梅田、なんばに並ぶ主要駅、天王寺にもいまだ「ヒゲ文字」サインが残っています。
…というか梅田(東梅田)もなんばも「ヒゲ文字」を残していたわけですから、右にならえで残っていただけとも…という冗談はさておき。
天王寺駅では現在1か所確実に「ヒゲ文字」だといえるサインが残っています。ただそれ以外にヒゲらしいと噂されている案内板も存在し、そちらについても後ほどご紹介いたします。
14号出入口(の先の「アポロビル」内)
早速ですが、今回ご紹介する「ヒゲ文字」サインはこの扉の奥にあります。
閉ざされたシャッターの上の方に見える黄色い「出口」の案内板、これが今回ご紹介する「ヒゲ文字」さんです。
「ヒゲ文字」出口案内板としては珍しく、黄色地に黒字の「出口」表記があります。
その横にある「市大附属病院、阿倍野筋1・2丁目、旭町1・2丁目 方面」の部分はヒゲ文字様式をたどっています。実家のような安心感です。
「こんなシャッターの内側に閉ざされた箇所になんてたどり着けないよー!」
という方、ご安心ください。行き方も記載しておきます。
(「あべのQ's MALL」側には進まず階段を下りてください)
するとこのような工事現場が左手に見えてきます。
この工事現場の裏側が先ほどのシャッターです。
「アポロビル」は現在耐震工事の真っ最中で、その都合でこちらのヒゲ文字サインもシャッターの裏側に隠されています。
ただこのサインがもし数十センチ先に、シャッターの外にあったとすると…。
まさに首の皮一枚つながったギリギリの状態で生き残っています。
裏面も…なんとかぎりぎり確認することができます。7月18日時点ではヒゲ文字が生き残っていました。
おそらくシャッターがまた開くころには新サインシステムに更新され、このヒゲ文字サインが日の目を見ることは二度とないのでは…と危惧しています。
堂々たるヒゲ文字、ここに見たり。
あべちか 出入口にあるヒゲ文字?案内板
もう1枚はJRからあべちかにつながる階段上にあるこちらです。
確かに古い案内板です。どう考えても平成に整備されたものではありません。
そして「地下鉄の古い案内といえばヒゲ文字サイン!」の固定概念があるとそれっぽく見えなくもないです。
…が、冷静に観察してみましょう。
・JRの出入り口に近接している
・そもそも文字がヒゲっぽいというより丸っぽい
・ヒゲ文字サインは伸ばす音に長音符(Ōのうえの棒)をつけない
以上の点を踏まえると、どうもそれっぽいだけで「国鉄サイン」なのではないかと思えて仕方ありません。というか自分は十中八九そちらだと思っています。
以上、天王寺駅のヒゲ文字とヒゲ文字疑惑の案内板についてご紹介しました。
自信をもってヒゲ文字だといえるのは前者のみです。前者はアポロビル内に存在します。非常にわかりづらい場所に存在しますので、行かれる際は迷っても大丈夫なよう、お時間に余裕をもって訪れてください。