SL北びわこ号と臨時運転の案内放送

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滋賀、湖北といえばSL北びわこ号
今年もSL北びわこ号の季節がやってまいりました。

米原駅で英語放送が使用開始されたのもありリベンジしたいなーと思っていた案件だったので、ちょうど予定が空いてた4日に録りに行ってきました。



実はSL北びわこ号の放送を収録するのは初めてではなく、4年ほど前にも一度収録しています。

当時米原駅では英語放送を流しておらず、かつ当時から予告放送はだいたい流れない、接近放送もだいたい簡易という状況で、結局長浜に流れたのは懐かしい思い出です。

今回は米原駅にて2本分粘り、見事3号で英語付き予告放送を収録することができました!成果としてはかなり上出来です。

まずは動画をご覧くださいませ。



米原駅での放送、長浜駅での放送、最後に米原駅にて、汽笛一発高らかにならして出発する様子を音声のみ収録しております。

放送の変化として米原での英語放送開始が大きくなってしまいますが、実は長浜駅の放送もマナー啓発を流すようになった代わりに「全車指定席です」のパーツが消されるなど、割と重要な変更がなされています。

またこれはこのシステムの放送全体で言えることですが、「停車駅は……木ノ本までの各駅です」のように、末端で各駅停車になる場合でもどこまで各停かを流すように変更されているところも注目です。


まあそんなことよりも初めて予告放送を収録できた喜びの方がやはり大きいわけですが( ・ω・)

自動放送の文面は次のようなものでした。



13:16発、臨時列車「SL北びわこ」3号・木ノ本行きは、5番のりばから発車します。

列車は5両で到着します。前から1号車、2号車の順で一番後ろが5号車です。指定席は1号車から5号車です。

停車駅は長浜から木ノ本までの各駅です。

本日は13:16発、臨時列車「SL北びわこ」3号・木ノ本行きを、臨時に運転をいたします。


The extra train SL Kita-Biwako 3 departing at 13:16 bound for Kinomoto will be leaving from track 5.

This train consists of 5 cars. Car 1 is the front of the train and car 5 is the end. Cars 1 through 5 are reserved.

This train will be stopping at every station between Nagahama and Kinomoto terminal.

For today, the extra train and departing at 13:16 bound for Kinomoto is being operated as an extra train.



駅員さんの肉声放送もやはり多少被ってしまいましたが、録音したかった「SL北びわこ」や「木ノ本」などのパーツには一切被っていませんのでまったく問題はありません。

初めて英語放送で聞く”SL Kita-Biwako”。心に響くものがありますね…(*´∀`*)

もう感無量です。1週間は脳内再生できます。


しかしSL北びわこ号で聞けるレア放送は列車名や行き先そのものだけではありません。

この電車は米原をでると坂田、田村を通過し長浜から木ノ本までの各駅に停まります。これに当てはまる停車パターンの種別は存在しませんので、SL北びわこ号は純粋な「臨時列車」として運転されます。

SUNTRASでは臨時列車に対し、通常列車の運転変更を行った際に流れる放送も付随して流れるようになっており、この放送もはずせません。


本日は13:16発、”臨時”列車「SL北びわこ」3号・木ノ本行きを、”臨時”に運転をいたします。

For today, the “extra train” and departing at 13:16 bound for Kinomoto is being operated as an “extra train”.


すごくいい案内ではあるのです。でもどことなく漂う違和感…「臨時列車を臨時に運転をいたします」っておかしくないですか…?(´・ω・`)
英語放送でも「臨時列車が臨時列車として運転されています」というなんとも不可解な文章に。

「臨時に運転をいたします」と流すところからこれは本来、新快速や特急などが臨時で増便された際に本来流されるべき放送だと解釈できますが、なぜか種別が「臨時」の場合でしか流れないという不思議な放送です。

「臨時」列車は特急の代走でも行われない限り設定されませんので、この放送はSL北びわこ号以外で狙って聞くことはできません。収録難易度は非常に高めです。

またどういうわけか、米原駅ではSL北びわこ号に対し予告放送が流れないこともあり、英語放送まで狙おうと思えば至難の業です。

絶対を狙って長浜で日本語放送のみを回収するか、米原で日英2か国語にチャレンジするか。用途に合わせて使い分けましょう…( ˘ω˘ )

■予告放送が流れる条件とは?

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どうしても気になってしまいますよね。やはり大事なのは「何を条件に予告放送が流れるのか」です。
仮説ですが少し関わりがあるかなと感じた点が一つ。

ファイルの作成時刻から逆算すると予告放送が流れたのは13:10ごろのようです。
ここから2つの説が考えられます。


まずは「設定された本来の到着時刻に予告放送が流れる」という説。13:16発ですから6分前にはホームに到着していても何ら不思議ではありません。

そして動画でお聞きいただくとわかる通り、SUNTRASの予告放送は本来到着3分前と6分前に流れるものにもかかわらず、「電車がすぐに来るから黄色い線より下がれ」の肉声放送。

以上から考えられるものとして「本来の到着時刻になると流れる」、要するに構内入れ替えが遅れないと実は録音できないものなのではないかという説が1つです。


そしてもう1つは「そもそも到着時刻が設定されていないのではないか」という説です。

先述の通りSUNTRASは初期設定では、本来の到着時刻の3分前と6分前に予告放送を流すように設定されています。

しかし到着時刻が設定されておらず、代わりに発車時刻から起算して3分前と6分前に予告放送を流そうとしているのであれば、6分前に流れたという点にも合致します。


ちなみに当日は1号と3号の両方を米原駅で録音しまして、1号は発車7分前の10:02に入線しましたが、この際に予告放送は流れませんでした。

どちらの説とも取れる形ですが、とりあえず録音される際は「到着のおよそ6分前に流れる」ということを覚えておけば大丈夫だと思います。


確実に流れるように改善していただけるのを心待ちにしております…。



以上、SL北びわこ号米原駅での予告放送についてまとめました。

2018年春の残りの運転日は3月25日と5月27日のみ、いずれも日曜日です。
収録をされる方が一発で予告放送を回収できるようお祈り申し上げます。ぜひがんばってください( ・ω・)b


それでは~!

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