「ヒゲ文字」探訪記12 なんば駅《消滅箇所あり》

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今回はなんば駅に残っている…基い、ほぼ消滅してしまったヒゲ文字をご紹介いたします。

なんば駅のヒゲ文字は19号出入口と20号出入口、ともに商業施設管理の出入口に残存しています(一部は撤去済み)


今回は在りし日の姿とともにご紹介いたします。

19号出入口

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金券屋の脇にある怪しい階段を上がると、怪しさをより際立たせるヒゲ文字サインが出てきます。


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人生の長さを物語るかのように一部欠けがあります。「筋」の「月」が欠けるのは仕方ないにしても、どうやって「前」のかんむりの一部だけをきれいに欠損させたのでしょうか…()

文字はヒゲがないヒゲもどきです。この大きさであればよくあることですね。


振り返ってみますと…


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7月23日現在の表面の様子がこちら。新サインシステム準拠のものに更新されています。(裏面はヒゲ文字です)

表面もヒゲ文字だったころはというと…


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超豪快なヒゲ文字でした。平成最後の年まで生き残ったヒゲ文字の中でもっとも堂々とした書きっぷりだったのではないかと思います。

あまりに堂々としすぎているせいで出入口番号を張り付けることができず、駅外からは出入口番号が一切確認できないという状態でした。

20号出入口

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上のヒゲ文字から南に10歩ほど進むと次のヒゲ文字スポットがありました。


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こちらもかなり堂々としたヒゲ文字ではありますが、肝心の「ば」が欠けてしまって「なんレ゙駅」になってしまっています。

左右の最終列車を表すところも真っ白であまりやる気が感じられません。出口番号くらいは掲示してあげてもいいのでは…。


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裏面もやはり「ヒゲもどき」であってヒゲ文字ではありませんでした。

こちらの方が先ほどの“方面出口”よりも後年に作られたようで、「難波新地」から「難波」に表記が改められています。


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こちらも現在では立派なメトロマークを冠する駅名看板に更新されています。かつての面影は全くありません。…まあ裏面は更新されていないんですけども。

19号出入口の新サインところなり最終電車の案内を行っていない分、スペースに余裕があるため非常に見やすい表示になりました。





これらに加えてなんば駅に行かれた際はぜひとも見てほしいサインが数点あります。

「よすばし線」

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19号出入口の階段を下りたところに設置されているこのサイン。"Yotsubashi"とすべきところを"Yothubashi"と書いてしまっています。英語学習者には悩ましい"th"になってしまっており非常に発音しにくいです。

地下空間のサインもあらかた更新が済んでいますが、これについてはどうやら見逃されてしまったようで今日(23日)も元気にお仕事をなさっていました。

自動改札導入当初のポスター

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19号出入口付近にコインロッカーが設置されていますが、その裏に怪しいポスターが掲示されています。

どうやら自動改札が登場した当初に啓発用に掲出されていたポスターのようです。博物館行きレベルの貴重なポスターをこんなところで眠らせておくなんて…(´ω`;)

地下鉄1号線

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こちらは全く自分自身も知らず、Twitterで教えていただいた情報を頼りに見つけたものになります。

8号出入口の方向に進むと階段の手前で右にそれていく通路があり、その通路内に掲示されているものです。当初市営地下鉄は路線名を設定しておらず、開業順に「1号線」、「2号線」…としていました。その時代の生き証人が残っています。

市営地下鉄が設置したものではないため貴重度は低いですが、ぜひ見に行かれてはいかがでしょうか。



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以上、なんば駅のヒゲ文字についてご紹介いたしました。

7月23日現在残っているのは19号、20号出入口のそれぞれ裏側の「方面出口」の案内のみです。

見に行って損はありません。コンプリートを目指される方はいかがでしょうか。


それでは~。
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