京都駅東地下改札の電光掲示板がフルカラーに(後編)

こちらの記事では同時に設置された16ドットフルカラー発車標による新幹線の発車案内の様子と、先の記事の在来線16ドット表示のものについて補足を行います。



イメージ 1

在来線のものの目と鼻の先、と言ってもこちらは改札の外に設置されているという大きな違いがありますが、こちらにもフルカラーの電光掲示板が整備されました。

もともとこちらの改札の新幹線の発車案内は在来線のものと並んで設置されていましたが、代わりに一部在来線の発車案内が案内されないという状況が続いていました。

今回の入れ替えでスペース確保のために追い出されてしまったようです。


イメージ 2

イメージ 3

実際に新幹線の駅に設置されているものと見比べていただければ、やはりこちらも24ドットの発車標を基に製作されていることがお分かりいただけるかと思います。

文字の割り付けも似通っていますので確信犯でしょう。


イメージ 4

そしてもう一つ特筆すべきことがあるとすれば、実は京都駅に16ドットの新幹線発車標がJR西日本の仕様で整備されるのは、これが初めてではありません。

現在は24ドットのフルカラーLEDに変わりましたが、同改札や中央改札口にもこのように東海道新幹線の列車を表示するものが過去に存在しました。

ですので行き先表示では一部こちらから引用されているものもあります。


イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

たとえば「東京」行きですが、こちらは日本語表示に限ると寸分変わらず同じ表示です。

しかし英語表示は「y」の形状が改められていたり、「k」の上端に点が付け加えられていたりと若干変更されています。

今回は素材収集を兼ねていなかったため(在来線の方がほぼ同じ表示だったため)2,3パターンのみの撮影で切り上げましたが、かなり精査が必要な案件だといえます。


イメージ 8

イメージ 9

下り方面の表示はこんな感じでございます。構成、文字割り自体は同じです。

こちらも「Hiroshima」のドット配置変更など非常に細かい差異が見られますので、再現にはある程度の資料が必要になると思われます。


イメージ 10

個人的に気になったのがこの3桁の号数で1桁目が「1」になる場合の表示。

…文字の間隔が均一ではないんです。

イメージ 11

規則通りにいくとすれば右図のように、「1」はそれ以外の数字よりも右に重心が置かれる形で製作されているはずです。

しかし同表示では2桁目の「1」が1ドット左に誤って登録されているようで、間隔が不均一となっていました。

おそらく「111号」の場合には特にチグハグな様子を見せてくれると思います。

素材配布:京都駅 在来線の発車標筐体

イメージ 12

イメージ 20

さてお待たせいたしました。先の記事でも触れた通り、在来線の発車標を手軽に再現できる筐体の素材を配布させていただきます。


イメージ 14

イメージ 13

イメージ 15

イメージ 16

イメージ 17

イメージ 18

各路線ごとに好きな表示をあてはめてお楽しみください。

素材は こちらから ご覧いただけます。
(京都駅のフルカラー発車案内対応の補助素材は、リンク先記事の一番下にございます)

個人で楽しまれる範囲でご自由に使っていただいて構いませんが、製作されたものを公開される場合には事前にお知らせください。


イメージ 19

全路線一気に楽しみたいという方はこちらをどうぞ。自由に表示を変えてお楽しみください。



ここからは制作にあたって気を付けていただきたい補足を申させていただきます。

イメージ 21

京都駅は「JR京都線神戸線運行管理システム」というシステムと連動した表示を使用しています。

こちらのシステムでは上図の下段の数字パーツを使っていまして、実際にこのフルカラー発車標でも時刻や列車の号数等は下段のもので表示されています。


しかし「のりば」の表示に限りまして、この電光掲示板では上段の数字パーツ、大阪環状線大和路線のシステムで用いられている、少し懐の大きいパーツが用いられております。

この点のみ他駅と大きく異なりますのでご注意くださいませ。


それでは~!

Written by Yatatetsu ... All Rights Reserved