遅れ案内と到着まで案内

遅れ案内の時間はどうやって決まってるの?

「約30分遅れて運転しております。到着まで、約5分です。ご迷惑をおかけしますが、しばらくお待ち下さいーー」

 

列車が規定のダイヤから遅れた場合、自動で遅れ時分の案内が流れます。列車が大幅に遅れているときには、到着までおよそ何分かかるかも案内されるようになっています。

これらの案内は何を基準に流れるようになっているのでしょうか。また約何分はどのような基準で決まっているのでしょうか。

 

遅れの案内

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遅れは、列車が通常3分以上遅れると、電光掲示板と駅放送で案内が入ります。

 

その後、3分遅れから15分遅れまで1分刻み、15分以上は5分刻みでカウントし、120分を超えると「120分以上遅れ」となり正確な遅延時分は割愛します。ただし駅によっては、120分遅れまで1分刻みで案内する場合もあります。

 

 

ここで問題です。

 

「15分までは1分刻み、15分以上は5分刻みでカウント」と書きましたが、ではたとえば「約5分遅れ」、「約20分遅れ」と案内された列車は、何分何秒から何分何秒までの遅れが該当するのか、ご存知でしょうか。

前者の答えは5分00秒〜5分59秒遅れ、後者は20分00秒〜24分59秒遅れまでになります。

 

遅延時分として案内される数字(分)は、列車の遅れがその時間を超えたことを意味します。5分刻みの場合(15分以上遅れ)には、何分遅れと案内されていても5分程度開きがあることがあります。

 

到着まで案内

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列車が大幅に遅れている場合には、遅れの案内に加えて到着までおよそ何分を要するかが案内されます。

 

到着までの所要時分は列車の遅れが30分を超えると案内されることがあります

この案内は必ずしも流れるものではなく、出現条件は不明です。30分遅れの電車で流れることもあれば、90分遅れでも流れないことがあります。路線が全体的に遅れているような場合には高確率で流れますので、狙うなら大幅なダイヤ乱れ時です。ただし、30分以上遅れていないと流れないのは確実です。

 

カウントダウンは、環状線大和路線では59分前から始まり、1分刻みで3分前まで、

そのほかの路線では55分前から始まり、15分前まで5分刻み、15分前から1分刻みで3分前まで、案内します。

 

 

所要時間の算出方法ですが、これはリアルタイムで列車の在線位置や、運行計画から最新の所要時間を計算する……のではなく、現在列車が停車している位置からその駅に到着するまでに、本来のダイヤであれば何分掛かるかで算出されます。

このため、到着まで約何分の案内より早く到着したり、電車が詰まっているような場合にはもちろん遅く到着することもあります。

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