ただ残念ながらそれほど心にグッとくるものはありません。長堀鶴見緑地線開業とともに駅名入りの看板類は一斉に撤去されてしまったようで、残っているのは「地下鉄」とだけ書かれたもののみです。
とはいえ立派なヒゲばかり。さっそく見ていきましょう。
2号出入口(長堀プラザビル)
こちらも例に倣い商業施設が管理する出入口に残っています。
日が当たる南側(2枚目)と控えめな北側(1枚目)、表裏で色あせ具合が大きく異なります。南側の一枚は色あせ薄れ、特に左下の「↙」矢印は今にも消えてしまいそうです。
4号出入口(高吉堺筋ビル)
同じく商業施設管理の出入口です。南向きの一枚は色あせているばかりか"SUBWAY"の"B"が外れてしまっており、少し痛々しくなっています。
北側の方は「下」と「B」が取れたのちになぜか新しく製作されて補修されたようで、この2文字のみ色合いが異なります。
…ヒゲ文字さん、「B」が上下さかさまでっせ(;^ω^)
ついでに入り口の駅名看板の筐体もチェックしておきましょう。左右に最終電車表示用の枠があり、前回の なんば駅の回でご紹介したそれ にそっくりです。もともとヒゲ文字であったことを示唆するような配置ですね。
残念ながら長堀鶴見緑地線開業に伴い更新されてしまっているようです。
6号出入口
この出入口のみ管理者名が構内図に明記されていませんでした。
「まさかメトロ直轄の出入口で見過ごしが?!」とテンションMAXで見に行きましたが、どうやら昔は管理していた会社があったようで出口案内の最上段が隠されていました。
今も管理を委託しているのかは不明ですが、撤去されていないところを見ると直轄ではなさそうですね。
話をヒゲ文字に戻しましょう。6号出入口のヒゲ文字もほかの出入り口と同じく誘導板のみ残っています。プレハブチックな屋根に不思議とマッチしています。
上から北向き、南向きの順です。ずっと屋外にあったとは思えないくらい両面とも発色がきれいです。
設置されている鉄柱もどう見てもヒゲ文字サインとは不釣り合いな真新しさ。
出入口の周りが駐車場であることを考慮して推測すると、もともとこの出入口はビルの一角にあり、ビルを解体したのちに鉄骨製の屋根を整備して現在の状態に。
その際に元来ビルの出入り口で使用していたサイン類をぜんぶ移設した…とかでしょうか。
ビルによって日光や風雨から長年守られていたとすればこの不自然さも納得できます。
まずはこちら、開業当初から使用されているという番線標です。
そもそも現行サインシステムでは2,4枚目奥に見えるようにのりば番号とともに方面も記載するため、番線標を使用していません。
少し異世界に迷い込んだ感じにさせる特殊アイテム、ぜひとも鑑賞にお出かけください。
もう1つはこちら、天下茶屋方の終端にある通用口に書かれた「立入禁止」でございます。
MB31で書かれているものが主流な中、この駅では「ヒゲがないヒゲ文字」で書かれた立ち入り禁止の警告が残っています。
(ヒゲがないヒゲ文字の例 → 新深江駅のヒゲ文字サインへ )
「禁」や「長」など“はらい”の主張が激しいところが特徴のヒゲ文字もどきも、ヒゲ文字ついでに見に行かれてはいかがでしょうか。
以上、長堀橋のヒゲ文字サインをご紹介いたしました。
それでは~。