2017年10月29日、先週に続き近畿を再び台風が襲いました。
幸いにも雨風は前回ほど強くなく大きな被害は出ませんでしたが、降り続いた雨で地盤が緩んでいるところもあったようです。
今回の動画はなかなか豊作です。
まず和泉砂川行きを男声、女声ともある程度の水準の音声で録音できている点。手持ちの割には雑音も少なく、非常に良い出来だと自負しています。
続いて運行情報を案内する放送も収録できた点。
こちらについては後述の記事をお読みください。
なぜか触れられない行き先変更
最近案内放送の仕様に変更が加えられたようで、変更の案内が極端に流れにくくなっています。
特に行き先変更の案内放送は流れにくくなりまして、今回行き先変更の案内は一切聞くことができませんでした。
確かにあっても無くても困らない案内ではありますが、これを期待していたところもあったので少し残念でした。
それでも翌日、再度の運転見合わせがなされた際には一部列車で流れていたようで、完全に使われなくなったわけではないというのがまた謎です。
なぜか触れられない紀州路快速の停車駅
またしても消失シリーズです。
そしてこれも一部列車では流されていたようなのです。
これも録れていればもっと貴重な音声が目白押しでしたが、タイミングが悪かったようです。
運行情報案内放送の仕様
今回の収録で1つだけ分かったことがありましたので、まとめておきます。
SUNTRASには運行情報を案内する放送が存在します。これが遅延時でも流れたり流れなかったり非常に気まぐれな放送だったのですが、これははたしてどこで設定して流れているものなのか、というものです。
センターで一括設定していれば同じ放送が全駅で流れるはずです。逆に駅側で設定していれば駅ごとに流れなかったり、はたまた内容が異なったりすることが考えられます。
今回、この放送が駅で設定されているという決定的な証拠を見つけることができました。
次の2つの放送文をご覧ください。
なぜか2つの駅で輸送障害の発生時刻が異なる点が1つ、そして天王寺駅では振替代行輸送に重点を置いており、大正では運転見合わせに重点を置いている点など差異が見られます。
同一箇所で設定されていたとしたらコピー&ペーストで対処するでしょうから、このようなミス、特に発生時刻の違いが起きるとは考えられません。
駅によって流れたり流れなかったりが気になっていましたが、そもそも設定が駅側で行うものと分かり、納得しました。
言い換えれば流れるかどうかは駅次第という、少し厄介な仕様ということです。
てっきり全駅一斉に送信している遅延情報と同時に設定していると考えてみましたが、別々に動いているというのも興味深いものです。
天王寺駅のヘンテコ表示
先ほどのこの表示で「え?!」と目を奪われた方も多いのではないでしょうか。
液晶ディスプレイに堂々と表示されるドット調の文字。
実はこういった表示を出すのは初めてではないどころか、毎朝出しているんです。
天王寺駅のこのタイプの液晶表示機は、LED表示側では外字で設定されている行き先で、該当する表示データを持ち合わせていない場合、どうやらLED表示と同じドットパターンをそのまま表示するようにされているみたいです。
今回のように非常時の行き先変更でも、曲がりなりにも表示が出せるという点は素晴らしいところです。
最後になりますが、今回の線路下の土砂陥没では夜通しで復旧作業が行われたため、規模が大きい災害の割には時間がかからず、翌朝7時には運転再開していました。
夜を徹して作業に当たられた作業員の皆さま、お疲れさまでした。
それでは~