「ヒゲ文字」探訪記7 野田阪神駅

今回は千日前線の西側終点、野田阪神駅のヒゲ文字をご紹介いたします。

阪神電車と乗換ができる野田駅」から「野田阪神」となったといわれるこの駅。
この駅には今や大阪市営地下鉄で唯一ともいえる現役のヒゲ文字サインが存在します。


とはいえ、もちろん今までご紹介してきたものも「現役のヒゲ文字サイン」ばかりです。駅の入り口で立派に駅の案内をこなしていました。

しかし野田阪神の生き残りは仕事の仕方が一味も二味も違います。


はたしてどういう形で残っているかというと…











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めちゃくちゃ堂々とホームに残っています。

枚数も1枚、2枚ではありません。ホームの縦型駅名標すべてがヒゲ文字というかなりの異端児です。

いったいなぜこういう状態になっているかというと…


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なんば駅にて)

野田阪神駅は終着駅ですがホームは対向式ホームとなっています。

主に使用されているのは1番線で大半の列車がこちらから折り返しますが、野田阪神でラッシュ運用を追え回送列車となる電車は誤乗防止のため、2番線に到着するようになっています。

この2番線は普段使われないことから整備が中途半端に止まっており、ヒゲ文字サインも生きながらえているというわけです。


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ちなみに駅名標は下部が「阪神電車のりかえ」となっているものと「玉川 ◀▶   」の隣駅を表記しているもの、計2種類存在します。

野田阪神駅はもともと途中駅となることを想定して設計されているとのことで、玉川の右隣りが空白となっているのは当時の名残でしょうか。

撤去予備軍…のようにも見えますが、なんと駅ナンバリングまで張られてかなり元気に生きています。この調子ですとまだ当面は大丈夫そうですが、「ヒゲ文字狩り」の流れで撤去されてしまうか心配ですね。



途中でご紹介した通り、このヒゲ文字駅名標は通常営業列車が発着しない野田阪神駅2番線にのみ残存しています。乗車できる電車が来ないため2番線には立ち入ることができませんから、2番線に到着する電車で訪れましょう。

2種類のサインが交互に整備されており、かつ枚数も多いです。好きな個所で撮影し、用が済めばすみやかにホームから出ましょう。

それでは~。

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