とある平日のお昼前。人もまばらな大阪阿部野橋駅で藤井寺行き各駅停車の収録の機会を伺っていたところ、たまたまシリーズ21が各駅停車に充当されていまして、ふと惹かれるようにそれに狙いを絞って収録を始めました。
完全に諦めて録音をやめたところ、河堀口到着時に4ヶ国語が流れ出したため、急いで収録を始めた次第です。
(このため、河堀口到着時の放送は別に収録したものを使用しています)
貴重な4ヶ国語での各駅停車の案内をお楽しみくださいませ!
ふだん通学で利用する際、何度か誤操作で流してしまったり、中国語まで流してあわてて止めたりといった車掌さんが選べる放送装置ならではのイレギュラーはありましたが、実際に収録するのはこの時が初めてでした。
中韓の内容はいたって簡素で「次は〇〇」、「〇〇です」(駅間の短い場合:中国語「〇〇〇〇にすぐ到着」、韓国語「こんどの駅は〇〇です」)とのみ流すものです。
需要があるかは別として非常に実用的な長さに収まっており、特に到着時の放送に関しては普段使いでも十分問題はないでしょう。
あえて分けて録っている…?
これほど使われていない4ヶ国語放送にも関わらず、力の入れ具合はかなりのもの。
日本語や英語では駅間が長い場合と短い場合で使い分けているのと同様に、中国語と韓国語でも使い分けがなされています。
早見表がこちら:
「次は○○です」
The next stop is ○○.
下一站是○○。
다음 역은 ○○입니다.
「○○、○○です」
This is ○○.
○○到了。
○○입니다.
「まもなく○○です」
We will soon make a stop at ○○.
即將到達○○。
이번역은 ○○입니다.
また「次は〇〇です」と「〇〇、〇〇です」の際に流れる中韓の駅名パーツはそれぞれ異なるものを使用しているようです。
南大阪線系統だけで50以上も駅があり、つまりその倍は収録されているということですから…それでいて実際には使われないとなると大変なお仕事ですね(;´・ω・)
やはり4ヶ国語で用意されていた「四天王寺大学」
本来こういった教育施設の名称等は「阪南大学前です」といったように「〇〇前です」と流されるのが常ですが、四天王寺大学に限りバスに乗り継ぐ必要があるためか「この駅でお降りください」という案内が別に用意されており、それが英語付きで流れておりまして。
この四天王寺大学だけの謎すぎる好待遇はいかに…?
長すぎる案内
近鉄の4ヶ国語放送といえば!
大阪難波に着いても長々と流れていたあの放送。今でも大変懐かしく思います。
…あれ以降めっきり聞かなくなりましたけども。
今回の4ヶ国語放送でも藤井寺到着時に同様の現象がみられ、高鷲を出てすぐに流し始めたとしても韓国語は収まり切りません。
先ほどご紹介した四天王寺大学への最寄り案内が特に、余計に時間を長くしているという状況です。
こういった理由もあって普段は英語放送までしか流さないようにしているのでしょう。必要な情報を選別し、文章量を調整した上で全言語を流して欲しいところです…!
初めて4ヶ国語で放送する各駅停車にあたったこと、最寄りの矢田駅までもが4ヶ国語で流れたことがあまりにも嬉しすぎて少々熱く語ってしまいました。
ここからは少し動画の裏話をば。
この動画を作るために藤井寺行き各駅停車の放送を収録した回数は、実は計10回を超えています。
導入されてすぐのころに「矢田到着時だけ4ヶ国語の案内が流れる」ということがありまして。
故意か誤操作かはさておき実際に流れる確率があるのなら、一駅でも4ヶ国語での到着案内を録音できてから投稿しようと躍起になって収録を幾度となく繰り返し、ようやく録れたのがこちらです。
そして御察しの通り、この収録以外は全滅でした。ハードルはかなり高いです。
4ヶ国語の案内はきちんと全駅用意されているにも関わらず本当に流れにくいんです。特に終点到着時の物は長すぎて使いづらい点然り、そもそも需要がない点も然り。
録れたらラッキーくらいの気力でこれからも収録を続けていきます…(*´∀`*)
それではー!