消えゆくものに思いを馳せる「ヒゲ文字」探訪記、第2回は本町駅のヒゲ文字を見て回ってきました。
ヒゲ文字については 前回の記事 を参照くださいませ。
今回は駅構内にかろうじて残っているものを中心に取り上げてみました。
1号出入口(御堂筋安土町ビル)
(「地下鉄のりば」の裏面は何も書かれていません)
勝手な「雰囲気」ですが、残存しているヒゲ文字の中でもかなり古い部類に入りそうな感じです。
ただし…
ヒゲ文字ではありませんがコマルマークはビルの掲示に残っています。こちらも相当年季が入ってそうです。
2号出入口(第二有楽ビル)
本町駅でも一番“熱い”ヒゲ文字スポットと呼んでもいいのではないでしょうか、2号出入口の階段を上がった先に3基、6枚のヒゲ文字サインが群集しています。
英語表記が残っている点もGOOD!
出口番号②の番号が振られています。
ヒゲ文字サインで出口番号の数字が振られているものは初めて確認しました。
出口番号が整備されるよりも前にヒゲ文字サインの設置は終わっているはずなのですが、後付けでしょうか。
こちらには数少ない駅名掲示も残っています。
もちろん道路に面している箇所の掲示は新サインに更新されていますが、こちらは階段を下りた先にあるため、かろうじて更新を免れたようです。
ヒゲ文字でなければ案内板ではありませんが、先ほどの案内板の直上にあるこちらの文字もなかなか年季が入っていていい感じです。
8号出入口(ヨドコウビル)
見事に建物と調和した新サイン。門をくぐると…
年季の入ったヒゲ文字サインがお出迎えしてくれます。8号出入口にはこの1枚のみが残存しています。
12号出入口(DICビル)
こちらには肝心の「本町」をはぎ取られて「駅」しか残っていない残念な駅名板と、ヒゲ文字っぽくはないですが文字の配色等がヒゲ文字サインに寄せられた変なオリジナルサインが2基残存しています。
1枚目と2枚目で1基目、3枚目が2基目です。3枚目の裏側は新型サインに更新されています。(この記事の一番上に載せたものです)
またヒゲ文字ではありませんが、少なくとも平成の時代に作られたとは思えない「12号」出入口を表す掲示も残っています。
11~16号出入口地下通路
4枚目、3路線の案内が書かれたものが個人的に一番好きです。12号出入口付近に存在しますので見に行かれてはいかがでしょうか。
なお先ほどご紹介した「個人的に一番好きな12号出入口の案内板」の向かい側にはすでに新サインシステム準拠の案内板が整備されています。さすが色使いもきれいで内容も整理されており見やすいです。
地下通路内は安泰…と思っていれば案外早く更新されるかもしれません。お早めに見に行かれてはいかがでしょうか。
もういっちょ、最後にヒゲ文字ではありませんが個人的に好きだなと思った案内板をご紹介して終わりとさせていただきます。
7号出入口は「本町ガーデンシティ」内に出入口が設けられているのですが、こちらがなかなか粋なオリジナルサインを設置していました。
黒地に白字、日本語の下に英語を表記…など基本的な配置は守りつつ、フォントをすべて明朝体に変える大胆なアレンジを加えています。
建物全体の雰囲気と比較してもまったく違和感なく調和していますので、大阪市営地下鉄/メトロが管理していないオリジナル案内板としては非常に優秀な例ではないかと感じました。
以上でございます。7月17日現在残存しているのは1,2,8,12号出入口と11号~16号出入口の連絡通路です。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
天気予報では猛暑日が続くとのことですので、水分補給は忘れずに!
それでは~。