見慣れた駅の一部が今、大きく変わろうとしています。
元来JR西日本では、在来線の発車案内に費用が安価という点から設置しやすい、3色LEDを設置してきました。
(LED素子自体は2色ですが、発色可能な色が赤、オレンジ、緑の3色であることから、この記事では便宜上「3色LED」としてご紹介します)
これが特にSUNTRAS、運行管理システムと連動しているものは見やすいと評判で、固有のファンを獲得するまでに至っています。
およそ10年もの間、少しずつ改良を加えられながらもその原型は維持してきた子の電光掲示板ですが、今回その根底を覆す画期的な個体が登場しました。
ついにフルカラーLEDを採用した事例が登場してしまったのです。
SUNTRASの美しい表示はほぼそっくりそのまま、配色のみがそれぞれの種別に合わせて変えられるというお手軽具合です。
その様式は先に設置された24ドット発車標に従っており、時刻とのりばのみクリーム色になっている点や「普通」のみ枠で囲まれている点などが該当します。
また京都駅のフルカラーLED発車標では「到着まで」の表示が赤色で表示されるように変更が加えられていますが、今回導入されたフルカラー発車標でも同様に到着まで表示は赤色であるとのことです。
各路線ごとに詳しく見ていきます。
まず奈良線ですが、こちらでは列車名を冠する電車が設定されていないにも関わらず「列車名」の欄が大きくとられています。
この路線の表示では3文字幅までしか種別表示が用意されていないためこれ以上広げようはありませんが、それでもなんとか「みやこ路快速」をもう少し列車名の枠にはみ出させてでもゆとりをもって表示させてほしいところです。
区間快速の場合の表示はこちらです。
先ほどのみやこ路快速の例ですと英語表示時に「Rapid」が左寄せとなっているため若干統一感が欠けていますが、こちらでは抜群の収まり具合です。
特急の場合は赤色で非常に目立ちます。見栄えも完璧です。
適度に詰められている「kansai-Airport」も白色に変わってさらに映えて見えますね(*´ω`*)
ただ個人的には、「H」の左側が特急の赤塗りと接してしまっているため、少し息苦しく感じられるところが残念なところでしょうか…。
運行終了すると流れる「☆関西空港方面の運転は終了しました☆」のスクロールも健在です。
ぶれていて申し訳ございませぬ…m(_ _)m
続いて大阪、姫路方面の列車の表示です。
「列車名」の表示欄がうまく活用されており、特急の赤と相まってひときわ存在感を放っています。
高槻から快速となる場合にも、従来の電光掲示板と同じようにその旨が表示されます。英語表示は存在しません。
形容するとするとエメラルドグリーンと言えばいいのでしょうか、鮮やかな緑色がこれまた非常に目立ちます。
しかしやしかし。
その従来の電光掲示板と同じシステムで動いているのでしょうか、悪いところがそのまま反映されており、「高槻から快速」は4サイクル中1回、1分間に10秒しか表示されません。
表示頻度をなんとか調整できないものでしょうか…。
(※この辺りから「表示のドット配置は変わっていない」ことが分かったため、撮影がかなり雑になってきています)
新快速と普通の表示が見事、交互に並んでおり、その配置も相性抜群。日中のパターンダイヤで各路線を見比べたとき、もっとも見やすい路線がこれでしょう。
もちろんのことながら、草津線柘植行きの表示もこちらに表示されます。
こちらも経由路線が列車名のところに堂々と表示されるためかなり目立ちます。そもそものりばが異なりますが、これで誤乗も生まれないことでしょう。
湖西線の表示は基本的にどこよりもにぎやかです。
この辺りもぜひ調整をしていただきたいところです。
最後にご紹介しますは嵯峨野山陰線です。
個人的に一番見づらいと感じた路線がここで、日英両方とも表示の不ぞろいな感じが目に付くのです。
…残念ながらぶれてしまっていることで別次元の見づらさが生まれてしまってますけども。
ちなみにこの日撮影した嵯峨野線の表示パターンがこの2つのみ。呪われているのかと言うくらい英語表示だけがぶれていました。
どうしても表示時間が短いというところに気を取られ、焦って撮影してしまっていたようで。以後気を付けます。
さて、今回ご紹介した表示を反映した追加パーツは先刻表示再現ページの一番下に追加させていただきました。どうぞこちらの表示もお楽しみください。
次回は時を同じくして設置されたフルカラー16ドット発車標による新幹線の案内と、各路線ごとに再現できる筐体の再現を配布したいと思います。今しばらくお待ちくださいませ。
それでは~!