「ヒゲ文字」探訪記5 西長堀駅

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千日前線長堀鶴見緑地線の連絡駅、西長堀駅に残っているヒゲ文字サインをご紹介いたします。



こちらも例のごとく大阪メトロ直轄の出入り口ではなく、商業施設が管理している出入口に残っています。


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道路沿いに並ぶ5号出入口と6号出入口、ともにヒゲ文字サインが残っています。

無骨なコンクリートの出入り口に堂々と掲げられたヒゲ文字サイン。「昔はこんなだったのかなー」と昔を思わせます。

5号出入口

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縦型「地下鉄」案内板と駅名看板をセットで。ここだけまるで時が止まったような佇まいです。

飾りっけない門柱が絶妙にマッチしています。


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駅名看板。「⑤出入口」の表記が付け加えられ、終電案内も書き換えられているのは残念なところですが、生き残っていくためには仕方ありません。

ところでこの当時から方角+地名の場合、ハイフンつなぎで表記することが決められていたんですね。


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同じ看板の裏面がこちら。「駅」の「馬」の点が数個欠けているのが惜しい…!

とはいえ日光が直接当たらず風雨にもさらされないため、保存状態はかなり良いです。


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コマルにヒゲ「地下鉄」。保存状態もかなり良いです。しいて言えば筐体の金属の腐食が気になるといったところでしょうか。

何世代前かわからないサインでも立派な現役選手です。今も夜間には電灯の明かりがともっているとか。

6号出入口

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6号出入口も同様に立派なヒゲサインが残っています。5号出入口同様、諸所に回収が加えられていますが致し方なし。


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裏面はこのような感じです。

少し横に大きすぎるゆえまとまりがない感じに見えてしまいます。
ただスペースにゆとりがあるおかげで「⑥出入口」が邪魔をしていません。





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この出入口から地下通路に入ると通路を管理している「三木産業ビル」様の地下階に直結しています。

そこにも時代を感じさせる四方面案内板が…!!
当然ながらコマルマークも健在です。


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地下鉄側から5・6号出入口に向かう場合はヒゲ文字サインよりもこちらが先に目に入る形になります。

こちらはメトロの更新計画には確実に含まれていないでしょうが、ぜひとも記録されてはいかがでしょうか?

おまけ 時代を感じさせる料金表

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西長堀駅といえばもう1つチェックしておきたい名物があります。

千日前線ホームから北改札を出てすぐ左手に出てくるこの券売機。ここには料金表が2枚並んでいますが、その左側、消灯されている方にご注目。


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なんと料金が未記入…?!

拍子抜けしそうな内容ですが、未記入なのは料金だけではありません。なんと…


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そもそも今里筋線が影も形もなかったり、

長堀鶴見緑地線鶴見緑地までだったり、

けいはんな線東大阪線)が生駒で途切れていたり、

阪急嵐山線松尾大社駅が「松尾」駅だったり。


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コスモスクエアがもぬけの殻だったり、

当駅の前後の長堀鶴見緑地線の駅名が書かれていなかったり。


メトロ云々以前に随分と昔の料金表がなぜか放置されています。

今回ご紹介した5号出入口とほんの少しだけ距離がありますが、「エンジョイエコカード」を購入していれば改札内を通り抜けられてラクラクです。ぜひこちらもチェックしておきましょう!



以上、西長堀駅のヒゲ文字サインをまとめておきました。

7月18日に現存を確認できたのは5号、6号出入口です。
無愛想なコンクリートと昭和レトロただようヒゲ文字サインの組み合わせは本当に一見の価値ありです。

すべて道路に面した箇所に設置されておりますのでいつ撤去されてもおかしくありません。ご覧になられる方はお早めに!

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