堺筋線、直通特急の駅放送

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もはや春秋行楽シーズンの名物となった嵐山行き直通特急の季節が今年もやってまいりました!

阪急各方面から集う直通特急の数々、今回は堺筋線にて直通特急「ほづ」の駅放送を収集し、まとめてみました。

まずは動画をご覧ください!



天下茶屋行きを一本、嵐山行きは男女声で二本収集しており、そのあとに送り込みの回送車とおまけを入れています。

「通過」は未収録です。申し訳ありません。

詳しい解説は動画内に記載しましたのでそちらをお読みくださいませ(*´ω`*)

なお男声での嵐山行きは、音声をStation Furooke様の以下の動画よりお借りしています。この場を借りてお礼申し上げます。



後にも先にも滅多にない地下鉄線内通過の運転とあり、毎年設定されているにも関わらず多くの鉄道ファンの姿を見かけました。

駅放送も(後から追加された感が否めませんが)「直通特急」には対応しており、また準急と同様に停車駅も読み上げられます。3年ほど前に駅名改称された「松尾大社」駅についても対応済みです。


はたして天下茶屋行きの場合は停車駅が読み上げられるのか、そして次の停車駅が終点天下茶屋となる日本橋駅ではどうなるのか。

非常に気になるところですが、別に「次は天下茶屋まで停まりません」などといった特別な案内パーツが用意されているわけではなく、「停車駅は天下茶屋です」といういかにも“パーツがなかったので無理やり対応させました”と言わんばかりの案内様式となっていました。

またこちらも動画内でご紹介していますが、嵐山線の有効長が最大6両までとなるため、この直通特急堺筋線内も通常より短い6両編成で運転されます。

このため大阪市営地下鉄で唯一両数の案内を流す運転になっているところも注目です!


なお臨時ながら、仮にも唯一通過駅がある設定ですが、英語で通過駅や種別そのほか一切の案内は流しません。行き先だけです。

漂う違和感

堺筋線の放送は確かにこの直通特急に対応していますが、その肝心な「直通特急」の部分にのみ漂う違和感に引っかかった方も多いはず。

女声はまだマシですが、男声の方は特に「直通 / 特急」と無理やり繋がれたような猛烈な違和感が否めず、また声色もまったく異なります。

…というよりかは、この部分だけどうにも京阪電車の駅放送の中の人が担当しているように思えるのです。
というわけで「おまけ」パートにて、実際に京阪電車の駅放送に組み込んでみたパターンを入れてみました。…いかがでしょう、同じ人が吹き込んだように聴こえませんか…?


実は大阪市営地下鉄がこのように別の声を無理やり繋ぐのはこれが初めてではなく、偶然か必然かわかりませんが、堺筋線の旧放送でも前科がありまして。

その際は担当されていた方が亡くなったためでしたが、今回は…まだご存命のはずですし、さてなぜ別の方を採用したのやら…。

変な表示

これはこの列車のみに限った話ではないのですが、この電車では“ある表示”が短すぎるために、あってはならない日本語のミスが生じています。

それがこちら。


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停車駅は天下茶屋に停車します。

…文のままにとると主語が「停車駅」ともとれないかなり難解なスクロール文章。日本語を母語としない方の大半が誤読するでしょう。

実はこれ、日本語的に矛盾を抱えながらもスクロールの文章が長い場合に有効な手段で、私も結構好きな流し方なんですよ。
次の画像をご覧ください。

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再現表示は こちら からお借りしました


このように停車駅が長い場合には、途中までしか見ずとも逆に途中から見ても、きちんと意味がつながる文章になります。

本来この表示は準急か、臨時だとしても阪急線に乗り入れる電車でしか流れないため、いずれも多少文の長さがあると見込まれて正式採用されたのでしょうが…このような亜種もある場合の対応もしてほしかったように思います。

天下茶屋」だけのパーツがあるところをみると、微塵も考えが浮かばなかったわけではないでしょうし…。


以上、堺筋線直通特急の放送についてまとめました。

それでは~!

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