布施駅 自動放送概要

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今回は大阪線奈良線の分岐、合流地点にあたる布施駅の大阪線ホームの放送をご紹介いたします。



布施駅は路線別でホームの階層が分かれており、4階ホームを奈良線、3階ホームを大阪線が使用しています。

奈良線ホームではお馴染みの奈良線新型放送が使用されていますが、大阪線ホームではその奈良線新型放送のプロトタイプが使用されています。

おそらく奈良線がプロトタイプに変えられた際に同時に更新されたのでしょうが、奈良線阪神なんば線開業にともない放送を一新したのに対し、大阪線は大きな変更もなかったため、現在も残されているのでしょう。

現在の放送でも過不足なく案内ができているため、おそらく今後も変わることなく、次に大きな更新が来るまで使われ続けるものと思われます。


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今回は暇を持て余したついでに、五位堂行きの最終となる「五位堂行き準急」や、大和西大寺行きの急行、高安で切り離しを行う準急など、いつもの電車からかゆいところまでくまなく収録いたしました。

ぜひぜひ最後までお聞きいただければ幸いです(*´ω`*)


続いて放送の特徴についてまとめておきたいと思います。

放送の特徴

先述の通り新放送ではないため、分類としては旧型放送に位置しますが、新放送への過渡期に作られたものですので、新放送といくつか似ている点もございます。

新放送の仕様と合致している点としては次のような事柄が挙げられます。


・敬語調から丁寧語に変えられていること

・冠称の略(「大和八木」を「八木」というなど)が行われないこと(*)


特に後者は旧型放送と新放送の違いを語る上では欠かせない変更点ですので、旧型放送ながら冠称をまったく略さない(*)放送は非常に珍しいと言えます。

(*放送導入当初は冠称がなかった大阪上本町は除きます)


逆に旧型放送との共通点としては、次の点が挙げられます。


・「○番のりば」ではなく「○番線」と流す点

・最終電車の案内が存在しない点

・停車駅の案内が「途中の停車駅は〇〇です」ではなく「この電車は途中〇〇に停まります」となったままである点


このように旧放送の血を引く文面や仕様も見ることができますが、素人が聞いた場合、遜色がないほど今の放送に近い形になっています。

続いて詳細な特徴をご紹介します。

男声の出番はなし?!

大阪線ホームの放送はすべて女声で流れます。津田英治さんの出番はありません。
(布施駅では奈良方面行きホームでのみ、津田英治さんの放送を聞くことができます)

このように声が男女どちらかに偏っているのも、一概には言えませんが旧型放送の特徴の一つです。

特徴的な駅名連呼

到着放送時に奈良方面への乗り換え案内と、通過待ちをする場合はその旨が流れます。

実はここにも新旧の違いが出ているんですね。

通過待ちの案内はこれ以前の旧型放送には見られず、この年代以降に導入された放送でのみ聞くことができます。

もちろん奈良線新放送にもこれは引き継がれていますから、奈良線ホームでも聞くことが可能です。

ただし布施駅では、到着放送は22時を超えると流れなくなります。通過待ちの案内も同時に消えますので、深夜帯に収録をされる方はお気をつけください。

変わった停車駅放送

案内で特に変わっている点と言えばやはりこちら、各駅停車区間を含む場合の停車駅案内です。

通常、近鉄では停車駅が各駅になる区間があった場合、「〇〇から〇〇までの各駅に停まります」と放送しますが、布施駅では「〇〇、〇〇“間の”各駅に停まります」と放送します。

かつてはいくつかの駅で聞くことができた言い回しのようですが、現在聞くことができるのはおそらく布施駅のみと思われます。

放送が更新されると確実に消える言い回しですので、しばらくは安泰だと思いますが、消える前に収録されることをオススメします。



以上、布施駅の放送についてご紹介いたしました。

旧型放送から新型放送へ、その変化の過程を覗くことができる貴重な放送です。鶴橋から2駅と大変訪問しやすい立地ですから、ぜひぜひ聞きに行ってみてください(*´ω`*)


それではー!

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