の発車標でも矢印が表示されています。
他のシステムで同様の事例が確認されているのは播州赤穂駅のみです。
旧システムのころも表示されていましたので、それを反映したようですね。
なお矢印が表示されている影響で、列車名の表示が通常より1文字分小さい表示となっています。
「サンダーバード」号のこの文字幅での表示は、これまでで初めて表示されたものです。
また「○番のりば」表示も数字、英語表示が大きくなるなどの変更が加えられています。
ようやく稼働が始まった湖西線新システム。今後が楽しみです。