西日本を襲った平成30年7月豪雨から1週間が経ち、被害が軽かった路線では運転が再開され、少しずつですが復旧は進んでいます。
とはいえ今回の災害の傷跡は大きいものです。依然多くの方が避難所生活を余儀なくされており、また鉄道でも復旧の見通しがひと月は経っていない路線も存在するなど甚大な影響が出ています。
■笠岡行きと豪渓行き
さて、山陽線の笠岡〜福山間についてですが、こちらは線路の点検が終了し14日より運転を再開する運びとなりました。
今回はこれら笠岡行きと豪渓行きを姫路、播州赤穂にて撮影、収録してきました。
笠岡行き、豪渓行きはともに定期ダイヤで設定がない列車です。両駅とも中線があるため折り返せてはいますが、本来折り返しは想定されていません。
しっかりと笠岡行きには対応しており、まるで「なぜ出せないと思ったのか」くらいの白々しさで普通に案内を行っていました。
ところが問題は「豪渓」行きです。
まず読み方が分からない方も多いのではないでしょうか。字面がかっこいいですが読み方も負けず劣らず“ごうけい”と読みます。
これはさすがのSUNTRASも完全に想定外だったようで全く対応できていませんでした。豪渓行きでは行き先を表示せず、かつ自動放送も簡易接近放送が流れる状態でした。
SUNTRASはほとんどの行き先に対応できる非常に優秀な案内設備です。しかしそこにはやはり限界があり、決して万能なわけではないということを思い知らされました。
姫路駅では視覚的な案内は何もありませんでしたが、播州赤穂駅では「行き先無表示は豪渓行き」の案内がありました。
「岡山方面」の文字があればなお良し!です。
■「岡山方面」問題
・「岡山方面」が付く
糸崎行き
三原行き
備中高梁行き
新見行き
・「岡山方面」が付かない
笠岡行き ←NEW!!
福山行き
広島行き
下関行き
SUNTRASでは「経由地を強調する必要がある」場合、もしくは「その駅名が全国的に著名ではない」場合に直近の主要駅を「○○方面」で案内するようになっていますが、笠岡行きではどういうわけかついていませんでした。
おそらく通常ダイヤで表示することが無いため作成されなかったのでしょうが、万が一にもこうして使う機会がありますので方面の案内をつけてあげてほしいところです。
■間引き運転と各路線の復旧予定について
明日18日、三原まで復旧した暁にはようやく糸崎に留め置いたままの車両も動かせるようになりますので、山陽線については本数がほぼ通常通りにまで戻るようです。
伯備線の豪渓~上石見間も同様です。
山陰方面へのアクセス路として大いに活躍してほしいところです。
それでは~。